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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:読書・歌・趣味( 39 )

LIVEAID ライヴエイド。


…すぐに「ああ、あれか」と反応する人もいるだろうし、

思い出すのに少し時間がかかる人もいるだろう。

どっちにしろ、この言葉の意味を知っている人の大半は

1970年以前に生まれた人ではないか?

毎年、夏になるとフェスの話題が飛び交うが、これこそ

史上最高、地球規模のコンサートだった。アフリカの

難民を救済することを目的としていた。

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1985713日。

海をはさんでイギリスのウエンブリー・スタジアムと

アメリカのJFKスタジアムを主な会場として、欧米の

ビッグスターたちが演奏し、世界に向けて中継された。


日本ではフジテレビが放映権を得て、15時間に及ぶ

生中継を行った。司会は亡くなった逸見政孝だった。

3時のあなた」のアシスタントを経て夕方のニュース

「スーパータイム」のキャスターとして売り出していた。

衛星の不具合をはじめ、MCの知識不足、進行の不手際、

無神経なCMの入れ方などで視聴者から相当なお叱りを

受けた。しかし、準備期間が短い中で、スポンサーを

説き伏せてきわめてスペシャルな放送枠を確保したのは

快挙と言っていい。


洋楽についてあまり知識がない私が、なぜ、いきなり

こんな話を書き始めたか?

それは、先日、NHK-BSの「アナザーストーリー」で

We Are The World”の裏側を描いているのを見たからだ。

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ライヴエイドの前に発売されたやはり難民救済のための

キャンペーンソングだが、タイトルも“サビ”も人の心に

訴える力が強い。音楽ファンには忘れられない“名曲”だ。

制作に関わったミュージシャンの顔ぶれがすごすぎる。


“バナナ・ボート”のハリー・べラフォンテの提唱を受け、

King of Pop”マイケル・ジャクソンと”多才“ライオネル・

リッチーが作曲した。それだけで、一定の年齢以上の

人たちは懐かしさに悶絶する。ハハハ。

45人のアーティストがレコーディングに参加したが、

誰の名前を書くかで迷ってしまう。

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スティーヴィー・ワンダー、ポール・サイモン、ケニー・

ロジャース、ティナ・ターナー、ウィリー・ネルソン、

ビリー・ジョエル、ダイアナ・ロス、アル・ジャロウ、

ディオンヌ・ワーウィック、ヒューイ・ルイス、レイ・

チャールズ、ボブ・ディラン、シーラ・E、ブルース・

スプリングスティーン、シンディ・ローパー…。


自分の“手柄”でもないのに、「どうだ!」と言いたくなる

ものすごい顔ぶれじゃないか。

この曲についても若い人は知らないかもしれない。

一度 聴いてほしいなあ。

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「アナザー・ストーリー」…見始めたのは最近だ。

なかなか良くできている。ODで過去にさかのぼって

購入した。PCでしか見られないのがおじいなあ。

ナビゲーターの沢尻エリカだが、オープニングは

カッコイイんだけど、あとは要らないね。制作者が

週に一度会いたいだけじゃないの?ハハハ。



by toruiwa2010 | 2018-09-20 07:54 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

子供のころから歌が好きだった。

父が歌っているのを聞いた記憶はまったくない。子守唄ぐらいは

歌ってくれたはずの母の歌声も覚えていない。

2人の兄も家で歌うことはなかった。

そんな環境の中でなぜ歌に惹かれたのだろうか?


幼かった終戦直後は娯楽の少ない時代で、主な楽しみは大人も

子供もラジオだった。昭和40年ぐらいまでは朝から歌謡曲が

流れていた。“流行歌”と呼んでいた。もっと昔、“はやり歌”と

呼んでいた名残だろう。

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やがて、江利チエミや雪村いづみ、ペギー葉山が歌うジャズ、

そしてポール・アンカやニール・セダカの登場でアメリカン・

ポップスが圧倒的な人気を博していた。多くの若者が歌詞を

覚えて歌ったものだ。しかし、小学生時代には児童合唱団にも

所属していたのに、成長するに従って私が人前で歌うことは

極端に少なくなった。周りの人とキーが違うし、リズム感も

悪いくせに、自意識は過剰だから始末が悪いんだ。

カラオケもほとんど行ったことがない。若いころを含めても。


それでも、音楽はずっと好きだった。

坂本九やグループサウンズの登場で賑やかだったJ-ポップス

(このくくりが正しいかどうか自信がないが)もよく聴いた。

プレスリーやビートルズが出て来たときには人並みに興奮した。

しかし、ローリング・ストーンズあたりから、ロックについて

行けなくなり、ヘビメタは頭が痛くなるだけだった。ハハハ。


一番 私の気持に近かったのは60-70年代を席巻したフォーク・

ソングだったと思う。とにかく、ズンタッター、ズンタッター

というリズムで育ったから、今の音楽は苦手だ。

“この人の歌が聴きたい”と思ってチャンネルを合わせることは

ごく限られたケースになってしまった。

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そんな私が何十年も聴いているのに飽きない歌手がいる。

“天才”・井上陽水だ。

さすがに声の衰えは隠せないが、それをおぎなって余りある

“何か”が陽水にはある。積み重ねた人生が歌唱に投影され、

若いときとは一味違うものを聴かせてくれるのだと思う。

聴く側も同じだけ年を取っているからなおさらだ。


氷の世界、傘がない、飾りじゃないのよ涙は、少年時代、

なぜか上海、闇夜の国から、帰れない二人、夢の中へ、

心もよう、リバーサイドホテル、クレイジーラブ、ジェラシー、

とまどうペリカン、背中まで45分、最後のニュース、結詞、

感謝知らずの女、夏まつり…

ヒット曲(順不同)を挙げていったらキリがない。


1970~80年代にリリースされた曲が多いのに、少しも色あせて

いないことに驚く。

いつも思うのは詞の鮮やかさだ。使われている言葉は平凡でも

彼の曲の中に登場すると途端に輝きを放つから不思議だ。

意表をつかれるからだと思う。

耳に馴染んだ言葉のまったく新しい使い方や、よく知っている

形容詞と名詞の思いがけない組み合わせにハッとする。


ある日、久しぶりにCDを聞いて、「こんな曲があったか!」と

改めて仰天したことがある。

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「断絶」


夜中にデイトした ちかくの公園で   

たしかめあっていた おまえと俺の愛

突然あらわれた おまえのオヤジが


「私の娘は嫁入り前です

近所でオカシな 噂がたちます」といった


おまえのオヤジには わかってもらえない

どこかへ逃げようと 相談していたら

又 又 現れた おまえのオヤジが


「かけおち 家出は絶対いけない

なぜなら 娘はまだまだ子供だ」といった


なんだか俺たちが とっても悪い事

しているように見た つめたい顔で見た


どうして悪いのだ 愛している事が

いつでもそばに居て 愛している事が


どうして悪いのだ 愛している事が

いつでもそばに居て 愛している事が

<井上 陽水 作詞>


     

30年以上前に出た曲だが、まったく古さを感じない。

今、出来上がったと言われても通ってしまうのではないか?


書き始めたら長~くなってしまった。

続きはいずれまた。


by toruiwa2010 | 2018-03-15 08:13 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

耳に入ってくる言葉は 意識していないと、意味を間違えたり、

理解しないまま“音”として聞き流したりすることが多い。


♪ うさぎ追いし かの山

小鮒釣りし かの川…

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童謡「ふるさと」の出だしの一節だが、世間には、子供のころ、

“兎が美味しい”と歌っていると思い込んでいた人がいるらしい。

100%確信があるが、私はそんな風に聞き間違えなかったなあ。


録画で見たNHKSONGS」で大好きな平井堅が中島みゆきの

「わかれうた」を歌った。ファンのリクエストで1位だった。

何度となく耳にしている名曲だが、いつも、何かをしながら

聴いていた気がする。

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♪ …別れはいつもついてくる

幸せの後ろをついてくる


サビにさしかかり、字幕を見たとき、“戦慄”が走った。

これまではメロディに気をとられてあまり関心がなかったが、

文字を見て、この部分の“深さ”に気づかされた。まさにそうだ。

長くなればなるほど、“いいこと”ばかりの人生なんてないんだ。

逆に、”悪いこと”ばかりということもない。

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いまさらだが、なんてすばらしい! と思う。

人が生きていく中にある真実を“喝破”したこの26音にいたく

感心した。中島みゆき、すごい!!


by toruiwa2010 | 2018-01-25 08:04 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

月曜日、日課の昼寝を終えてリビングに戻り、

テレビをつけてネットをさまよっているとき、

“いいもの”を見た。

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歌手・宮沢和史が“人生を変えた名曲”について

語っていた。「島唄」の大ヒットで知られる彼が

中学の頃に聞いた矢野顕子の「気球にのって」だと。

評価が高いことは知っているが、私のレベルでは

彼女の曲の良さが理解できない。この曲も…。

「こういう曲で強い刺激を受ける人もいるんだ」と

“斜め”から感心した。

彼は矢野の“日本発の音楽”に心を奪われたそうだ。

そのあと“島唄の話になり、空気が変わった。

宮沢は生まれも育ちも沖縄とは関係がない。

沖縄で 島の歴史、島の悲劇を語り部から聞いて

衝撃を受け、そのことを知らなかった自分への

苛立ちが曲作りのきっかけになったと語った。

きわめて“とつとつ”と。

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ものすごい数の一般人が亡くなってる。

一説では県民の4人に1人が亡くなったとか。

捕虜になるぐらいなら自決せよという教育…

それらを知らずにのうのうと二十歳ぐらいまで

生きてきた自分に対する“馬鹿だなあ”という思いに  

打ちひしがれた。


…そして、できたのが“島唄”だ。


込めたのはもちろん、平和を願う気持ち

もうこの島には荒波が来ないように

とわに来ないように…


そこまで語ったあとにこの部分が編集されていた。


♪ 海よ 宇宙よ 神よ いのちよ

このまま永遠に夕凪を

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ファンの間ではよく知られた話かもしれないが、

私は初めて聞いた。


6日、9日、15日…8月は戦争を思い出す月だ。

戦争の悲劇、戦争の過酷さ、戦争の愚かさ…

個人的には、送り手の“これでもか”的な想いが

あからさまにちりばめられた番組が苦手だ。


そんな私の胸に、この宮沢の話は凄く沁みた。

特に話を聞いたあとに突き付けられた歌詞には

彼の想いが詰まっているのが分かってぐっと来た。


「バイキング」を見て、こんな気持ちになるとは

思いもしなかった。


by toruiwa2010 | 2017-08-30 08:16 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

芥川賞作家・又吉直樹の新作 「劇場」を読んだ。

妻が東京で購入し、読み終えたら芦屋に送ってもらう手はずに

なっていたが、買い物に出たとき、本屋の店頭で新潮4月号が

目に入ったら、 思わず手が伸びてしまった。

2日に分けてトータル4時間半ほどで読み切った。

おだやかな恋物語で私のストライクゾーンの真ん中に収まった。

比喩的な文章もないわけではないが、平易な文章で読みやすい。

そして、“普通”の感覚を持った人には十分に面白いはずだ。

本格的な春はまだ先だ。落ち込んだり、癒されたいと思っている

人たちにはうってつけかもしれない。


以下、今日の記事には又吉が好きな私ゆえのバイアスがかかった

ほめ過ぎの部分があるかもしれないことを初めに断っておく。

言われる前に。ハハハ。


この物語は小さな劇団の俳優兼脚本家の僕(永田)と 夏のある日、

渋谷駅近くの画廊のウインドウをのぞいているときに出会った

女性・紗希とのラブストーリーだ。


瞼は薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて

見えたことはまだない。もう少しで見えそうだと

思ったりもするけど、目を閉じた状態で見えて

いるのは、瞼の裏側の皮膚にすぎない。

あきらめて、まぶたをあげると、当たり前のこと

だけれど風景が見える。


正直に書くと、冒頭のこの数行を読んだときは「うん?」と

思った。単に私の好みの“出だし”じゃないからだが、もっと

分かりやすい文章で始めてほしかったのだ。

もちろん、又吉には計算があり、彼の感性ではこの書き出しが

正解なのだろう。素人が口を出すところじゃないなと思い直して

読み続け、すぐに又吉の世界にどっぷりとはまった。


原稿用紙300枚だと聞いたが、雑誌「新潮」では101ページだ。

どんどん読み進み、“長い”とは思わなかった。好みがあるし、

文学としての専門家の評価は分からないが、面白かった。


日本人の作家が書いたものを読むのは村上春樹の「1Q84」以来だ。

二人以外の文学者がどんな文章を書くのかは分からない。

しかし、又吉の “ものを見る感覚”が好きだ。たとえば…

風呂から上がると紗希が麦茶とともに、

梨をむいて持ってくる。母がむくものより

小さく切ってある。僕はリンゴより梨の方が

好きだが、なぜか家族にはリンゴが大好物だと

思われていて、食後に梨が出た時も、僕には

リンゴが出され梨を口にすることができなかった。

家族の期待に応えるために梨には興味がない

ふりさえもした。


…なんか好きなんだなあ。ハハハ。


2作を見る限り、この人の強みは会話に現実感があることだ。


「なあ」

「ん」

「寝た?」

「起きてるよ」

「手をつないでと言うたら明日も覚えてる?」

「うん?どういうこと?」

「明日、忘れてくれてんねやったら手つなぎたいと思って」

「手をつなぐことを恥ずかしいと思ってる人、永くんだけだよ」

紗希の手はとても温かかった。

彼女が目を開ける。

「永くん、なんで不思議そうにしてんの?

自分がつなぎたいって言ったんでしょ?」

「まだ迷っててんけど」

僕がそう言うと紗希は笑いながら、「本当によく生きて

来れたよね」と言った。


特別な言葉は何もないが、読む者にはこの二人が深いところで

気持ちを通い合わせていることが伝わる。

後半に、元劇団員の女性と”僕”が交わすメールのやり取りなども

リアリティがあって迫力を感じる。


文学を語る資格はないが、この小説は胸に響いた。

又吉がこんなに“みずみずしい”恋物語を書くとは思わなかった。

彼の小説を読むと、どうしても主人公に彼のイメージがかぶるが、

これまでの2作品に関しては少しも邪魔になっていない。

力があるということだろう。


芥川賞を獲ったあとの作品は難しいと思っていたが、これなら

十分に期待に応えていると言えるのではないか?

綾部がいなくなることだし、執筆に集中できる環境が整う。

早くも第3作が待たれるね。


by toruiwa2010 | 2017-03-16 08:41 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
先日、映画を見に銀座に出かけた。シネスイッチ銀座のラインナップは魅力的なのだが、
ここはなぜかオンライン予約ができない。自分の好みの席で見たいと思えば、たっぷりと
余裕を持って劇場に行き、チケットを買うしかない。必然的に時間があまる。どうするか?
私たち夫婦はチケット購入後、まず 近くのプランタンに行き、好物・“アンジェリーナ”の
モンブランをいただく。映画を見る前だから飲み物は無用だが、この店では「すみません、
ワンドリンクをお願いしてるんです」と言われてしまう。ガッデム!ハハハ。
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会話の少ない夫婦はケーキを心行くまで楽しんだあとでも時間が余る。劇場方向に戻り、
教文館に入る。書店だ。2階に上がると、それぞれ自由行動で本を見て回る。
俳句関係の本やミステリー本など…ふと、思い出したことがあった。「アメトーーク」の
“本屋で…読書芸人”の回だ。
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又吉直樹、光浦靖子、若林正恭、カズレーザー…本好きな芸人たちが読書の楽しさを語る
“恒例”の企画の中で光浦が勧めていた本が気になっていたのだ。“ながら見”だったので
はっきり分からなかったが、小説の書き出し部分だけを集めた本らしかった。
タイトルも覚えておらず、どこを探せばいいのかもさっぱりだったのでベテランらしい
店員さんを捕まえて尋ねると、話の途中で「ああ、それなら…」と連れて行かれた先に、
“アメトーーク:読書芸人が勧める本”がまとめられた“コーナー”があった!
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プロの作家の作品から書き出し部分だけを集めたのだと思いこんでいたが、そうではなく、
ネットサイト“デイリーポータルZ”で一般から募ったものだった。
当ブログに 毎日の記事で書き出しに苦労していることは書いているし、「文章作法」など
いくつかの記事で“小説を書くなら”と、何作か披露した。例えば…

トンネルを抜けて間もなく右手の視界が開け、雪をかぶった富士山が姿を見せた。

抜けるように青い空にひとつだけ浮かんだ雲は動く気配がなかった。風がないようだ。

「昨日の話なんだけどさあ」。いきなり睦が会話の流れとは関係のない話をはじめた。

その朝のことは忘れない。元気に走り出した琴子の後ろ姿。「パパ行ってきます」の声。

バックミラーに映る後続の車がやけに近く感じられた。辰夫の胸をかすかな不安がよぎる。

やむ気配のない雨の中を広志は駅に向かっていた。約束の時間に遅れそうだった。

「よしましょうよ、こんな話…」。しばらく続いた沈黙のあと、芳江が言った。
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突然の雷だった。何の予告も無く、大音響が建物を揺らした。

200メートルほど先にカーブが見えてきた。ハンドルを握る正夫の手に緊張が走る。
どういうものか、左カーブが苦手なのだ。

その朝のことは、今でも鮮やかに思い出すことが出来る。何よりも、夜半まで
降っていた雨がうそのような真っ青な空が目に浮かぶ。

黒い雲が低く垂れこめていた。遠くで雷が鳴っている。線路際のアジサイがきれいだ。

初めてのデートでラーメンを食べに行ったのは失敗だったかもしれない。

エリア内でパスを受けた本田が左足を振りぬくと、ボールは勢いよくネットを揺らした。

その若い女はまるで周囲にだれもいないかのような顔で眉毛の手入れを続けていた。

「何よ、それ」。鋭い声で明美が言った。その瞬間、部屋の空気が変わるのが分かった。

「分かったわ」と美代子が言った。強い意志がこもった言い方だった。

建物の外に出ると、暗くなっていた。しかも、静かに雨が降り始めていた。

「君たち。それくらいにしたらどうかね」。
 奥の席にいた紳士が声をかけて来た。知らぬ間に声が大きくなっていたようだ。

久しぶりに長い距離を走ったが、楽勝だった。武史の顔に笑みが広がる。

場内が明るくなったとき横を見ると、妻の目が潤んでいた。そうだよなと思った。

1枚目はマルゲリータと決めていた。そのあとをクァトロフォルマッジにするか
生ハムとルッコラのピザにするか、まだ迷っていた。

…いくつかはそのまま書き続けられそうだが、多くは物語の“先”が描けそうもない。
だから小説家は目指していないわけだが。ハハハ。

さて、読むのに時間がかかりそうもなかったので購入して帰ったこの本は、思った通り
1時間少々で読み終えた。本になるほどだから面白いものが多い。
中でもタイトルにもなっている“挫折を経て、猫は丸くなった。(もんぜん)”はうまいなあ。
どんな物語を続けても違和感がなさそうだ。

ほかにも…
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カナブンが一直線に飛んできた。私のファーストキスだった。(日向)

「これの色違いありますか」八百屋に妙な客が来た。(義ん母)

通りすがりの鼻唄盗んで夕暮れの商店街をすり抜ける。(Xissa)

深夜の公園に懐中電灯のあかりがふたつ。何かを捜している。(Xissa)

その罵倒が告白だと気づいたのは翌日の放課後だった。(Suzukishika)

欠伸をすると、祭り囃子がすこし遠ざかった。(紀野珍)

父の遺品はすべて二つセットだった。心配性な父は予備を買っておく癖があった。
有楽町で私そっくりな人に出会った。(山本ゆうご)

高層階の蚊はエレベーターでやってくる。(Gyudon)

ガンジーが生涯でただ一人、殴った男の話をしよう。(高橋明治男)

特に、“通りすがりの…”が大好きだ。
読了後、私も上記の“作品”で応募したら、いくつか採用されたかもしれないと思った。
うぬぼれとそしられるだろうが。ハハハ。

本を閉じたあと、「この程度なら俺にもチャンスがあったなあ」と徹は思った。ハハハ。

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でもって、今日はフルーツケーキ。
年末か新年にかけては1キロ増を覚悟。


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by toruiwa2010 | 2016-12-15 09:15 | 読書・歌・趣味 | Comments(2)

村上春樹 受賞ならず!

受賞はアメリカの歌手 ボブ・ディラン!!

これは驚いた。

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村上春樹には関心がある。ネガティブな意味で…。言ってみれば、反ハルキストだ。

「よしっ!」と膝を叩いたり、「選考委員会の連中は分かってるよなあ」などと言ったり

しないが、落選の情報を聞くと、思わずニヤリとしてしまうことは否定しない。この時期、

“ノーベル賞需要”で毎年 ひと儲けしている本屋だってきっとそうだ。ハハハ。


今年は、テレビを見ながら目の前のPCにネットのライブ中継をつないでそのときを待った。

予告された8時ちょうどにドアが開いて女性が入って来た。

「それでは、今年のノーベル文学賞を発表します。受賞者は…」と言っているらしいが、

あいにく、流ちょうなスウェーデン語だったのでチンプンカンプンだった。なじみのない

言語の中に“ボブ・ディラン”のように聞こえる単語があったが、「そんなわけはない。

別の単語だ」と思った。候補者のリストを見たわけではないから、聞き取ろうとしたのは

“本命”とされたケニアの作家の名前と“ハルキ・ムラカミ”という音だけだったのだ。


CNNなどの速報を探し始めたので、続けて、英語、フランス語、ドイツ語でアナウンスが

あったことはあとで知った。驚いたことに、ツイートしたあと改めて聞きなおしてみると、

女性の英語などのアナウンスも、すべてスウェーデン語としてとらえていたことに気づく。

作業をしながらではあったけれど、情けない耳だね。ハハハ。

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さて、フォーク(ロック)・シンガーであるボブ・ディランへのノーベル文学賞には世界中で

いろいろな意見が出ているようだ。そうだろうね。たしかに、違和感はぬぐえない。

しかし、それを言い出せば、佐藤栄作やバラク・オバマの平和賞だって違和感はあった。

選考委員会が決めたら、それが文学賞なんだと思わなければいけないのだろう。委員会は

まだ本人に連絡できていないと言うし、ディランの“思想”から言えば“ダイナマイトの

ノーベル”の賞を辞退する可能性はある。それでも、2016年の文学賞がボブ・ディランに

贈られたという事実は永遠に残る。

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いっそのこと、映画や音楽をふくめて“文化賞”としたらどうだろうという傾聴に値する

提言をした日本人がいる。フジテレビ「ワイドナショー」のスピードワゴン・小沢一敬だ。

私は大賛成だが、これが実現すると有力な候補者がどっと増えるから村上春樹が受賞する

可能性は低くなるんじゃないか。今回の選考で「村上春樹はディランに近いから希望が

見えてきた」と笑顔で語るファンがいたが、逆なんだ。ハルキストたちは嘆くだろうね。

ハハハ。

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むしろ、それを言うなら、大きな影響を受けた井上陽水の方が遥かに近いかと。ハハハ。


「風に吹かれて(Blowin' In The Wind)」などの詞が優れた“文学”と認定されたわけだが、

日本語に訳されたものを持ち出してあれこれ蘊蓄を語るのはナンセンスじゃないかなあ。

まったくの“別物”だぜ。そして、英語で読むとその意味を完全にとらえるのはなかなか

難しいのではないかと思う。


そんなことより、ディランにノーベル賞なら、“陽水に芥川or直木賞”はありじゃないのか?

ひとつだけ書いておくが、彼が書く詞はどれも示唆に富んでいて素晴らしい。

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「とまどうペリカン」:井上陽水 作詞作曲


夜のどこかに隠された

あなたの瞳がささやく

どうか今夜のゆく先を

教えておくれとささやく

私も今さみしい時だから

教えるのはすぐ出来る


夜を二人でゆくのなら

あなたが邪魔者を消して

あとを私がついてゆく

あなたの足あとを消して

風の音に届かぬ夢をのせ

夜の中へまぎれ込む


あなたライオン たて髪ゆらし

ほえるライオン おなかをすかせ

あなたライオン 闇におびえて

私はとまどうペリカン


あなたひとりで走るなら

私が遠くはぐれたら

立ち止まらずに振り向いて

危険は前にもあるから

どこからでも見えるから

爪をやすめ眠る時も


あなたライオン たて髪ゆらし

ほえるライオン おなかをすかせ

あなたライオン 闇におびえて

私はとまどうペリカン


あなたライオン 金色の服

その日暮らし 風に追われて 

あなたライオン 私はあなたを

愛してとまどうペリカン


*村上春樹がノーベル賞を獲るのはおかしいと思っている。

別の言語に翻訳れた作品は村上のものではないからだ。

「村上春樹落選~翻訳文学のむつかしさ…~」を参照されたい。

http://bit.ly/1z5GO81


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by toruiwa2010 | 2016-10-18 08:33 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
♪レリゴー レリゴー…

このところ、「アナと雪の女王」のように、私の耳をとらえる音楽がないなあ。
さすがのEXILEもJS Brothers も大ヒットになるような曲に巡り合っていないのか?
きゃりーぱみゅぱみゅはどうしたんだ?
ドラマ「僕のヤバイ妻」の主題歌、安室奈美恵の「Mint」は彼女らしい“カッコよさ”が
あるのだが、いかんせん、ドラマ見るのをギブアップしちゃったもんね。ハハハ。
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使われる曲の中にいいものが多いコマーシャルも最近はどうも…と思っているところに
ストライクゾーンの真ん中に素晴らしい楽曲が飛び込んできた。

桑田佳祐 作詞・作曲

I don’t like you.
But I love you.

君が涙見せたとき
どうしてときめくような恋心
愛のプレリュード
そしてfor you
恋人未満の僕でいい
ah 2人の絆


…「旅は、わがままに楽しもう」をキャッチコピーとするJTBのコマーシャルが楽しい。
桑田のキャラクターもあるが、なにより、使われている新曲、「愛のプレリュード」が
醸し出す明るい曲調にやられる。
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I don’t like you.But I love you. 好きじゃないけど、愛してるよ

彼のオリジナル・フレーズではないだろうが、多くの人が経験したことのある感情だ。
矛盾してるようで理解できるよね。
歌詞を文字にすると、意味が通じるような通じないような…
“プレリュード”だから“前ぶれ”“前兆”だろう。知り合った女性との関係が“愛”に
至る前の男の脳内はわけ分んなくなってるから、簡単に意味が通じるような歌詞では
逆に“機微”が伝わらないのかもしれない。ハハハ。

ここ数日、同じフレーズが頭の中でリフレインしている。
I don’t like you.But I love you…

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You’ll Never Walk Alone 
by toruiwa2010 | 2016-05-31 08:31 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
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大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。

情景が目に浮かぶ、私の大好きなリズムで始まった物語は、著者自身が投影されている
駆け出しの漫才コンビ“スパークス”の徳永(僕)と先輩・“あほんだら”の神谷が作り出す
独特で密度の濃い世界を鮮やかに描いていました。
“僕”は熱海の花火大会に“営業”で出かけた夜、出番のあと飲みに誘ってくれた神谷と
師弟関係を結びます。「俺の伝記を書くこと」が神谷の出した条件でした。
コンビニでボールペンとノートを買い込んだ“僕”の気持ちは高揚しています。
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…今年、ピース・又吉直樹の快進撃ほど眺めていて心地よかった出来事はありません。
文藝雑誌「文學界」に小説が掲載されたと聞いたのは1月初めでした。
メディアが騒ぎ、とんでもない売れ行きになりましたが、妻が早い段階で入手しました。
10数年、読書と言えば英語の本、それもミステリーものばかりだった私も、好きな芸人・
又吉の本格的純文学デビュー作は読まないわけにいかないと、妻から借りて読みました。
私にしては珍しく、あっという間に読み終えました。すばらしいと思いました。
どうすばらしいのかは残念ながらうまく表現できません。好きなタイプのストーリーに
なっているのと、著者が好きだということが“冷静な評価”の邪魔をするのです。ハハハ。

涼しい風の吹く海沿いの道を歩きながら、どこから書き始めるかを
考えていた。見物客は宿に収まり切ったのか、人影はまばらで波音が
静かに聞こえていた。耳を澄ますと花火のような耳鳴りがして、次の
電柱まで少しだけ走った。


最初の“章”の最後の部分です。気に入りました。又吉直樹、あの顔でなかなかやるわ。
ハハハ。
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断固として村上春樹を認めないほど、文学のことはよく分かっていません。
そんな私でさえ、言葉の選択や文章の完成度に「えっ?」と思う箇所が多数ありました。
適当にページを開いて拾っただけでも、“畢生のあほんだら”、“混沌の様相を呈す場”、
“赤児が獣のような大きな声で”、“頭上には泰然と三日月”など、かなりの“無理”を
感じる描写があります。そこまで背伸びしなくても…と思いました。

私を含め、称賛の声が圧倒的でしたが、この一作でどうこうということはない。まして、
新人賞はともかく、芥川賞のレベルになると候補にもならないと思い、そう書きました。

しかし、読むだけでなく、“書いた”又吉。
しかも、優れた才能の片りんを示した又吉。バンザイ!

それだけでも相当すごいことなのに、6月下旬、「火花」は2015年上半期芥川賞の候補、
6作品の 一つに入りました。“候補にもならない”などとよくも言ったものだと思います。
はずかしい!
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“又吉旋風”は勢いを保ち続け、とうとう、芥川賞作家に仲間入りをしてしまいました。
いい大人が勝手に舞い上がっているようでみっともないと思いつつ、発表が行われる
7月16日の夜は7時過ぎから落ち着きませんでした。
7時半過ぎに“決定”を知ったとき、心から喜びました。あっぱれです。
“読書大好き”で知られていたし、エッセーなどを読んで視点が面白いと思っていました。
しかし、まさか・・・というのが正直なところです。
そして、当然とは言え、お笑いを本職とする芸人の作品を公平な目で評価した選考委員も
ファインプレーだなと思いました。

「芸人を100パー(%)やり、余った時間に小説を書いて行きたい」

受賞会見でお笑いと執筆の比重を聞かれた又吉はそんな言い方をしていました。
それが彼の仕事のペースだと思います。そのペースが守れるといいですが、心配です。
もっとも、本人は100万部売れようが、200万部売れようが、決して驕らず、偉ぶらず、
ひょうひょうとした態度がまったく変わりません。
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口うるさい作家たちが認めたのですから、才能に疑問はないのでしょう。
雑誌に掲載されてから今日まで、作品の出来や彼の才能について批判らしい声をほとんど
聞きません。先日の「ぴったんこカンカン」に出ていた芥川賞作家の先輩・石原慎太郎も
「面白かった」と彼にしては珍しく褒めていました。

その上で、次は「(芸人と)違う世界を書かないとダメだ」と言っていました。石原自身が
「太陽の季節」で世に出たあと、担当の編集者からそうアドバイスされたそうです。
その通りでしょう。その分、又吉が越えなければいけないハードルは高くなります。
彼がどんな目で周囲を観察しているか…つまり“世界観”が試されるのですから。

第2作…待ち遠しいですが、難しいですね。
少しずつ準備を始めているようですが、早く完成してほしいような、欲しくないような…。
「だから、お笑いやりながらじゃ無理なんだよ」と評価を下げるか、「忙しい中で、よく
これだけのものを書いたな」と感心されるか。

人を笑わせていた芸人がいきなり、日本で最も権威がある文学賞を手にしたのですから
周囲はみんな浮足立っています。最も冷静なのが本人という…。ハハハ。
しかも、忙しさはハンパじゃなさそうです。そんな環境で文章をつむぎ出すのは至難の
業でしょう。せっかくの才能だから酷使することですり減らさないでほしいと思います。

外から見ているだけですが、綾部祐二は理想的な相方ですね。
彼のペースを乱さないように…いや、守ろうと立ちまわっているようです。コンビの
一人が売れたとき、相方の立ち位置は難しいものだと思います。綾部はえらいです。
旅番組で見せる熟女タレントのエスコートぶりなどもたいしたものです。
ええ、私、綾部も好きなんです。ハハハ。

いつごろ、どんな題材で第2作が発表されるのか?
固唾をのんで待つことにしましょう。
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by toruiwa2010 | 2015-12-30 09:21 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
生意気に聞こえたら謝りますが、ここ20年ほど、週刊誌を除くと
日本語で本を読むことは滅多にありません。最近では横山秀夫
「64(ロクヨン)」と又吉直樹の「火花」でしょうか。


もともと「趣味は読書です」などと言えるほど本を読んでいません。
古典を含め純文学は苦手です。芥川龍之介や太宰治の作品でも読んでいないものが多く、
文学が好きな高校・大学の友人と集まると作品や作家の話になるので大いに困りました。
特に社会人になってからたまに読むのは「オール読物」や「小説現代」などに載るような
中間小説ぐらいでした。やがて日本人作家が書くものにはすっかり興味を失ってしまい、
欧米のミステリーを読むようになりました。もちろん、翻訳されたものを。
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英語で読むようになったのは1980年代の終わりごろだったと思います。
きっかけは大好きな作家、シドニー・シェルダンの版権を買い取った出版社が“超訳”を
始めたことでした。“訳”のわからん“訳し方”…。ハハハ。
思い切って英語で読み始めたのです。たいした英語力でもないのに。

初めは、分からない単語にぶつかるたびに、買い込んだ電子辞書の世話になりました。
しかし、会社への行き帰りに電車の中で読むことが多く、ペーパーバックを片手で持ち、
もう一方の手で電子辞書を引くのが煩わしくなり、適当に訳して強引に読み進めるように
なって行きました。自分のボキャブラリーの中から選んで日本語に置き換えられるのは
一種の快感でした。

最近は、日本の書籍も装丁に工夫が凝らされてきれいになっていますが、色彩の感覚は
欧米の本の方が私は好きです。
重いハードカバーではなくペーパーバックでしたが、それでも日本の文庫本にくらべると
かなり重いです。引退してバッグを持たなくなってからは重さが負担になり始めました。
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存在を知りながら、使いこなせるかどうかが心配でなかなか踏み切れなかったKindleを
買ったのは去年の夏でした。キンドル・・・本を読むためのタブレットです。

重宝しています。
まず、“軽さ”が魅力です。ペーパーバックの中にも分厚くて、手首がもげるかと思うほど
重いものがあるし、普通サイズでも日本の文庫本にくらべればボリュームがあります。

かさばりません。
重さはカバーつきで350グラムぐらいですから普通サイズのペーパーバックと同じですが、
薄くて持ち運びに便利です。コートはもちろん、上着やブルゾンのポケットに入ります。

想像以上に小さくて驚きました。全体のサイズは16.5 x 11.5cm、画面は12.3 x 9.1cm、
文庫本より少し小さいぐらいですが、文字の大きさを調節すれば楽に読めます。
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“断・捨・離”の強力な味方です。
読み終えた本はなんとなく捨てがたくて本棚に置きます。自分では整理したつもりでも、
常に数十冊はあります。キンドルの容量は1000冊単位ですから、場所をとりません。

電子辞書が不要になりました。
画面の単語を指先で抑えると“意味”が表示される簡単な辞書の機能を備えています。
これまでは、面倒なので調べずに誤魔化していましたが、大いに助かります。

ジョン・グリシャム、ジェフリー・アーチャー、ケン・フォレット、マイケル・コネリー、
ネルソン・デミル、A・J・クイネル、フレデリック・フォーサイス、R・J・ウォラー…
気に入っている作家の作品はすべて読破しました。
ダン・ブラウン、ロバート・パーカー、シドニー・シェルダン、ジョン・アービング、
ウイリアム・タプリー…この年齢ですから、英語力は向上しませんが、読んだ本の数は
ペーパーバックを含め、200冊を超えているでしょう。

本が読めるタブレットがあることは広く知られているはずですが、電車の中で広げている
姿をあまり見かけないのは何故でしょうかね。

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by toruiwa2010 | 2015-12-18 08:58 | 読書・歌・趣味 | Comments(2)