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岩佐徹のOFF-MIKE

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「カメラを止めるな」???~コードブルー&悲しみにこんにちは~18/08/03

カメラを止めるな 75


人里離れた廃工場でホラー映画の撮影が行われていた。

ゾンビと化した男が恋人に襲いかかろうとしている。

両手でしっかりとつかんだ斧を構えてじりっじりっと

後ずさりする女の顔は恐怖で引きつっていた。

「はい、カット!」の声がかかった。

俳優たちが演技を止めたところで「何テーク目だ?」と

監督が尋ねると助監督が「42テーク目です」と答える…

 

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今や、“社会現象”と化しているインディズ映画です。

運よく、渋谷ユーロスペースでチケットが取れました。

平日の13時半の回でしたが、スクリーンがある3階で

エレベーターを降りると、狭いロビーは前の回の終了を

待っている人で混雑していました。この劇場で、こんな

光景を見たことは一度もありません。


二つの列ができていました。

オンラインチケットを発券する列と当日券を買う列です。

二つ目の列に対応するスタッフが「1時半の回はすでに

満席です。立ち見券も終わりました」と言っているのが

聞こえます。入場するときにはスタッフの後ろの壁の

一欄表には“売止”の紙がべたべた貼られていました。

立ち見を含め、売る券がありません…という意味です。

ま、それぐらい“話題沸騰”の映画だってことです。

その人気のほぼすべてが口コミによるものだというのも

すごいじゃないですか。

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俳優陣の中に知った顔はありませんでした。予備知識は

持たない方がいいというコメントをどこかで見たので

なにか“仕掛け”があることは予想していました。

しかし、まさか 冒頭の“37分”がその“仕掛け”だとは

想像をはるかに超えていました。


これから見る人の“邪魔”をしないように映画の感想を

書くのは難しいです。どうしても“仕掛け”に触れるし、

その後の展開も書くことになるからです。“一言だけ”

書くなら、そんなに面白いかなあ…です。

ある種の“熱気”は伝わりますが、演出・演技が未熟だし、

映画としての完成度が高いとは思いません。少なくとも

“今年のベスト”には程遠いです。


後方の立ち見と階段にも座り込んだ客(料金は同じ)

40~50人はいたでしょうか。終わって出口に向かうとき、

興奮した声で感想を話し合う彼らをながめながら、爺は

それほどでもないよ、と“ひとりごち”ました。つまり、

年代によって、受け止め方に落差があるってことです。

50代以上の人はその覚悟を持ってお出かけください。


サンプル数が少ないようですが、

“腐ったトマト”はこんな数字です。

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悲しみに、こんにちは 85


バルセロナで暮らしていたフリダの母親が死んだ。

6歳の少女は母親の弟夫婦に引き取られ、山間の農場に

やってきた。環境がすっかり変わってしまったことに

戸惑うフリダは、子供らしくわがままに振る舞ったり、

4歳になるいとこ(弟夫婦の娘)に意地悪をしたりする…

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フリダが過ごしたひと夏の物語は女性監督が幼いころ、

実際に経験したことだそうです。特別にドラマチックな

出来事が起きるわけではありません、この小品が見る

者の心に刺さるのは二人の少女を演じる子役の自然な

演技が強く“訴える”からでしょう。状況だけを告げて

自由にやらせたり、セリフを口伝えにしたり、監督は

苦労したとうですが、何よりも少女たちのみずみずしい

“感性”がこの演技をさせるのだと思います。


そして、映画は“いきなり”終わりを迎えます。しかも

私の頭に“?”を残して。いえ、こうなるのだろうな…

という“方向”はなんとなく分かりますが、具体的に何が

原因でそうなるのかが分かりにくいのです。

そもそも、母親がなぜ亡くなったのか、なぜ、フリダが

病院で血液検査を受けなければいけないのか…うっかり

見落としたのかもしれませんが、はっきりしないのです。

少なくとも、言えばはっきり分かる病名は一度も字幕に

表示されなかったと思います。“にぶい”と言われるかも

しれませんが、「そういうことか」とヒザを叩いたのは

帰宅してからでした。


ここまでの私の記事で、分かる人は分かるでしょうが、

分からない人には、特に若い人には分からないでしょう。

そのもどかしさがなければ、90点でもいい気がします。


フランソワーズ・サガンの有名な小説をデボラ・カー、

デイヴィッド・ニーヴンらで映画化した「悲しみよ

こんにちは」と紛らわしいタイトルですが、もともとの

題名は“Estiu 1993”…1993年 夏です。簡にして潔。

邦題は、かえって観客を混乱させます。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:SUMMER1993

Tomatometer100

観客スコア:81


コード・ブルー 85


翔北大学付属病院の救命救急センターに出動を要請する

連絡が入った。成田空港で航空機が緊急着陸して多数の

負傷者が出ているという。駆けつけた白石(新垣結衣)

冴島(比嘉愛未)らが忙しく対応しているとき、機内から

一人の男が若い女性をかかえて降りてきた。トロントに

行っていた藍沢(山下智久)だった。たまたま、別の便で

帰国して事故を知り、機内でけが人を診ていたのだ…

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2008年から2017年まで10年にわたってフジテレビが

放送したドラマシリーズの初めての劇場版です。

ドラマも大好きでしたが、映画はシリーズの“集大成”に

なるのではないかと思っていました。集大成は、つまり、

すべてを一つにした最高のもの、でもあり、俳優たちの

年齢と役柄を考えると、これが最後になるかもしれない

という意味も込めています。


見ている間、ひしひしと感じたのは、この作品に寄せる

出演者たちの愛情とチームワークです。ドラマや映画が

成功するためには欠かせない要素だと思っています。

救命医の仕事も“共同作業”ですから、チームワークが

生まれやすいのかもしれませんが、山下&新垣を中心に、

戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介…似たような年齢の

俳優たちがいいハーモニーを見せています。みんなが

仲良くやればいい作品になるわけではないでしょうが、

このドラマや映画が見る者を引き込むのはそこですね。


海ほたるでの事故発生からの40分ほどはとてもよく

できているのですが、そこまでが欲張り過ぎましたね。

あれもこれもと詰め込んだために、“しんどい”です。

特にかたせ梨乃のからみは浮いているように感じました。


勝手にこれで終わりだと決めていたので、終盤で藍沢が

白石に“何か”言うんじゃないかと期待していましたが、

何もありませんでした。ハハハ。

逆に、…と言うことは“次”があるということかも。

俳優たちの年齢が上がることで、物語の幅が広がるかも

しれないし、「救命病棟24時」のようなシリーズに

なるのが理想ですが、さあ、どうでしょうね。


初日(金曜日)の午後の回でしたが、95%の入りでした。


ヒトラーを欺いた黄色い星 90


第二次世界大戦中の19439月、ゲッペルス宣伝相は

「ベルリンからユダヤ人を一掃した」と宣言しました。

しかし、およそ7000人がナチスの目を逃れて潜伏し、

1500人が戦争終了まで生き抜いたと言います。

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戦前の生まれですから、日本人が経験した戦争について

少しは知っています。しかし、私が知っていることなど

全体の1%にもならないような過酷かつ悲惨な現実が

あったでしょう。


この映画はヨーロッパではまったく違う形の“不条理”が

あったことをことを教えてくれます。虚を突かれました。

あの時代のユダヤ人が味わった恐怖は想像を超えます。

思わず正座して見たくなるような映画でした。

深夜、「秘密国家警察だ!」と叫びながら、アパートの

部屋のドアを力任せにたたく音にすくみ上ります。


最後方の席に小泉純一郎元総理の姿がありました。


by toruiwa2010 | 2018-08-03 08:10 | 映画が好き | Comments(0)
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