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岩佐徹のOFF-MIKE

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日大選手の謝罪会見を見る~NHKさえ生中継した!~18/05/23

無謀なタックルをした日大の選手が会見すると聞いたのは

月曜日の夜だった。とっさに思ったのは、二つに一つの

会見になるなあということだった。自分の行為を猛省し、

監督・コーチから指示があったとぶちまける、あるいは、

いろいろ脅されたり、言い含められたりして、「上からは

なにも指示されていない。あのタックルは自分の考えで

やった」と主張する。そのどちらかしかない。“中間”は

ありえない…ということだ。まさに、彼のこれからの

“人生がかかった”会見になる。

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よく腹をくくったものだと思った。

しかも、事前に 顔を出し、名前も公表すると伝わった。

よほどの覚悟だと分かる。日本記者クラブの会場が映ると

一人のアマチュア・アスリートの会見にしてはものすごい

数の報道陣が来ている。 彼が受けるプレッシャーは相当の

ものがあるだろうと容易に想像された。


登場した彼の第一印象は“おとなしそうな青年”だった。

冒頭、代理人の弁護士がこの会見に至った経緯を話した。

まず、あえて顔を出し、名前を公表することのリスクを

本人・両親に話したが、この会見の目的が 事実を明らかに

するのと同時に、被害選手とその家族への謝罪である以上

“顔を出さない謝罪はない”…と考えからこの形になったと

説明があった。いいと思う。“逃げ腰”の前監督にくらべ、

はるかに世間の納得を得られるだろうと思った。


本人が話し始めた。内面は分からないが、見た目はとても

落ち着いていた。動揺し感情的になる場面も想像したが、

一切なかった。それでも、自分の行為を恥じ、すべてを

明らかにしようとする意志を感じた。


話し始めて間もなく、16日には被害選手と両親に会って、

謝罪したことが明かされて驚いた。謝罪がないからこそ、

被害届が出されたのだと思っていたからだ。

それ以外の本人の話も驚きをもって聞いた。

「やる気がない」などの理由で練習からも外されるように

なっていた。精神的に追い込まれた状態のとき、コーチが

1プレー目で相手をつぶすなら出してやる」と言われた。

当日も監督から「やらなきゃ意味ないよ」、コーチからも

「できませんでしたでは済まないぞ。分かってるな」と

念を押された。

その大きな理由として「相手がケガをして秋の定期戦に

出てこられなければうちに有利になるから」だった。

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とても、日本を代表する名門大学スポーツ部の実態とは

思えない話だった。すさまじいプレッシャーをかけられて

いたことが分かる。しかし、記者の質問が始まってからも

彼が 直接、監督・コーチを非難することはなかった。


プレーをする前に自分で判断すべきだった。

やってしまったのは自分の弱さだと思う。


…と、一貫して自分を責めていた。気持ちは通じた。

やったことが悪質だったから、"今更"だが、潔いと思う。

話を聞く限り、事実なら、日大アメフト部の指導者たちの

振舞い、発言はパワハラ、モラハラ、犯罪と言っていい。

何があったか、なぜそうなったかが明るみに出た。

現段階ではあくまで一方の話だが、疑問の余地はない。


好きだったフットボールがあまり好きでなくなった。

アメフトを続ける資格はないと思う。

もう、アメフトをやる気はない。


そう言わせてしまったこの問題の根は深い。

スポーツで好成績を収めるにはハードな練習が不可欠だ。

その中で強い言葉が出ることは避けられない。

試合直前にはさらにインパクトのある言葉で檄を飛ばす。

pep talkだ。


そんな流れに乗ってフィールドに出ていく選手の多くは

“異常な”精神状態の中にあるから、“ありえない”ことも

起きてしまうのだ。特に、アメフトのようなコンタクト・

スポーツではその傾向が強まる。すべてを一掃することは

口で言うほど簡単ではない。

こまかいことだが、この会見では珍しい現象を見た。

ほぼ、すべての質問者が最後に「有難うございました」と

言ったことだ。だから何だ…ということではない。だが、

この種の会見では極めて珍しい。そう言いたくなる何かが

この青年の態度に、言葉にあったのだと思った。


大企業は難しいだろうが、私が中小企業の経営者だったら

彼を雇いたいと思ったかもしれない。おかしいだろうか?

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テレビ関係者の質問が稚拙だったと批判されている。

甘んじて受けなければいけないよな、と思う部分はある。

“番組を背負って”あの場に行くから、どうしてもああいう

質問の仕方になる。


最初に指名されたNHK・ニュース7の高井アナの質問が

その典型だった。


ご自身にとって内田監督はどういう存在だったか?


「絶対的な存在だった」と言わせたかったのだろうが、

あまりに見え見えだった。そして、番組では最初の質問の

部分と追っかけ質問への答えをつないで放送していた。

“危なっかしい”編集だ。


by toruiwa2010 | 2018-05-23 08:33 | Comments(6)
Commented by ケイ at 2018-05-23 11:53 x
昨日の記者会見。
フジテレビの伊藤アナウンサーが質問前に
彼にかけた言葉がとても印象的でした。
この記者会見での彼の気持ちが被害者家族と、
関大関係者に届きますように祈りますという
短いコメントではありましたが
テレビを見ている多くの人の気持ちを伝えてくれた
気がしました。
質問の仕方もいろいろで、解答ありきのようなインタビューも
多い中いつも伊藤アナウンサーの人柄が垣間見える
スタイルが大好きです。

それにしても、一人の若者をここまで苦境に
追い込む大人って罪深いです。
こんな大人に出会ってしまいくしゃくしゃになった
彼ですが、大人に絶望することなく
新しい人生を切り開いて
生きてくれると信じたいです。
子を持つ親として切に願います。
Commented by toruiwa2010 at 2018-05-23 12:09
ケイさん、こんにちは。

伊藤アナは「とくダネ」に移ってどうかと
思っていましたが、はまったようですね。
生き生きして見えます。このまま"跡目"を
継いでほしいと思います。
Commented by ケイ at 2018-05-23 14:00 x
心に温度があるとしたら伊藤アナウンサーの
心の温度はいつも人肌って感じです。

岩佐さんのアラカルトを拝見していたころも
そんな事を感じていました、フフフ。

おにぎりとおひたしも断然人肌がおいしゅうございますわね。

コメントありがとうございます。
Commented by toruiwa2010 at 2018-05-23 14:13
伊藤アナについては、嫌というほど
書いて来ました。
そんなにおっしゃるほどのファンなら
お読みいただいたと思いますが
こんな記事もあります。よろしかったら。

https://toruiwa.exblog.jp/17389445/
https://toruiwa.exblog.jp/14945671/
https://toruiwa.exblog.jp/15401585/

ちなみに、私の平熱は6度以下です。
冷たい奴です。ハハハ。
Commented by ケイ at 2018-05-23 15:45 x
ああこの人いいなぁ・・・って伊藤アナを見てずーっと思っていたのですが、
それより先にファンだったのが岩佐さんのアラカルト。
深夜に明るい陽射しを浴びて
フレンチオープンからの
テニス中継あれもこれも
すごく若くてテニスが大好きだった頃の自分もオーバーラップして
今でも思い出すと胸がキュンとします。
だから、岩佐ファンの方が先ね。なーんちゃって。
こんなことコメントしてお付き合いしていただいて恐縮です。

私の住んでいる所は朝から雨で何となく時間があってついついコメントしてしまいました。
勝手に喜んでま〜す。
ありがとう岩佐さん。
Commented by toruiwa2010 at 2018-05-23 16:14
今日はmなんかいい日だなあ。ハハハ。
ま、そんなことより、伊藤には頑張てほしい!
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