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岩佐徹のOFF-MIKE

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「かぞくいろ」よかった~「斬(ざん)」、無残なり~18/12/07

かぞくいろ 85


修平(青木崇高)が突然 死んだ。クモ膜下出血だった。

まだ幼い一人息子、駿也と二人目の妻、晶(有村架純)

あとに遺された。

修平がパートナーに金を持ち逃げされて家賃を滞納して

いたため、晶と駿也はアパートを追い出され、修平の

父親を頼って鹿児島にやってきた。


“母子”が最後に乗り継いだのは肥薩おれんじ鉄道だった。

薩摩大川駅で下車する二人から乗車券を受け取ったのは

ワンマンカーの運転士、奥薗(おくぞの:國村隼)だった。


その日、最後の仕事を終えて家に戻った奥薗は家の前の

道に座り込んでいる人影を見つけた。昼間の母子だった。

奥薗が 息子の再婚相手と孫に初めて対面した…

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駿也を生んだとき脩平の最初の妻が亡くなりました。

葬儀の席で 生まれたばかりの子供(駿也)を妻の実家に

連れて行かれそうになった修平は、両家で話し合って

そう決めたとき聞き、以来、父親と断絶状態になって

いたのです。


転がり込んできた母子を戸惑いながら奥薗が受け入れて

血のつながらない3人の生活が始まります。

ローカル線の運転士を目指すことになった晶の仕事場で、

新しい環境になじめない駿也のクラスでちょこちょこ

問題が起き、最後には義理の母と子の間にも”亀裂”が

生まれますが、三人三様の努力で乗り越えていきます。


ときに笑いがあり、なんとなくホッコリし、しばしば

胸に熱いものがこみ上げます。

途中まで90点だなあと思って見ていましたが、峻也の

突然の“変化”の理由が説明不足でした。そこで、5

下がってしまいました。惜しいなあ。


国村隼…いいですね。


斬 ざん 65


日本が開国を迫られているというから時代は江戸末期だ。

短いオープニングロールが終わる。

真っ暗な画面から腹に響く大太鼓の音が流れてくる。

金属が激しくぶつかり合う音が重なる。


パチパチと火花を散らして燃えさかる炎。

窯の中から真っ赤な塊が取り出される。金床に乗せると

大槌が何度も振り下ろされる。刀が作られているのだ。



畑の間の道で二人の男が木刀で渡り合っていた。一方が

強すぎた。名を杢之進(もくのしん:池松壮亮)と言った。

世話になりながら野良仕事を手伝っている浪人だった…

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カッコよかったのはそこまでだったかな?

あとは、もう よく分からない。80分の映画がこんなに

長いと感じたのは初めてかもしれません。困惑するのは

何を訴えたいのかがよく分からないからです。


公式HPには“人を斬ることに苦悩する一人の侍”とあり、

パンフレットにも”なぜ人は人を斬るのか”とあります。

苦悩しているのは杢之進しかいないのに、映像として

その“悩み”がしっかり描かれているとは思えません。


たしかに、後半に「私も人を斬れるようになりたい、

私も人を斬れるようになりたい」と狂ったように叫ぶ

シーンはありますが、それだけですべてを理解しろと

言われてもねえ。

それでいて、彼はなにかというと“自らを慰め”ます。

それも、狂ったように。なぜ、その行為に向かうのか?

見ていて混乱するばかりでした。


全体に意味のないカットが多すぎます。いや、無意味な

映像を入れる監督はいないでしょうから、きっと意味は

あるのでしょう。しかし、作者の意図が伝わらないのは

無意味と同じことじゃないでしょうか?

何のために江戸に行くことになっていたのかも最後まで

分からないままだったし。ハハハ。


ところどころで手持ちのカメラが使われていました。

やめてほしいです。これもまた目的があるのでしょうが、

伝わりません。おどろおどろしさを表現する手段なら、

愚かだし、安直です。第一、気分が悪くなります。


監督・塚本晋也は 村に現れて杢之進をスカウトする剣の

達人という重要な役を演じます。数年前、スコセッシの

「沈黙」に端役で出ていたとき、いい演技をするなあと

思いましたが、この作品では?でした。もう少し重みを

感じさせる演技をしていたら、池松がもっと輝いたと

思うのですが…って、私はいつの間にか、演技にまで

踏み込んで書くようになってます。気をつけねば。

ハハハ。


ついでに書いておくと、多くの場面でセリフが“現代”に

なっていました。これも変です。


池松の殺陣は美しかったです。岡田准一以外の俳優では

初めてどう思いました。門外漢ですが。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2018-12-07 07:39 | 映画が好き | Comments(0)
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