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岩佐徹のOFF-MIKE

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我 もしキャスターなりせば?~有働由美子は成功するか~18/06/12

フジテレビでアナウンサーだったのは19634月から

19821月までだった。最後の4年間は78年に始まった

メジャーの実況にほぼかかりっきりだった。1979年の秋、

ワールドシリーズの中継を終えて帰国した数日後だった。


ネット局の一つ、テレビ新広島に役員として出向していた

フジテレビの先輩から社内の喫茶室に呼び出された。

何ごとかと思って出向くと「来年の春から新しいニュース

番組を始める。キャスターにならないか」と言われた。

メジャーの実況に“本腰”を入れ始めていた時期だったし、

馴染みのない街に本拠地を移す勇気もなく丁重に断った。

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自分の意志で82年に報道局に異動し、夕方のニュースの

スポーツコーナーを制作する部門のデスクを命じられた。

「なぜ、アナウンサーをやめたのかなあ」と悔やみながら

日々を過ごしていた。

83年の終わりか84年の初め、報道局の幹部の一人から

「話がある」と、近くの喫茶店に連れて行かれた。


やる気を失っているのを見抜かれたかとびくびくしながら

ついて行ったが、話の中身はやはり“キャスター”だった。

4月スタートの朝のニュース番組のキャスターに君を、と

編集長(現場のトップ)が言っているがどうだろう?


スポーツの実況に戻りたいという強い気持ちがあったが、

相手の顔を立てるために、その場は「考えさせてくれ」と

答えて 後日、断った。


何を言いたいか?

スポーツの実況を専門にしていたが、若いころから私の

“ニュース読み”は評判がよかったということだ。ハハハ。

好きだったし、内容を伝えるように読むテクニックにも

“いささか”の自信があった。


二つのオファーのどちらかを受け入れていたら、その後の

私の人生はどうなっていただろうかと、今も時々考える。

タラ、レバの話はとても微妙だし、あまり意味がない。

ただし、当時ならともかく、今なら、この件についての

最終的な答えはハッキリしている。


初めはなんとか形が作れても、途中で間違いなく降板する

羽目になったはずだ。

私が言う“好きだし、うまかった”ニュース読みの中身は

顔出しをせず、ブースで原稿を読んだり、顔を出しても

項目の冒頭と最後の部分だけであとはひたすら原稿を読む

スタイルのものだ。


今のキャスターに求められる資質はそんなものではない。

読むだけじゃない。分析も必要だし、専門家をスタジオに

招いて話を聞く。ときには、ゲストと対決し議論する。

精神的にタフでなければ務まらない。知識・教養に加え、

かなりの見識も持っていなければならない。

もちろん スタッフが助けてくれるが、私にはそのような

資質はどこを探してもない。


なによりも、身についた“ものさし”が世間とずれている。

これは致命的だ。“報道”には“権力批判”がつきものだが、

学生運動が盛んだったときもノンポリだったし、思想的に

きわめて“ヤワ”だから、たとえ、“保守的”な傾向がある

フジテレビ(その系列)でも、制作スタッフを納得させる

キャスターにはなれない。落第だ。


さて、聞くところによれば、NHKを退職した有働由美子が

日本テレビ「NEWS ZERO」のキャスターになるという。

on/offでかなり長く見てきているが、ジャーナリスト的な

資質は不透明だね。彼女のキャリアの中でスポーツ担当や

朝の情報番組の司会はやっていたが、ニュースに関しては

私が経験した程度のことしかやっていないのではないか。


彼女を迎えた制作側がどんな“コンセプト”で番組作りを

していくか分からないが、NHK時代の経験はダテじゃ

ないから、原稿を読んだり、番組を仕切ったりすることに

問題はないはずだ。ただ、今の時代のキャスタに課される

仕事はそれだけじゃない。彼女を支えるスタッフの数も、

きっと、NHKとくらべられないほど少ないに違いない。

しばしば、不安を抱えながらカメラの前に立つ経験をする

ことになるだろう。

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NHKの会長はエールを送ったらしいが、NHKにも同じ

時間帯にニュース番組があるからいつまでもそんなことは

言っていられないはずだ。退職したあとも、彼女の映像が

映ったりしているようだが、長くは続かないだろう。

結婚や定年で退職したアナとはわけが違うんだから。


NEWS ZEROはトップを行く日テレの看板ニュースだ。

そのメインキャスターにはジャーナリスティックな感覚が

不可欠だ。彼女の言動からそれを感じたことはない。

“能ある鷹”のごとくひそかに培ったものがあれば別だが、

そんなに底の浅いものじゃない。スタッフだって“現場”を

知らないキャスターでは不安だろう。


そんなわけだから、私のささやかな経験を下敷きにして

有働由美子のキャスターとしての成否を占うなら、今は

”ネガティブ”な答えしか出てこない。

いずれにしても、今から10月の番組開始が楽しみだ。


…と、ブログには書いておこう。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2018-06-12 08:41 | アナウンサー・実況 | Comments(2)
Commented by Vevey at 2018-06-14 11:28 x
岩佐さん、こんにちは。

有働さん、ニュースZEROですか。まあ、櫻井翔や小林麻央と芸能人を使うことを早々とやってきた番組ですが、村井氏の後が有働さんというのはちょっと驚きますね。ジャーナリストになりたい発言も微妙でしたが。
多分捌きはうまいし、ニュースも大丈夫でしょう。それでジャーナリストになったと勘違いして欲しくないですけどね?雨宮元アナにもまだ違和感のある私ですが(笑)

久米宏は自分はジャーナリストではないと自覚して、肩書きはずっと「司会業」を使っていました。その辺が俄か勉強で自論をまくし立てていた古舘氏とは違うところです。
所で最近フジのニュースで中川真理子記者のことを中川キャスターと言うのに違和感あります。いつから?どこから?キャスターなんでしょうか。
Commented by toruiwa2010 at 2018-06-14 15:14
Veveyさん、こんにちは。

キャスターを名乗るのは仕方がないとしても
ジャーナリストとなると、まず第一に本人が
面はゆいでしょう。それぐらいの謙虚さは
持っていてほしいです。

雨宮はジャーナリストを名乗ってないのでは?

中川記者はどこに出ているのか知りませんが、
"記者"や"リポーター"では軽いと思ったのかも。

古舘・・・すると、彼はアナウンサーから
タレントになり、100数年間ジャーナリストをやって
今は、又タレントに戻ったと? 忙しいやつ!
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