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岩佐徹のOFF-MIKE

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築地から豊洲へお引越し~“ネズミは銀座へ”はあり得ない?~18/10/15

これだけ大がかりな移転だから初めの1週間や10日は

うまくいかないことも多いに違いないと思っていたが、

“カオス”を伝える報道が氾濫してるなあ。

テレビや新聞が伝える関係者の話は生のインタビューで

ない限り、必ず 誰かのフィルターを通ったものだから

鵜呑みにすることはできないが、否定的な話が多いなか、

早くも前向きの話をする現場の人がいたのは嬉しい。

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83年の歴史があったのだから築地に郷愁を覚え、愛着を

持つ人がいるのは分かる。誰だって なじんだ人や物と

別れるのはつらいものね。特に、ブランドとして確立し、

世界中から人々が観光に訪れる市場だからなおさらだ。


残念ながら、フジテレビのアナウンサー時代、築地を

取材する機会はなかった。知っているのは知人と食事に

出かけた場外市場の一角だけだ。あと、前立せんがんの

手術で 通りの向かいの国立がんセンターに入院中は、

毎朝、病室の窓から全体像を見おろしていた。ハハハ。

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2年前、一本のドキュメンタリー映画を見て感動した。

「築地 WONDERLAND」・・・私が知っていたのは

TSUKIJI”のごくごく一部だったことを教えてくれた。

胸を打たれたのは描かれた裏側や細部ではなく、そこで

働く人々の“内面”だった。

ナレーションがあり、築地に出入りする学者や研究者の

話も出てきたが、映画の大半はそこで働くプロのナマの

言葉で綴られていた。その言葉たちがすばらしかった。

生きていた。“作り物”ではない本物の言葉には大きな

力があることがよく分かった。


料理評論家・山本益博の言葉が印象に残っている。


世界一じゃないよ。世界唯一だ。

あれに匹敵するものは世界中に一つもない。

No1ということは2番目、3番目がある

ことになる。そうじゃない。Only oneだ…と。


移転に合わせて8月下旬から朝日新聞に連載されていた

「魚河岸ものがたり」は好読物だった。

かつて、相撲担当としていい記事を読ませていた記者が

書いていた。結構マニアックな記事を書く。ツイートで

連日、深夜早朝に築地に通っていたことを知っていた。

その取材の厚みが記事の隅々ににじんでいた。

特に、記者のペンが踊っているようにさえ感じた前半は

「もっとスペースをとれよ」と思うぐらい面白かった。

ハハハ。


惜しまれるのは ときどきほかの記者が書いていたこと、

“ネズミ”について一文字も書かなかったことぐらいか。

取材対象が大きすぎて一人では手が回らなかったのかも

しれないし、あとの件は野暮だと思ったのかもしれない。


…と思っていたら、市場閉鎖後の8日にツイッターに

投稿していた。これがバカに面白い。そりゃそうだ。

アカウント名にnezumiが入ってるぐらいだもの。

ハハハ。


“個人的な考察”と断ったうえで…


明日くらいから周辺に大量のネズミが現れるだろうが、

さしたる混乱は起きないと思う。

ネズミは毎日、体重の1/4から1/3の餌を必要とする。

築地市場でのその食料供給が止まると、大量のネズミが

銀座周辺にあふれて大混乱ーーが“ネズミ危機説”だ。

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一時的には周辺にあふれるとしても、銀座でネズミが

大繁殖することは、絶対にない。なぜか。

毎日、大量の餌を必要とするネズミは絶食に弱い。

築地で魚介をたらふく食べていたネズミが生きていける

だけの餌が、銀座にはない。行き着く先は、餓死だ。


くわしくは @nezumi32 をどうぞ。

12日付の“いま1013日未明です”で

始まるツイートをクリックすると、

ネズミ関連の全呟きが読めるはず。


築地のネズミは問題だろうと考えていた私はこれだけで

「心配しなくていいんだ」とあっさり納得した。ハハハ。

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そう言えば、昨日の「ワイドナショー」で松本人志が

「そんなにマウスがいっぱいいるなら、いっそあそこを

ディズニーランドにしたら?」と提案していた。いや、

それだけだけど。


築地から豊洲へ。

しばらくはごたごたしても、すぐに落ち着くだろう。

築地への郷愁もすぐになくなると思う。商人には感傷に

浸っている暇はないんだ。そして、ワイドショーなどで

やかましく語られれていた“築地ブランド”については

“魚河岸ものがたり”の最終回の一節にその答えがある。


我々プロが目利きして、適正価格で

魚を流通させる。そして、魚を食べる

という日本の魚食文化を守る。それが

魚河岸で働く我々の職責なんだよ。

河岸ってのは箱じゃない。

築地だ、豊洲だ、じゃない。

我々がいる所、それが河岸だ。

そうは思わないかい。


魚河岸の衆の寄り合い魚河岸会

伊藤宏之会長の言葉だ。

彼らがいる限り新しいブランドの誕生に

はそれほど時間はかからないってことさ。

そうは思わないかい。


by toruiwa2010 | 2018-10-15 07:55 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
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