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岩佐徹のOFF-MIKE

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「“みなさん”から…」~天皇陛下がそう言われた~ 19/05/07


みなさんから、みなさんの・・・

お言葉の中で天皇陛下はそう言われた。

これまでの天皇で国民をこのように

呼んだ例はないのではないか。

”あと出し”になるが、この陛下は

そう言うのではないか、言って

ほしいと思っていた。

雅子さまとともに、国民との距離を

さらに縮めるのではないか。

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4日の一般参賀で天皇陛下が述べたお言葉を

ニュースで聞いてそうつぶやいた。

…例によって検証が不足していたようだ。


強弁すれば、“天皇として”は初めてだとしても、

皇太子時代のお言葉を振り返ってみると、

“みなさん”とおっしゃっているからツイートが

正確さに欠けているのは間違いない。


しかし、上皇はずっと“みな”だった(…よね?)

東日本大震災や生前退位に言及された2016年、

美智子妃の支えに謝意を示された去年の誕生日、

そして、退位の日…どのお言葉を検証しても

“みな”も少ない。多くの場合、“国民”、“人々”と

おっしゃっている。“冷たい”はずはないのだが、

無意識に距離を置かれていた気がする。


昭和天皇が、終戦の詔勅でご自分を“朕(ちん)”、

国民を爾臣民(なんじしんみん)と言われたのは

天皇が“神”だった時代の名残だから特別だが、

平和な時代になってからの昭和・平成の陛下と、

はっきり“みなさん”を使われた新陛下の間には

あきらかな“空気”の違いがある。


松の間での即位の儀式で眞子さま、佳子さまが

陛下の前に進み出て挨拶されたときの様子にも

これまでになかった“かすかな変化”を感じた。

きっと、宮内庁がブレーキをかけるだろうが、

新陛下の時代には皇室と国民の距離がいっそう

近くなる気がする。そうあってほしい。


ここまで、意識的に敬語を多く使った。

今の時代はもっと少なくていい。皇室に対する

国民の言動にも大きな変化が生まれている。

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“不敬罪”があった時代は遠い過去のことだが、

1959年、皇太子時代の上皇が美智子さまと

結婚されたときのパレード中継では“お馬車に

お乗りになられた”など、滑稽に思えるほど、

敬語の二段重ね、三段重ねwが それこそ

“オンパレード”だった。


1960年代の終わりにはこんなこともあった。

ベトナム戦争関係の特番中だったと思うが、

司会をしていた先輩アナの手元に報道からの

一枚のメモが渡された。


地方視察中の天皇陛下のお車に発砲!


一瞬、ためらったあと先輩はそれを読み上げた。

…誤報だった。同行して取材していた記者が

車のバックファイヤーを聞き間違えたのだった。

この記者は、ほどなく、数少ないフジテレビの

地方組織に異動になった。誤報もまずかったが、

皇室がらみだったことが致命的だった。

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今は、皇室関係のリポートでも“過剰な”敬語は

むしろ違和感がある時代になった。くだけた

表現はダメだが、一文の流れの中に敬語は一つ、

要は、敬意が込められていればOK…だから

アナウンサーも楽になったものだ。


皇居の深くまでテレビカメラが入って 儀式を

伝えるよううになったし、馬車が車に変わった。

時代に合わせた皇室の在り方があっていい。


by toruiwa2010 | 2019-05-07 06:56 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
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