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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:読書・歌・趣味( 43 )

大好きな歌手、ホイットニー・ヒューストンの突然の

死を聞いたのは7年前の今日だった。


2012/02/12 のツイート

ホイットニー・ヒューストンが死んだ

との情報あり!!!wikipediaにはすでに

211日に死亡と出ている。♪And I

高音の伸びがたまらなく美しい歌手だった。

何が原因か知らないが、マイケル・

ジャクソンと言い、惜しまれる。

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アメリカ東部の11日午後355(日本時間:12

午前555)に 滞在していたビバリー・ヒルトン・

ホテルで死亡しているのが発見された。

このホテルは、毎年グラミー授賞式の前夜に音楽界でも

最高のパーティが開かれることで広く知られている。

彼女の死が明らかになったのはまさにそのパーティの

直前だからホテルには大勢の音楽関係者が集まっていた。

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WOWOWが翌日の授賞式を放送した。オープニングを

飾ったのはブルース・スプリングスティーンだった。

見事としか言いようがなかった。渋くてパワーのある

声だけでなく、たたずまいそのものが会場を圧倒した。


スプリングスティーンが去ったあとに登場したMC

LLクールJが「この事実から逃げるわけにはいかない。

我々にできるのは祈ることだけだ」と前日亡くなった

ホイットニーへの言葉を贈り、そして、「Whitney,we

will always love youと囁くように言った。もちろん、

we以下は彼女のヒット曲のタイトルを踏まえたものだ。

僕らは、いつだって君を愛しているよ・・・。

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あとで、WOWOWのスタジオに来たゲストの一人が

「あれでセレモニー全体のトーンが決まった。あれは

よかった」と言っていた。私もそう思った。

ヒューストンの死が音楽シーン最大のイベントに大きな

影を落とすのは間違いないと思っていたが、凝り過ぎず、

悲しみを抑制した簡潔で素晴らしい演出で乗り切った。

アメリカのショー・ビジネスはさすがだと感心した。


…彼女の死そのものに戻るが、たまたま米国Yahoo

のぞきに行って、ヘッドラインが目に入ったときの

衝撃は忘れない。20096月にマイケル・ジャクソンを

失ったときもショックを受けたが、わずか3年で今度は

ホイットニ-・ヒューストンがこの世を去った。

洋楽についてたいした知識を持たない私が好きだった

二人が立て続けにいなくなり、大きな喪失感があった。


25回スーパーボウルで国歌“星条旗よ、永遠なれ”を

歌ったのは1991127アメリカがイラクとの

泥沼の戦争を始めてから10日目だった。73000人の

観衆の前でのパフォーマンスはまさに圧巻、この人の

スター性が遺憾なく発揮されたシーンで目頭が熱くなる。

大きなスポーツ・イベントの前に何百回となく聞いた

国歌の中でこれ絵を超える歌唱にはまだ出会っていない。

 https://goo.gl/AJEDMN

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ケヴィン・コスナーと共演した映画「ボディガード」の

彼女はキュートだったし、メガヒットになった「I Will

Always Love You」のサビ・・・


And I will always love you

I will always love you


彼女独特の 艶があって伸びのある“高音”で歌われた

フレーズはいつまでも耳に残る。美しいメロディだった。


by toruiwa2010 | 2019-02-12 06:47 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

2年ぐらい前まではむしろきらいがったのだが、今では

古市憲寿という青年が好きだ。好んで憎まれ口を叩くが、

多分に“営業”用だと思われるし、どこか“可愛げ”がある。

そう思えるのは こっちが80の爺さんだからで、もっと

若い人たちの中に快く思わない人が大勢いるとしても、

その理由はよく理解できる。


先日の「ワイドナショー」のオープニング・トークで

回りにひとしきりいじられていた。彼の著書「平成くん、

さようなら」が芥川賞候補になっている件についてだ。

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(候補作)6個のうちの一つだから」と話していたが、

「とくダネ」でも共演する山崎アナに「欲しくないとは

言わないですものね」と突っ込まれると、“候補にして

いいか”という確認作業があることを紹介して、「(だから)

候補になる時点でみんなほしいのだと思う」と逃げた。

山崎アナがさらに「じゃ、欲しくないんですか?」と

尋ねると「いや、候補になることは断らないという」で

かわそうとしたが、最後には観念して下を向いた。

ハハハ。


天才・松本の「よく見たら“茶(ちゃ)川賞かもよ」という

突っ込みが秀逸だった。

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彼から安楽死を考えていると打ち明けられたのは、

私がアマゾンで女性用バイブレーターのカスタマー

レビューを読んでいる時だった


なかなか“刺激的な”文章で始まる小説を20ページほど

読んだ。元号が変わり東日本大震災が起きた1989年に

生まれた男女の物語だ。改元された日に生まれたために

“平成(ひらなり)”と命名された男と、まったく同じ日に

生まれ、“愛”という名を持つ女が同棲している。


…うーん、率直に言って、又吉直樹の「火花」を同じ量

読み進んだときに受けた“感銘”はないなあ。村上春樹も

裸足で逃げ出すのではないかと思うほど、ブランド名を

中心に カタカナの多い小説だなあ…が第一印象だ。

ハハハ。


(平成)が書いた大学の卒業論文が震災後という時代に

ピッタリはまって日の目を見た。やることなすことが

うまく行って、若くして世間の注目を浴びる存在だ。

雑誌の対談で彼に会った女()が興味を抱いて近づき、

同棲に至ったわけだ。


読みやすい文体だが、芥川賞という“純文学”の範疇に

入っているのが少し意外な気がする。

で、男が安楽死したい理由はと言えば、今のところ

「自分はもう、終わった人間だと思う」かららしい。

なんだ、それ?と思わないでもないが、この先の展開は

まったく読めない。


そして、ちょっと困っている。その後読み進めた最後の

10ページほどで少し面白くなってきた。どうしよう。

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2019-01-15 07:30 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

歌手・平井堅…日本のトップアーティストだ。

意識して彼の歌を聞いたのはたぶん、デビューから

10年ぐらいのころだと思う。そして、自分のブログや

ツイッターで初めて彼について触れたのは2007年の

紅白歌合戦らしい。短く、こう書いている。


一番強く印象に残ったのは平井堅の

「哀歌(エレジー)」でした。


その後も 紅白やFNS歌謡祭のたびに、“気に入ったのは

平井堅だ”と書いている。よほど好きなんだね。ハハハ。

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私には“見たい”“聴きたい”と思って録画したはずなのに

実際に再生するのはかなりあと…というヘキがある。
ニューヨークのSONY HALLで収録したKens Bar

見たのは”20日後”だから早い方だ。
2
時間、“平井堅の世界”をたっぷり楽しんだ。


彼の特徴は“高音の伸び”だと言われるが、高音が伸びる

歌手はほかにもいる。音楽はど素人だから、遠慮しつつ、

書くなら、平井堅の最大の魅力は “高音も伸びるが、

実は低音も伸びるところ”だと思っている。
もうひとつ、“彫りも深いが、声も深い”ところも…だ。

あの濃い顔のどこからあの柔らかい声が出てくるのか。

ハハハ。

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左手でマイクを握り締め、もどかしげに感情を表現する

右手以外にはパフォーマンスらしいものはない。

それでも聴かせてしまうのは、やはり才能だね。
ほんのわずかでもずれたら彼の音楽の世界は崩れるが、
どこまでも正確だ。しかも訴える力がある。

少々自信があっても、そこら辺の“歌自慢”は彼の歌を

歌おうなどとゆめゆめ思わないように。音符通りには

歌えても彼ほどの情感はとてもこめられないのだから。

ハハハ。


独特のユーモア・センスを“まぶした”トークも楽しい。

この日も客席のアメリカ人を意識して英語を交えて話し、

笑いを取っていた。かつての「HEY! HEY! HEY!」で

ダウンタウンと見せた“からみ”もよかった。きっと、

彼の笑いの“つぼ”は私と同じなんだと思う。

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ちなみに、アンコールとして2曲歌ったあと、両手を

メガホンにして肉声で「〇♪※」と英語で

叫んでいた。字幕はなかったが、私の耳は“pee”という

単語をとらえた。たぶん、「おしっこしたいんです」と

言ったんだと思う。訳せばいいのに。ハハハ。


字幕と言えば…

プログラムの最後で“ノンフィクション”を紹介するとき

英語で話した。字幕には「昨年 とても近しい(まま)人を

喪ったときに作った曲」だと出ていた。

彼の言葉の中には“自殺した”というフレーズがあったが、

なぜか、WOWOWの字幕には入っていなかった。

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親しい人、たとえば家族や恋人や友人が病気や事故で

亡くなるのと、死の原因が“自殺”と言うのは意味が違う。

まったく違う。歌詞が強い意味を持つ。


僕は あなたに あなたに ただ 会いたいだけ


字幕だけ読んで 聴いた視聴者にアーティストの思いは

どこまで届いたのだろうか?


by toruiwa2010 | 2018-11-21 07:26 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

LIVEAID ライヴエイド。


…すぐに「ああ、あれか」と反応する人もいるだろうし、

思い出すのに少し時間がかかる人もいるだろう。

どっちにしろ、この言葉の意味を知っている人の大半は

1970年以前に生まれた人ではないか?

毎年、夏になるとフェスの話題が飛び交うが、これこそ

史上最高、地球規模のコンサートだった。アフリカの

難民を救済することを目的としていた。

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1985713日。

海をはさんでイギリスのウエンブリー・スタジアムと

アメリカのJFKスタジアムを主な会場として、欧米の

ビッグスターたちが演奏し、世界に向けて中継された。


日本ではフジテレビが放映権を得て、15時間に及ぶ

生中継を行った。司会は亡くなった逸見政孝だった。

3時のあなた」のアシスタントを経て夕方のニュース

「スーパータイム」のキャスターとして売り出していた。

衛星の不具合をはじめ、MCの知識不足、進行の不手際、

無神経なCMの入れ方などで視聴者から相当なお叱りを

受けた。しかし、準備期間が短い中で、スポンサーを

説き伏せてきわめてスペシャルな放送枠を確保したのは

快挙と言っていい。


洋楽についてあまり知識がない私が、なぜ、いきなり

こんな話を書き始めたか?

それは、先日、NHK-BSの「アナザーストーリー」で

We Are The World”の裏側を描いているのを見たからだ。

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ライヴエイドの前に発売されたやはり難民救済のための

キャンペーンソングだが、タイトルも“サビ”も人の心に

訴える力が強い。音楽ファンには忘れられない“名曲”だ。

制作に関わったミュージシャンの顔ぶれがすごすぎる。


“バナナ・ボート”のハリー・べラフォンテの提唱を受け、

King of Pop”マイケル・ジャクソンと”多才“ライオネル・

リッチーが作曲した。それだけで、一定の年齢以上の

人たちは懐かしさに悶絶する。ハハハ。

45人のアーティストがレコーディングに参加したが、

誰の名前を書くかで迷ってしまう。

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スティーヴィー・ワンダー、ポール・サイモン、ケニー・

ロジャース、ティナ・ターナー、ウィリー・ネルソン、

ビリー・ジョエル、ダイアナ・ロス、アル・ジャロウ、

ディオンヌ・ワーウィック、ヒューイ・ルイス、レイ・

チャールズ、ボブ・ディラン、シーラ・E、ブルース・

スプリングスティーン、シンディ・ローパー…。


自分の“手柄”でもないのに、「どうだ!」と言いたくなる

ものすごい顔ぶれじゃないか。

この曲についても若い人は知らないかもしれない。

一度 聴いてほしいなあ。

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「アナザー・ストーリー」…見始めたのは最近だ。

なかなか良くできている。ODで過去にさかのぼって

購入した。PCでしか見られないのがおじいなあ。

ナビゲーターの沢尻エリカだが、オープニングは

カッコイイんだけど、あとは要らないね。制作者が

週に一度会いたいだけじゃないの?ハハハ。



by toruiwa2010 | 2018-09-20 07:54 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

年末恒例だった“辱め” ( 2005/12/23 初出 )

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時間があるとき、よく、パソコンの中に整理してある

アルバムを眺めます。滅多に過去を振り返ることがない

妻にくらべ、私は“思い出に浸る”ことが好きです。

失敗続き、恥の多い人生でしたから、いやな思い出に

つながるものもあります。ハハハ。


これもそんな一枚です。

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70年代半ばに「3時のあなた」という奥様向けの番組で

アシスタントをつとめていました。

3人のディレクターの一人がカラオケ好きでした。

交代で企画を出して、演出するのですが、暮れが近い

週の担当が彼だと分かると憂鬱でした。よせばいいのに

きまって「歌合戦をやりましょう」と言い出すからです。

メインの司会者、寺島()純子さんは反対しません。

自分は唄わないからです。

アシスタントの私が反対しても誰も耳を貸すことなく、

企画は実行に移されます。ハハハ。


音痴です…正確には“リズム音痴”というべきでしょうか。

小学生のころ、音楽の先生に勧められて安西愛子さんの

「杉の子こども会」という合唱団に入っていたぐらいで、

もともとは下手ではないはずなんです。

しかし、どういうわけか高校生ぐらいから、リズムに

乗れなくなってしまいました。“リズム感”もそんなに

悪いとは思わないのですが、まず、唄いだすポイントが

うまくつかめません。だいたい、遅れます。ハハハ。


音符が指定している以上に伸ばしたり、次のフレーズを

早く唄い出したりして、すっかり自信をなくしました。

カラオケに誘われても、何かと理由をつけてほとんど

行きません。キーが低いのか、高いのか…全く合わず、

楽しくないのです。

機械がうまく調整してくれるようになったらしいですが、

最近はカラオケに行かないのでわかりません。

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この写真は19751231日のものです。

「大晦日にワイド・ショーなんて!しかも歌合戦なんか、

誰が見るんだ?映画でも流しとけばいいじゃないか」と

ぼやきながら、それでも、一生懸命に練習しましたよ。

この年 唄ったのは、野口五郎の「私鉄沿線」だったと

思います。 

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♪改札口で 君のこと 

いつも待った ものでした

電車の中から 降りて来る 

君を探すのが 好きでした

悲しみに 心とざしていたら 

花屋の花も かわりました・・・


ここまではまずまずでした。

しかし…しかしです。

案の定、「ぼくの街で もう一度だけ…」の「ぼくの」を

早く唄い出してしまいました!

そこをとちっちゃダメじゃん、というところで思い切り

とちってしまったのです。ハハハ。


そんな若江ですから、このときを最後に、私は人前で

唄わないことにしています。WOWOWのスタッフで

私の歌を聴いたことがあるやつはいないはずです。


ちなみに、2年続けて公開で“辱め”をうけましたが、

前の年は、林伊佐緒の「ダンスパーティの夜」でした。

フルッ!


by toruiwa2010 | 2018-09-17 07:03 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

子供のころから歌が好きだった。

父が歌っているのを聞いた記憶はまったくない。子守唄ぐらいは

歌ってくれたはずの母の歌声も覚えていない。

2人の兄も家で歌うことはなかった。

そんな環境の中でなぜ歌に惹かれたのだろうか?


幼かった終戦直後は娯楽の少ない時代で、主な楽しみは大人も

子供もラジオだった。昭和40年ぐらいまでは朝から歌謡曲が

流れていた。“流行歌”と呼んでいた。もっと昔、“はやり歌”と

呼んでいた名残だろう。

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やがて、江利チエミや雪村いづみ、ペギー葉山が歌うジャズ、

そしてポール・アンカやニール・セダカの登場でアメリカン・

ポップスが圧倒的な人気を博していた。多くの若者が歌詞を

覚えて歌ったものだ。しかし、小学生時代には児童合唱団にも

所属していたのに、成長するに従って私が人前で歌うことは

極端に少なくなった。周りの人とキーが違うし、リズム感も

悪いくせに、自意識は過剰だから始末が悪いんだ。

カラオケもほとんど行ったことがない。若いころを含めても。


それでも、音楽はずっと好きだった。

坂本九やグループサウンズの登場で賑やかだったJ-ポップス

(このくくりが正しいかどうか自信がないが)もよく聴いた。

プレスリーやビートルズが出て来たときには人並みに興奮した。

しかし、ローリング・ストーンズあたりから、ロックについて

行けなくなり、ヘビメタは頭が痛くなるだけだった。ハハハ。


一番 私の気持に近かったのは60-70年代を席巻したフォーク・

ソングだったと思う。とにかく、ズンタッター、ズンタッター

というリズムで育ったから、今の音楽は苦手だ。

“この人の歌が聴きたい”と思ってチャンネルを合わせることは

ごく限られたケースになってしまった。

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そんな私が何十年も聴いているのに飽きない歌手がいる。

“天才”・井上陽水だ。

さすがに声の衰えは隠せないが、それをおぎなって余りある

“何か”が陽水にはある。積み重ねた人生が歌唱に投影され、

若いときとは一味違うものを聴かせてくれるのだと思う。

聴く側も同じだけ年を取っているからなおさらだ。


氷の世界、傘がない、飾りじゃないのよ涙は、少年時代、

なぜか上海、闇夜の国から、帰れない二人、夢の中へ、

心もよう、リバーサイドホテル、クレイジーラブ、ジェラシー、

とまどうペリカン、背中まで45分、最後のニュース、結詞、

感謝知らずの女、夏まつり…

ヒット曲(順不同)を挙げていったらキリがない。


1970~80年代にリリースされた曲が多いのに、少しも色あせて

いないことに驚く。

いつも思うのは詞の鮮やかさだ。使われている言葉は平凡でも

彼の曲の中に登場すると途端に輝きを放つから不思議だ。

意表をつかれるからだと思う。

耳に馴染んだ言葉のまったく新しい使い方や、よく知っている

形容詞と名詞の思いがけない組み合わせにハッとする。


ある日、久しぶりにCDを聞いて、「こんな曲があったか!」と

改めて仰天したことがある。

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「断絶」


夜中にデイトした ちかくの公園で   

たしかめあっていた おまえと俺の愛

突然あらわれた おまえのオヤジが


「私の娘は嫁入り前です

近所でオカシな 噂がたちます」といった


おまえのオヤジには わかってもらえない

どこかへ逃げようと 相談していたら

又 又 現れた おまえのオヤジが


「かけおち 家出は絶対いけない

なぜなら 娘はまだまだ子供だ」といった


なんだか俺たちが とっても悪い事

しているように見た つめたい顔で見た


どうして悪いのだ 愛している事が

いつでもそばに居て 愛している事が


どうして悪いのだ 愛している事が

いつでもそばに居て 愛している事が

<井上 陽水 作詞>


     

30年以上前に出た曲だが、まったく古さを感じない。

今、出来上がったと言われても通ってしまうのではないか?


書き始めたら長~くなってしまった。

続きはいずれまた。


by toruiwa2010 | 2018-03-15 08:13 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

耳に入ってくる言葉は 意識していないと、意味を間違えたり、

理解しないまま“音”として聞き流したりすることが多い。


♪ うさぎ追いし かの山

小鮒釣りし かの川…

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童謡「ふるさと」の出だしの一節だが、世間には、子供のころ、

“兎が美味しい”と歌っていると思い込んでいた人がいるらしい。

100%確信があるが、私はそんな風に聞き間違えなかったなあ。


録画で見たNHKSONGS」で大好きな平井堅が中島みゆきの

「わかれうた」を歌った。ファンのリクエストで1位だった。

何度となく耳にしている名曲だが、いつも、何かをしながら

聴いていた気がする。

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♪ …別れはいつもついてくる

幸せの後ろをついてくる


サビにさしかかり、字幕を見たとき、“戦慄”が走った。

これまではメロディに気をとられてあまり関心がなかったが、

文字を見て、この部分の“深さ”に気づかされた。まさにそうだ。

長くなればなるほど、“いいこと”ばかりの人生なんてないんだ。

逆に、”悪いこと”ばかりということもない。

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いまさらだが、なんてすばらしい! と思う。

人が生きていく中にある真実を“喝破”したこの26音にいたく

感心した。中島みゆき、すごい!!


by toruiwa2010 | 2018-01-25 08:04 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

月曜日、日課の昼寝を終えてリビングに戻り、

テレビをつけてネットをさまよっているとき、

“いいもの”を見た。

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歌手・宮沢和史が“人生を変えた名曲”について

語っていた。「島唄」の大ヒットで知られる彼が

中学の頃に聞いた矢野顕子の「気球にのって」だと。

評価が高いことは知っているが、私のレベルでは

彼女の曲の良さが理解できない。この曲も…。

「こういう曲で強い刺激を受ける人もいるんだ」と

“斜め”から感心した。

彼は矢野の“日本発の音楽”に心を奪われたそうだ。

そのあと“島唄の話になり、空気が変わった。

宮沢は生まれも育ちも沖縄とは関係がない。

沖縄で 島の歴史、島の悲劇を語り部から聞いて

衝撃を受け、そのことを知らなかった自分への

苛立ちが曲作りのきっかけになったと語った。

きわめて“とつとつ”と。

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ものすごい数の一般人が亡くなってる。

一説では県民の4人に1人が亡くなったとか。

捕虜になるぐらいなら自決せよという教育…

それらを知らずにのうのうと二十歳ぐらいまで

生きてきた自分に対する“馬鹿だなあ”という思いに  

打ちひしがれた。


…そして、できたのが“島唄”だ。


込めたのはもちろん、平和を願う気持ち

もうこの島には荒波が来ないように

とわに来ないように…


そこまで語ったあとにこの部分が編集されていた。


♪ 海よ 宇宙よ 神よ いのちよ

このまま永遠に夕凪を

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ファンの間ではよく知られた話かもしれないが、

私は初めて聞いた。


6日、9日、15日…8月は戦争を思い出す月だ。

戦争の悲劇、戦争の過酷さ、戦争の愚かさ…

個人的には、送り手の“これでもか”的な想いが

あからさまにちりばめられた番組が苦手だ。


そんな私の胸に、この宮沢の話は凄く沁みた。

特に話を聞いたあとに突き付けられた歌詞には

彼の想いが詰まっているのが分かってぐっと来た。


「バイキング」を見て、こんな気持ちになるとは

思いもしなかった。


by toruiwa2010 | 2017-08-30 08:16 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)

芥川賞作家・又吉直樹の新作 「劇場」を読んだ。

妻が東京で購入し、読み終えたら芦屋に送ってもらう手はずに

なっていたが、買い物に出たとき、本屋の店頭で新潮4月号が

目に入ったら、 思わず手が伸びてしまった。

2日に分けてトータル4時間半ほどで読み切った。

おだやかな恋物語で私のストライクゾーンの真ん中に収まった。

比喩的な文章もないわけではないが、平易な文章で読みやすい。

そして、“普通”の感覚を持った人には十分に面白いはずだ。

本格的な春はまだ先だ。落ち込んだり、癒されたいと思っている

人たちにはうってつけかもしれない。


以下、今日の記事には又吉が好きな私ゆえのバイアスがかかった

ほめ過ぎの部分があるかもしれないことを初めに断っておく。

言われる前に。ハハハ。


この物語は小さな劇団の俳優兼脚本家の僕(永田)と 夏のある日、

渋谷駅近くの画廊のウインドウをのぞいているときに出会った

女性・紗希とのラブストーリーだ。


瞼は薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて

見えたことはまだない。もう少しで見えそうだと

思ったりもするけど、目を閉じた状態で見えて

いるのは、瞼の裏側の皮膚にすぎない。

あきらめて、まぶたをあげると、当たり前のこと

だけれど風景が見える。


正直に書くと、冒頭のこの数行を読んだときは「うん?」と

思った。単に私の好みの“出だし”じゃないからだが、もっと

分かりやすい文章で始めてほしかったのだ。

もちろん、又吉には計算があり、彼の感性ではこの書き出しが

正解なのだろう。素人が口を出すところじゃないなと思い直して

読み続け、すぐに又吉の世界にどっぷりとはまった。


原稿用紙300枚だと聞いたが、雑誌「新潮」では101ページだ。

どんどん読み進み、“長い”とは思わなかった。好みがあるし、

文学としての専門家の評価は分からないが、面白かった。


日本人の作家が書いたものを読むのは村上春樹の「1Q84」以来だ。

二人以外の文学者がどんな文章を書くのかは分からない。

しかし、又吉の “ものを見る感覚”が好きだ。たとえば…

風呂から上がると紗希が麦茶とともに、

梨をむいて持ってくる。母がむくものより

小さく切ってある。僕はリンゴより梨の方が

好きだが、なぜか家族にはリンゴが大好物だと

思われていて、食後に梨が出た時も、僕には

リンゴが出され梨を口にすることができなかった。

家族の期待に応えるために梨には興味がない

ふりさえもした。


…なんか好きなんだなあ。ハハハ。


2作を見る限り、この人の強みは会話に現実感があることだ。


「なあ」

「ん」

「寝た?」

「起きてるよ」

「手をつないでと言うたら明日も覚えてる?」

「うん?どういうこと?」

「明日、忘れてくれてんねやったら手つなぎたいと思って」

「手をつなぐことを恥ずかしいと思ってる人、永くんだけだよ」

紗希の手はとても温かかった。

彼女が目を開ける。

「永くん、なんで不思議そうにしてんの?

自分がつなぎたいって言ったんでしょ?」

「まだ迷っててんけど」

僕がそう言うと紗希は笑いながら、「本当によく生きて

来れたよね」と言った。


特別な言葉は何もないが、読む者にはこの二人が深いところで

気持ちを通い合わせていることが伝わる。

後半に、元劇団員の女性と”僕”が交わすメールのやり取りなども

リアリティがあって迫力を感じる。


文学を語る資格はないが、この小説は胸に響いた。

又吉がこんなに“みずみずしい”恋物語を書くとは思わなかった。

彼の小説を読むと、どうしても主人公に彼のイメージがかぶるが、

これまでの2作品に関しては少しも邪魔になっていない。

力があるということだろう。


芥川賞を獲ったあとの作品は難しいと思っていたが、これなら

十分に期待に応えていると言えるのではないか?

綾部がいなくなることだし、執筆に集中できる環境が整う。

早くも第3作が待たれるね。


by toruiwa2010 | 2017-03-16 08:41 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
先日、映画を見に銀座に出かけた。シネスイッチ銀座のラインナップは魅力的なのだが、
ここはなぜかオンライン予約ができない。自分の好みの席で見たいと思えば、たっぷりと
余裕を持って劇場に行き、チケットを買うしかない。必然的に時間があまる。どうするか?
私たち夫婦はチケット購入後、まず 近くのプランタンに行き、好物・“アンジェリーナ”の
モンブランをいただく。映画を見る前だから飲み物は無用だが、この店では「すみません、
ワンドリンクをお願いしてるんです」と言われてしまう。ガッデム!ハハハ。
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会話の少ない夫婦はケーキを心行くまで楽しんだあとでも時間が余る。劇場方向に戻り、
教文館に入る。書店だ。2階に上がると、それぞれ自由行動で本を見て回る。
俳句関係の本やミステリー本など…ふと、思い出したことがあった。「アメトーーク」の
“本屋で…読書芸人”の回だ。
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又吉直樹、光浦靖子、若林正恭、カズレーザー…本好きな芸人たちが読書の楽しさを語る
“恒例”の企画の中で光浦が勧めていた本が気になっていたのだ。“ながら見”だったので
はっきり分からなかったが、小説の書き出し部分だけを集めた本らしかった。
タイトルも覚えておらず、どこを探せばいいのかもさっぱりだったのでベテランらしい
店員さんを捕まえて尋ねると、話の途中で「ああ、それなら…」と連れて行かれた先に、
“アメトーーク:読書芸人が勧める本”がまとめられた“コーナー”があった!
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プロの作家の作品から書き出し部分だけを集めたのだと思いこんでいたが、そうではなく、
ネットサイト“デイリーポータルZ”で一般から募ったものだった。
当ブログに 毎日の記事で書き出しに苦労していることは書いているし、「文章作法」など
いくつかの記事で“小説を書くなら”と、何作か披露した。例えば…

トンネルを抜けて間もなく右手の視界が開け、雪をかぶった富士山が姿を見せた。

抜けるように青い空にひとつだけ浮かんだ雲は動く気配がなかった。風がないようだ。

「昨日の話なんだけどさあ」。いきなり睦が会話の流れとは関係のない話をはじめた。

その朝のことは忘れない。元気に走り出した琴子の後ろ姿。「パパ行ってきます」の声。

バックミラーに映る後続の車がやけに近く感じられた。辰夫の胸をかすかな不安がよぎる。

やむ気配のない雨の中を広志は駅に向かっていた。約束の時間に遅れそうだった。

「よしましょうよ、こんな話…」。しばらく続いた沈黙のあと、芳江が言った。
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突然の雷だった。何の予告も無く、大音響が建物を揺らした。

200メートルほど先にカーブが見えてきた。ハンドルを握る正夫の手に緊張が走る。
どういうものか、左カーブが苦手なのだ。

その朝のことは、今でも鮮やかに思い出すことが出来る。何よりも、夜半まで
降っていた雨がうそのような真っ青な空が目に浮かぶ。

黒い雲が低く垂れこめていた。遠くで雷が鳴っている。線路際のアジサイがきれいだ。

初めてのデートでラーメンを食べに行ったのは失敗だったかもしれない。

エリア内でパスを受けた本田が左足を振りぬくと、ボールは勢いよくネットを揺らした。

その若い女はまるで周囲にだれもいないかのような顔で眉毛の手入れを続けていた。

「何よ、それ」。鋭い声で明美が言った。その瞬間、部屋の空気が変わるのが分かった。

「分かったわ」と美代子が言った。強い意志がこもった言い方だった。

建物の外に出ると、暗くなっていた。しかも、静かに雨が降り始めていた。

「君たち。それくらいにしたらどうかね」。
 奥の席にいた紳士が声をかけて来た。知らぬ間に声が大きくなっていたようだ。

久しぶりに長い距離を走ったが、楽勝だった。武史の顔に笑みが広がる。

場内が明るくなったとき横を見ると、妻の目が潤んでいた。そうだよなと思った。

1枚目はマルゲリータと決めていた。そのあとをクァトロフォルマッジにするか
生ハムとルッコラのピザにするか、まだ迷っていた。

…いくつかはそのまま書き続けられそうだが、多くは物語の“先”が描けそうもない。
だから小説家は目指していないわけだが。ハハハ。

さて、読むのに時間がかかりそうもなかったので購入して帰ったこの本は、思った通り
1時間少々で読み終えた。本になるほどだから面白いものが多い。
中でもタイトルにもなっている“挫折を経て、猫は丸くなった。(もんぜん)”はうまいなあ。
どんな物語を続けても違和感がなさそうだ。

ほかにも…
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カナブンが一直線に飛んできた。私のファーストキスだった。(日向)

「これの色違いありますか」八百屋に妙な客が来た。(義ん母)

通りすがりの鼻唄盗んで夕暮れの商店街をすり抜ける。(Xissa)

深夜の公園に懐中電灯のあかりがふたつ。何かを捜している。(Xissa)

その罵倒が告白だと気づいたのは翌日の放課後だった。(Suzukishika)

欠伸をすると、祭り囃子がすこし遠ざかった。(紀野珍)

父の遺品はすべて二つセットだった。心配性な父は予備を買っておく癖があった。
有楽町で私そっくりな人に出会った。(山本ゆうご)

高層階の蚊はエレベーターでやってくる。(Gyudon)

ガンジーが生涯でただ一人、殴った男の話をしよう。(高橋明治男)

特に、“通りすがりの…”が大好きだ。
読了後、私も上記の“作品”で応募したら、いくつか採用されたかもしれないと思った。
うぬぼれとそしられるだろうが。ハハハ。

本を閉じたあと、「この程度なら俺にもチャンスがあったなあ」と徹は思った。ハハハ。

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でもって、今日はフルーツケーキ。
年末か新年にかけては1キロ増を覚悟。


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by toruiwa2010 | 2016-12-15 09:15 | 読書・歌・趣味 | Comments(2)