ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

死刑執行&村上春樹etc~“揚げ足取り”になってるかもね~18/07/31

今月6日の7人に次いで26日に、元オウム真理教信者

6人の死刑が執行された。21世紀になってから執行が

ゼロだったのは2011年だけで、毎年、執行命令書に

そのときの法務大臣が署名している。

それにしても、“3週間で13人”は驚くべき数字だから

世間の関心は高く、いろいろな人が意見を述べている。

“百家争鳴”状態だ。どの考え方が“絶対に正しい”とは

誰にも言えまい。

d0164636_06594204.jpg

国家が法の名のもとに人の命を奪う…死刑というものを

どう考えるか。制度としては、多くの先進国ですでに

廃止されているし、日本でも廃止論は根強くある。


ずるい言い方だが、私はどちらでもいい。

特に、今回の件に限って言うなら、1995320日に

“地下鉄サリン事件”が起きて一般市民13人が亡くなり、

今も、多くの人が後遺症に苦しんでいる事実があって、

16年に及ぶ裁判は法律の定めるとおりに行われた。

d0164636_06594829.jpg

証拠もそろっていたから裁判所は“法律に従って”判決を

下したのだと信じている。現下の日本国の法律が定める

もっとも厳しい刑罰が“死刑”であり、13人の行為は、

それに“ふさわしい”と判断したから裁判官は死刑判決を

下したのだ。むしろ、そうしなければ職務に、法律に

忠実でない…ということになるのだろう。

“執行”も同じプロセスを経て行われたのだから、私には

批判する理由がない。逆に、まるで 数の多さをきっかけ

としたかのように死刑廃止論が噴出していることの方が

おかしいのではないかと思う。


…とはいえ、多くの人が指摘する通り、裁判と言えど

人間が裁く以上、どこかで間違える可能性は常にあり、

“えん罪”が生まれる危険性を考えると刑の執行は慎重で

あるべきだとする意見もよく分かる。


被害者や遺族の気持ちをどうするのか、何人 殺しても

死刑にはならない、となったとき、人はどうするのか…

考えなければいけないことは山ほどある。


だから、どちらでもいい…と書いたが、実際は、私には

“どちら”と決める決定的なポイントが見つからないのだ。


国民の総意で廃止と決まるなら反対はしない。ただし、

廃止するときは、その代わりにこうする…という制度の

整備がマストだと思う。“被害者感情”をどうするのか、

“抑止”をどうするのかを置き去りにすることはできない。

d0164636_06592707.jpg

ノーベル賞候補作家・村上春樹が毎日新聞に「胸の中の

鈍いおもり」と題する一文を寄せていた。読んでみたが、

何を言いたいのかよく分からん。

“死刑制度そのものに反対”と言う一方で、少なくとも

この件に関しては“死刑制度には反対”とは、簡単には

公言できない…とも言う。その理由として、被害者や

遺族にインタビューして その悲しみ、苦しみ、怒りを

知っているからだと言っている。なんだ,それ。


この執行を“十三人の集団処刑(とあえて呼びたい)”と

かなり刺激の強い表現で記したあとに、“それが正しい

決断だったのかどうか、白か黒かをここで断ずることは

できそうにない“とも。なんだ、それ。


日曜日のTBS「サンデーモーニング」でも扱っていた。

大阪国際大学准教授という女性コメンテーターの発言が

私の“アンテナ”にひっかかった。


法務大臣が「世論の多数が支持している」と

言ってたんですけど、その世論は正しい知識と

背景をもとに形成されたものだろうかという

ことをやっぱり考えてしまいますね。

私ィ、1ヶ月に13人も死刑になる国にいま

住んでるんだって、すごく感じて…

なんか、ある種の公開処刑のように

私の目には映ったんですね


わずか20秒のコメントなのに突っ込みどころが多い。

“前段”はこの件と直接の関係はないのだが、聞いていて

最初に“うん?”と思ったのはそこだった。

世間には“正しい知識と背景をもとに形成され”ていない

意見はゴマンとある。それも含めて“世論”なのだ。

第一、 あなたの言う“正しい知識と背景”ってなんだ?と

聞いてみたいが、本筋からどんどん離れてしまうので

やめておく。


“後段”は、私以上にずるい!意見を求められているのに

“へえ、そうなんだあ”と投げ出している。裁判もせずに

死刑判決が出され、法律を無視して執行されたのなら

“公開処刑”との非難もアリだが、これでは強い言葉を

使いたかっただけという印象しか残らない。

d0164636_06593548.jpg

彼女のコメントはこのあとさらに40秒続いた。

賛成が多かったフランスでは死刑が廃止され、2001年に

“マインドコントロール規制法”ができたと話したあと、


今回のオウム事件で、やっぱり優秀な前途ある

若者がカルトにはまっていった背景という

ものをちゃんと考えなくちゃいけなくて

中にはやっぱり、加害者であり、被害者で

あった人がいるんじゃないかっていうことを

深く、私は考えなくちゃいけないんじゃないかと

思っています。


加害者であり、被害者…そういう情緒的な考察は言葉は

問題の本質をゆがめる。死刑制度に反対しているとしか

思えないが、で、どうするについては何も言わなかった。

まさか、いろいろ 深く考えようってことじゃあるまい。


あれこれ聞いた識者のコメントの中で一番“響いた”のは

元東京地検検事・土本武司氏の話だった。検事として

執行に立ち会った経験を話していた。


…最後の断末魔としての痙攣状態に

至るまでの受刑者のありさまというのは

少なくとも正視に耐えないものだった。

d0164636_06593125.jpg

経験した者でないと分からない部分もあるだろうが、

これだけでも、“死刑”というものの残酷さは伝わる。

それは分かる。しかし、一方で死刑判決を受けるのは

普通、複数の人の生命を奪った者だ。その犯行現場の

凄惨さはこれの比じゃないはず…と考える私がいる。

難しい。


この件では、上川陽子法務大臣の“勇気”に目を見張った。

公務だから、本来“性差”はないのだろうが、よほどの

信念がないとここまで粛々と進められるものではない。

10年前を思い出した。


永世死刑執行人 鳩山法相。

「自信と責任」に胸を張り、

2ヶ月間隔でゴーサイン出して

新記録達成。またの名、死に神。

d0164636_06593814.jpg

1年で15人の執行命令書にサインした鳩山邦夫氏を

からかったつもり?の朝日夕刊・素粒子の記述だ。

1000件超の抗議を受けて事実上 謝罪した。

“下手人”は「詫びてはいない」と言うかもしれない。

だって…


風刺コラムはつくづく難しいと思う。

法相らを中傷する意図はまったくありません。

表現の方法や技量をもっと磨かねば。


うーん、こりゃ謝ってはいないね。活字でもテレビでも

メディアってプライドが高く、素直じゃないんだよなあ。


by toruiwa2010 | 2018-07-31 07:04 | 岩佐徹的考察 | Comments(3)
Commented by 愛優 at 2018-07-31 09:20 x
岩佐さんおはようございます。
ほとんど全文同意出来てしまいました。
なんだ、それって私もいつも思うのです。
なんだかんだ御託を並べて結局何故反対なのか見えてこない。

13人って、じゃあ1人づつなら賛成なのか。
冤罪…もちろんあってはいけない。私は賛成だけど冤罪の可能性のない時のみです。
では現行犯なら賛成なんですかね?

みんな知っての通り、死刑はよほどの事をしないと日本ではならないのですから
一体その罪は日本でどう償うのでしょうか。

Commented by toruiwa2010 at 2018-07-31 09:25
愛優サン、おはようございます。

私の書くものに"ほとんど全文同意”…
心配です。ハハハ。
Commented by KenKen at 2018-07-31 12:23 x
死刑制度。
私は有って良いと思います。
日本には昔から死をもって罪を償うという概念が他国と比べて強いので、他の先進国が廃止しているからと言う話とは切り離して、日本として考えるべきだと思います。

色々とワケの分からない話をして死刑廃止を唱える人は、もし自分の身内が狂気の被害にあった場合、その時に自分自身が加害者をどう思うのかを考えて話して貰いたいものです。

死刑は絞首刑ですが刑務官の負担を考えると別の死刑方法を考えても良いかも知れませんね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。