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岩佐徹のOFF-MIKE

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2260「郷に入れば…?~松坂の周辺が騒々しい~」09/08/04

レッドソックスの松坂大輔が、肩の故障で入っていた15日間のDL(故障者リスト)から

60日間のDLに移されました。

先日、首脳陣と話し合ったと伝えられていましたから、“当分は投げない”ことで合意し、

それなら、“60日”に入れて、40人のメジャー枠を生かそうと考えたのでしょう。

DLに限らず、メジャーの仕組みには、いろいろ細かな意味があってややこしいのですが、

ここでは、説明を省きます。いずれにしても、ファンのみなさんは、「こうなると、松坂は

やばいんじゃないか」と“短絡的”に考える必要はありません。


しかし、広い目で見るとき、「危ないぞ。結局、分かってなかったということだなあ」と

考えたほうがいいかもしれません。


日本の報道陣に、調整の方法などについて、チームの方針・指導への不満を話し、それが

ボストンに伝わったことから、チームははっきりと不快感を示し、今シーズンの不成績に

不満を持っていたファンも「5回しかもたないくせに」、「トレードしたほうがいい」と、

かなり過激な調子で掲示板に書き込んでいます。(ここ数日は“擁護”のスレッドも)

「風船のように膨らんでキャンプに現れた」、「調子が出ないのは、自分のやり方で練習が

できないからだ、と不満を漏らした」…

現地の報道の中にも、かなり辛らつなものが目立つようになっています。

最後の登板でノックアウトされたとき、はっきりとブーイングが聞こえました。それが

いまは“バッシング”に変わろうとしています。


メジャーでは、“選手は球団の財産”という考え方が徹底しています。ケガをした選手に

無理をさせることは、まず、ありません。目先の勝利ではなく、長く活躍してもらうことで

選手と球団の利益を目指すのです。

具体的なことはわかりませんが、松坂がやりたい調整方法は、メジャーの伝統に反して

いるのでしょう。「ウチのやり方でやってもらう」と考えるのは当然です。

獲得するのに100億円をかけ、年俸も6年で50億円というピッチャーに対して、「君は

好きなように調整していいよ」と言うわけはないのです。


この件は、イチローが開幕時、DLに入れられたことに通じる部分があります。

胃カイヨウだと分かった時点でも、本人は、「開幕には間に合う」と考えていたようですが、

球団は、さっさと(ハハハ)、DLに入れてしまいました。イチローにとって、“9年連続

200安打”がかかった大事なシーズンだということも、本人が「やれる」と言っていることも

関係ありません。契約を交わした以上、選手の身体は選手個人“だけ”のものではなく、

球団の大事な財産ですから、“扱い方”は球団が決定するのです。


ビジネスですから、“投資”した金を取り戻そうという考え方は間違っていないと思います。

それがいやなら、メジャーに行かないことです。行く以上、あちらの文化、伝統、仕組み、

考え方などをしっかりと把握し理解しておくべきです。

村上雅則がSFジャイアンツに入団した1960年代ならいざ知らず、野茂英雄から数えても、

15年近くたっているというのに、日本の選手たちがこうした“メジャー流”をまったく

理解していないことに驚きます。


以下は、ボストンの代表的な新聞、ボストン・グローブ(電子版)に載った記事の一部です。

<

<<フラストレーションは明らかだった。言葉、表情、彼らが使った“失望”という言葉に。

フランコナ監督とファレル投手コーチは、レッドソックスの調整方法を批判していた松坂に

対して辛らつだった。松坂は目下、フロリダでリハビリ中だ。

「がっかりだよ。うん。たくさん話しあって、彼の考え方を理解しようとしたんだもの」と

ファレルは話した。

「言っておきたいのは、われわれが、彼の過去の実績や彼がどう調整したがっているか

については最高の敬意を払っていることだよ。こういう状況になって、何度も話し合いの場を

持って、意見を交換してきたんだ。この失望は、彼が内輪の話を外に漏らしたことから

来ているのさ」


松坂は、日本のウエブサイトに、彼がメジャーの有能なピッチャーになることを妨げている

と考えている“調整方法”についての不満を暴露していた。>>>


昨シーズンだったと思いますが、週刊朝日に“松坂大輔の直球主義”と題するコラムが

掲載されていました。彼が語ったことを記事にしたものですが、その“聞き書き”を

担当したのは吉井妙子というジャーナリストでした。どんな経歴の持ち主かは知りませんが、

松坂の信頼を得ていることは明らかです。

今回の“騒動”は、その吉井さんのコラムに端を発しているそうです。

親しい記者になにげなく漏らした不満が公になってしまったのか、それとも、松坂から

「記事にしてもいい」という許可が出ていたのか…


取材経験の豊富な人のようですから、“内輪の話”(dirty laundry=汚れた洗濯物)を書けば

問題になることは十分分かっていたはずです。

だとすれば、彼女の意図は? もし、OKを出していたとすれば、松坂の意図は?

取材者としても、この騒ぎの行方は興味深いと思っていましたが、松坂が監督に直接、

謝罪したことで“一件落着”となるようです。

しかし、首脳陣やファンの間に生まれた“不信感”を払拭するのは大変なことだと思います。

現地時間の4日に、一度、チームと合流して検査を行い、監督とも話をするそうですから、

そのあとの両者の反応が注目されます。


蛇足ですが、松坂とレッドソックスの契約には「no trade=トレードしない」という条項が

あるようですから、“闇雲に”トレードされることはありません。

しかし、この条項を“放棄する”ことは可能です。

チーム、あるいはボストンでの “居心地”があまりにも悪くなれば、話し合って他球団に

移る可能性はあると思います。

今はスポーツ紙を取っていませんので、日本のマスコミがどう伝えているのか知りません。

もしかすると、この話はもう古いのかもしれません。

だとしたら、ごめんなさい。ハハハ。

別件ですが、先日の「ニュースキャスター」(TBS)を見て、もっと“そらおそろしい”、

仰天の事実を知りました。

WBC決勝の“侍・ジャパン”の先発は岩隈でしたが、番組に登場したこの大会の投手コーチ、

山田久志が、「ひじを痛めていて、試合直前まで投げられるかどうか分からない状態だった」と

明かしていたのです!

“考え方の違い”と言ってしまえば、それまでですが、いかにも、“浪花節”がまかり通る

日本らしい話です。

“投げられるかどうか分からない”ほどひじが痛む投手をマウンドに送る…メジャーでは,

ありえない話です。


無理に投げた結果、岩隈のひじが決定的に悪くなっていたら、誰が責任をとったのか?

楽天の野村監督はこの事実を知っているのか? 知らなかったとすれば、“ひと悶着”…

いえ、楽しみにしているわけじゃありません。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2009-08-04 14:55 | Comments(0)
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