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岩佐徹のOFF-MIKE

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2287「“サムシング”が大事~いいこと言うぜD✡ユカイ~」09/09/08

砲丸投げは重さ16ポンド(およそ7.26キロ)の鉄製の円球を投げ飛ばす競技です。

アトランタからアテネまでのオリンピック3大会の上位入賞者全員が、辻谷さんという

日本人が作った砲丸を使っていたと、だいぶ前の「深イイ話」で知りました。

ゲストの伊集院光が、「あの人は、人権問題や食品の問題で中国のやり方が納得できないと、

北京大会には砲丸を提供しなかったんです」と付け加えたことも印象に残っています。


7.26キロの完全な球体を作ることはそれほど難しくないのですが、普通の職人が作るものは

重心がずれているために、平らな場所に置くとどちらかに転がるのだそうです。

ところが、辻谷さんの砲丸は重心が真芯にあって、絶対に動かないのです。

彼は、その技術を人に教えることを少しもためらいません。

「やり方が分かっても、他人には真似できない」という自信があるからです!!


島田紳助が京都の学生を中心に選んでプロデュースし、懸命に売り出そうとしているものの

なかなか火がつく気配がない「新撰組リアン」という若者のグループがあります。

新曲「男道」はいいと思うのですが、あまりにもシロウトっぽく、一人一人に“どうしても

成功したい”という必死さ、強い思いが不足しているのか、伝わってくるものがありません。


それはともかく、彼らが最終選考のための合宿に入っている寺にロック歌手のダイアモンド

ユカイが現れて「ミュージシャンに必要なものはなんだろう?」と問いかけていました。

メンバーが“気持ち”とか“魂”とか答えたあと、彼が言ったのはこんな意味のことでした。

「歌が上手いだけじゃだめ! 人が見たいと思うサムシングが必要なんだ!」

…知りませんでしたが、彼はもともと、この“サムシング”という言葉が気に入っていて

過去にも、いろいろなところで使っているようです。

しかし、初めて聞いた私は「いいこと言うぜ」と思いました。ハハハ。


楽譜どおりに歌ったり、楽器を奏でたりできる人は星の数ほどいるに違いありません。

しかし、イギリスの視聴者参加番組で世界的な人気者になったスーザン・ボイルさんの

澄んだ声が人の心に沁み入り、バン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝した

辻井伸行さんのピアノが胸を打つのは、まさに、この“サムシング”があるからでしょう。

スポーツの世界では肉体の持つ能力が大きな部分を占めるだけに難しいですが、それでも、

ボルトの走りやイシンバエワの跳躍を見て感動するのは、単に、彼らが強いからだけでなく、

“サムシング”のせいではないでしょうか。


こじつけのようですが、辻谷さんの砲丸が正確に出来上がるのも、単に、技術が確かだから…

だけではなく、そこに“何か”があるからだと思います。


私の専門だった実況の分野でも似たようなことはあるはずです。

どんなにミスがなくても、あるいは描写が正確でも、それでいいというものではありません。

多くの人に受け入れられるには、あるいは、心に届けるには、やはり“サムシング”が

必要です。実況を志す若いアナウンサーは、みんな、それを探しているのだと思います。

“絶叫”がいいと思う者もいますし、“頭の中でこねくり回した(ハハハ)言葉”こそが

その答えだと考える者もいます。

私はどちらも正解ではないと思いますが、スポーツ実況における“サムシング”とは何かを

決めるのは、あくまで視聴者なんです。せいぜい、がんばってください。

私には、見ない、音声を消す、という選択肢がありますから。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2009-09-08 15:40 | Comments(0)
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