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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:アーカイブから( 89 )

ゴルゴルゴル船越実況を考える

Series:アナウンサー、実況&放送全般~( 2011.09.24 )

*これも元は、私が自費出版した本から

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“慎重で安全第一”のNHKに対して楽しませよう

考えてしまう民放…“性格”の違いもあるためでしょうが、

残念なことに ビッグ・イベントで問題実況が生まれるのは

圧倒的に民放の方が多いですね。

今日の記事で取り上げた実況は、サッカー・ファンなら

きっと、記憶の中にあるはずです。


*シドニー・オリンピック 

サッカー 1次グループ第1戦 日本対南アフリカ


ユース時代から一緒に戦ってきたメンバーで組んだシドニー・

オリンピックの代表には、大きな期待がかかっていました。

そして、日本テレビ・船越雅史アナの実況は日本のスポーツ

放送史上、もっとも物議をかもしたものとして強く記憶に残る 

ものになりました。

放送開始からのアナウンスはこんな感じです。

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◆両国選手入場

「南半球キャンベラは春を迎えたばかり、標高500メートルにある

この街では夜はまだコートが必要です。

しかし、1980年1月に日本の大平総理から贈られたという桜は

いまちょうど満開、あたかもサッカーの新たなる歴史の始まりを

祝うかのようです。

1957年、陸上競技場として完成したキャンベラ・ブルース・

スタジアム、今回、そのトラックを取り払ってスタンドを増設。

いっぱいに入った日本の観衆が今や遅しと両チームの入場を

待っています」

   <ここまで37秒+11秒のダマリ>

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「1936年、ベルリンオリンピック、学生主体の日本は、なんと

優勝候補のスウェ-デンに逆転勝利。ベルリンの奇跡と呼ばれる、

日本サッカーの国際デビューでした。

そして、'96年アトランタ、日本はサッカー大国、ブラジルに

1対0。60年ぶりの快挙は、マイアミの奇跡と言われました。

そして迎えた2000年のシドニー・オリンピック、今ピッチに

向かう史上最強の名をほしいままにしているこの日本イレブンが

決勝トーナメントに進み、そしてメダルを獲得したとしても、

もう誰も奇跡とは言えません。

予選リーグ突破は彼らに課せられた義務であり、そしてメダルは、

確固たる目標なのです。

さあ両チームのイレブンがピッチに入ってきます」

   <ここは55秒>


しゃべり始めてから選手入場に至る実況です。じつは、東京の

スタジオから受け取った(マイクを渡された)直後にも、およそ

40秒の予定稿(あらかじめ用意されたコメント)がありました。

放送のはじめの部分はきっちり決めたいと考えて、そのために

コメントを用意することはほぼ誰でも一度は試したことが

あると思います。しかし、これだけの量の予定稿はちょっと

珍しいでしょう。


私の経験からすると どんなにさりげなく、アドリブっぽく

言おうと努力しても、予定稿はどうしても“読んでしまう”

ものです。長くなればなるほど その傾向は強くなりますから、

どれかひとつにして、あとはポイントだけをメモにしておいた

ほうがよかったと思います。


「いま感じていることを素直にしゃべっているな」と思うのと

「これは前もって考えてあった言葉だろう」とでは、視聴者の

胸への“響き方”が相当違います。まして読んでいると分かって

しまうのはまずいでしょう。


◆日本の同点ゴール

前半31分に先取点を許した日本はロスタイムに入った直後

中村俊輔のFKを高原がヘッドで決めて同点としました。

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「さあ、前半ロスタイムに入って日本、これが最後のチャンス

でしょうか。

中沢 上がってきた。(主審の笛、キック)ボールを入れる。

ゴール前だ。いいボールだ。

シュート、ゴール、ゴル、ゴルーーーーー。<トータル14秒> 

日本、ロスタイムに同点。

高原、ついにゴールの枠をとらえました。日本、同点。

素晴らしいフリーキック、そして高原、ドンぴしゃり」


◆勝ち越しゴール

同点で迎えた後半34分、中田から高原に絶妙なパスが渡って

勝ち越しゴールが生まれます。


「―――――ヒデ。中村がもう前にいます。高原に渡った。

高原ァー。

(ボールがゴール・ラインを越える前から)ゴール、ゴル、ゴル、

ゴルーーーーー。高原2点目、日本、逆転」

<最初の「ゴール」から28度目()まで13秒>

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…多くの視聴者が拒絶反応を示したのも、仕方がないでしょう。

船越アナは、野球などで経験を重ねたアナウンサーですから、

こういうタイプの実況がすべての視聴者に受け入れられるとは

考えていなかったはずです。その意味で、当時も言われていた

“確信犯”呼ばわりは、言葉はきついものの、当たっていると

思います。問題は、見ている人のどのくらいの割合で共感を

得られると思っていたかでしょう。

あえてやったところを見れば、「半数以上」と、考えたのでは

ないでしょうか? 

私の常識では「10%以下」ですから、隔たりすぎていて途方に

暮れてしまいます。


前にも書いた通り視聴者に媚びる必要はありませんが、同時に

その時、その場面は決して、アナウンサーが独占している

のではなく、視聴者と共有していることを忘れてはいけない

でしょう。その共有している瞬間を楽しみ、喜びをどう分かち

合うかを少しでも考えれば、落としどころは自然に決まって

くるはずですけどね。


いったい、どうしちゃったんだ!?

どんなに興奮しても、“発作的に”あんな実況が

できるわけはありません。 

同業者の私でさえかなり驚きました。ハハハ。

船越アナは、すべてを承知の上でやったのだと

思います。放送史に名前を残そうと初めから

考えていたのでしょう。“確信犯”です。


ご存知の通りの事情でテレビから消えました。

視聴者から“奪った”喜びの瞬間は返さぬまま。


by toruiwa2010 | 2017-11-04 08:02 | アーカイブから | Comments(0)

今年最後の3連休です。

それぞれに何度か更新していますが、この3日は

6年前に 実況に関する私見をまとめたシリーズを

読んでください。

はい、もちろん、関心のある方だけで結構です。

ハハハ。


現代の講談古舘実況を考える

Series:アナウンサー、実況&放送全般~( 2011.09.23 )

――もとは200212月に出した自費出版本から

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…ここで、いま活躍中のほかのアナウンサーたちについて、

少し書いてみたいと思います。

現役のアナウンサーが同業者についてとやかく言うのは、

おそらくタブーなのでしょう。

しかし、これから書くのは単なる批判ではなく、やっかみでも

当てこすりでもないことをはじめにお断りしておきます。

ご本人たちは、すでに名前も実力もある方々ですから、もし,

これを読めば「あなたには言われたくない」というお気持ち

でしょうが、まったくそのとおりです。

ただ、アナウンサーを志していたり、現在、アナウンサーで

あったりする若い方の参考になればと思って書きました。

それぞれのファンの方たちのお叱りを覚悟して。


*古舘実況は現代の講談?

テレビ朝日のプロレス中継で名をあげ、フリーになってもその

多才ぶりを発揮している古館伊知郎さんを“スポーツアナ”と

考えるのは、あるいは失礼なのかもしれません。彼にとっては

対象が“たまたま”スポーツなのであって「すべてはエンター

テインメント」ととらえているフシが感じられるからです。


局アナの実況に納得しないプロデューサーたちが、フリーに

なった彼に F1、競輪、水泳、マラソンなどの実況を頼んだのも

理由がないことではないでしょう。

実力はもちろんのこと、話題性、インパクトなどで1%でも

高い視聴率をと考えるのがプロデューサーですから。

2001年は世界水泳(テレビ朝日)、世界陸上のマラソン(TBS)

続いたこともあって私も古館実況に注目しました。

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世界水泳の男子800㍍自由形決勝の実況を部分的に抜き出して

みるとこんな感じです。


◆選手入場

「まさに記録の狩人、メダルの遠洋漁業だ、イアン・ソープ」


◆コース紹介

「水のジェノバサミットが開催されます」

4コース、オーストラリアのイアン・ソープ、18歳。

水ごろもの兵士、ユニセックスの人魚。この男です。」

「水の中ではこのテフロン加工のグラディエーター・スーツ、

陸の上ではアルマーニ、衣替えいたしましたイアン・ソープ。

クラウチング・スタイル。4コース、5コースの戦い」


◆スタート

「さあ、プールの一輪挿しだあ! 

ドルフィンキックから一気に水面上に浮上しました」


150のターン

「ソープがグライドして行く、博多グランブルー」


250

「水の招き猫、ソープ、千客万来といったところだ。

キックはご存知、シックスビート。

そして残りの200から100㍍、ここでターボ・エンジンを

搭載しているソープの生身の足ヒレ、35センチ」

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500手前

「ソープとハケット、オーストラリア大陸の両雄(僚友?)が、

この人工の湖に潮流を作って海に変えて行こういうところ。

ほぼ一線に並んでおります。

向かって右にハケット、左にソープ。

ソープのグラディエーター・スーツに水の粒子、それが

溶け込んでいるか」


550-600

「ソープが若干出たかに見えます。

4コース 向こう側のソープが若干ハケットを抑えたかに

見えますが、どうでしょうか。

ワンストロークずつ、ワンブレスごとに、次元の違う

記録のヒガン(彼岸または悲願?)へと向かうのか。

ソープじわじわと出てまいりました」


700

「さあ、ここからソープが出るか。ソープのスパートか。

水の特待生、ソープ。

さあ、ソープが出てまいりました。水中四輪駆動全開か。

エラのない魚類と化したか。

さあ、750のターンが近づいてまいりました、ソープ。

ソープがとるのか、最後のターン。ソープがとったあ! 

ソープ、世界新! おのれの記録更新に向かって行く。

いま、渋谷の地べたに座っている18歳の若者もいるゥ。

そして、世界記録へ向けて黙々と泳ぐ、この18歳もいます。

どちらも自分の在り処(ありか)を探しているゥ。

さあ、ソープが体ひとつハケットに差をつけたァ。

世界新! 世界新への予感、ソープ。

なんと夢の39秒台。7分3916、夢の39秒台。

ハケット敗れました」


…耳で聞いた感じと文字にしたものとではだいぶイメージが

違いますが、どちらにしてもファンにはたまらないであろう

独特の“古館ワールド”が展開されています。違和感の無い方は

テレビの前で大いに盛り上がれたことでしょう。

そして、“現代の講談”として聞けば、立派なエンターテイン

メントになってはいると思うのです。

しかし、多分、年令的なことや、自分がごくオーソドックスな

アナウンサーであることが関係しているのでしょうが、正直

言って私には結構、苦痛がありました。


まず、なんといっても面食らうのは、途切れることがない

形容詞、修飾語句、修辞語句の連続です。

ピタリとはまるものもあれば、何の脈絡もなく無理やり押し

込んだものもあって、一つ一つ反応していたら疲れます。

特に「渋谷の地べたに」からのコメントには、驚きのあまり

声も出ませんでした。もちろん、本人や支えている作家軍団が、

これは“エンターテインメント”としての言葉遊びであって

「すべて、意味が通じなければいけない」などと考えていない

ことは理解もできます。


それでも、WOWOWで放送して好評だった「トーキング・

ブルース」のように、はじめから「虚」の世界を構築するのと

違って、普通にしゃべっていても、そこに感動やドラマが

生まれる可能性のある、世界トップ・レベルのスポーツの場に

これを持ち込まれるのは、相当“つらい”ものがあります。


彼の才能に異を唱えるつもりはまったくありません。

新しいものに挑戦する姿勢、その際の勉強のすごさなどは、

うわさとしてあちこちから耳に入ってきますし、私自身も

素晴らしいと思っています。

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実は、1988年に私がF1のプロデユーサーになったときに、

担当ディレクターが真っ先に言って来たののは「古館さんを

実況に使いたい」だったのです。私は、すぐに却下しました。

ヨーロッパではF1が文化としてとらえられていると聞いて

いましたし、彼のしゃべりは、フジが考えるF1のイメージに

ふさわしくないと判断したからです。しかし、すでに書いた

通りの事情で、私が番組を離れると、それを待ちかねたように、

次のシーズンから“古館のF1”はスタートしました。


すると、視聴率は上がったのです!

考えられるのは、もともとの彼のファンや「古館がしゃべる

F1ってどうなんだろう?」と興味を持った人たちが見始めた

ということで、彼が新しい視聴者をひきつける要素になったのは

確かなようです。


…となれば、数字がすべてののテレビの世界ではその数字を

もたらす素材に頼るのは当然かもしれません。しかし、何でも

かんでもとなるとあまりにも安易ではないでしょうか。それに、

古館節は彼にしかできないと思いますが、同じようなタイプが

あと一人、二人出てきた日には…。


そんなことばかり言っていると、彼の声が聞こえて来そうな

気がします。

「おっとォ、とめどない“高齢化社会”の一角に我とわが身を

半分つっこんで、やれ、“言葉遊び”に過ぎないだの、やれ、

言ってる言葉に意味がないだのと嘆き、挙句の果てに、

スポーツの感動に水をさされるのはつらいなどと、明らかに、

生命力の衰えを示す言葉を吐いている64歳がいるゥ。そして

テレビの前には、現代の語り部、私が紡ぎだす言葉を聞いて

総身を震わせて感動する若者もいる。さあ、そろそろ答えて

もらう時が来たようだ。聞くのか若者たち。聞かぬのか岩佐?」

って、まさかね。


「トーキング・ブルース」は、他を寄せ付けない領域に

達していて いいんですけどね。


今の若者たちは古舘がアナウンサーだったことはもちろん、

フリー・アナとしてバラエティの司会をしていたことも

知らないのでしょうね。

すっかり、「報道ステーション」のキャスターとして

“正義の味方”ぶりが板についてきました。

私は彼のスポーツ実況が“トラウマ”になっているのか

よほどのことがない限り、2154分にテレ朝を見ることは

ありません。ハハハ


by toruiwa2010 | 2017-11-03 08:07 | アーカイブから | Comments(4)

大先輩記者に禿同”!

No1ストライカーは釜本邦茂で決定~(2011.09.27 初出 )

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野球の豊田泰光、先日、“最後の”解説をしたテニスの柳恵誌郎、

サッカーの加茂周…それぞれの分野で実績を残し、引退後も

解説などで活躍した“先輩”たちを心からリスペクトします。

同業では、元NHKの岡田実(故人)、元ニッポン放送の深沢弘

両アナでしょうか?


面識はありませんし、申し訳ないことに書いたものをきちんと

読んだ記憶もないのですが、サッカー記者の“大先達”である

賀川浩さんについても、いつも、心のどこかで深い敬意を

払っていました。86歳で、今もご健在と聞きます。

私などは60代から老害呼ばれましたが、この方については

そういう話を聞きません。

記者として日本のサッカー・ジャーナリズムをリードして来た

人ですから当然でしょう。

権威的存在には拒絶反応が出てしまう私ですが、“別格”です。

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朝日新聞夕刊に連載記事「ジャーナリズム列伝」があり、先日、

“「基準」は釜本”という見出しとその隣に“賀川浩”の名前を

見つけたとき、「もしかして…」と思いました。

釜本についてずっと私が考えていたことが、この一流記者と

一致しているのか…


産経新聞記者、賀川さんが釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)

プレーを初めて見たのは釜本少年が京都・山城高校1年のとき

だったそうです。


大柄ながら、球を受けるときの体のバランスが美しい

フォワードがいた。1年生の釜本邦茂だった。

「何か異質なものが日本サッカー界に現れたという

不思議な感覚だった」。賀川の第一印象だ。


賀川にとって、ストライカーの基準は釜本なのだ。

昨夏の南アフリカW杯で活躍した本田圭佑にしても

「体は強いけど、足は釜本より遅い」。

世界の一流選手に取材しても、無意識に比べてしまう。

W杯を取材しても「このチームの前線に釜本がおったら、

どないなるかな」と考える癖がついた。


(釜本の引退試合に寄せた惜別の文)釜本に匹敵する

プレーヤーの出現も、あるいはメキシコ五輪以上の

強力チームが現れるのも遠くはないだろう。しかし、

ストライカー釜本邦茂は二度とみることはできない」


(釜本引退から27)「釜本を超える点取り屋なあ。

まだ、誕生しとらんな」


…この日の記事を読みながら、いったい何度、首を縦に振った

でしょうか。サッカーに関して、これほど、“禿同”(はげどう)

つまり、激しく同意できたのは初めて読んだかもしれません。

ハハハ。

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早稲田の学生だったころに呼ばれた代表でのプレーからしか

見ていませんが、やはり“特別な”選手でした。

当時と今では、当然、チームの戦術も選手のプレースタイルも

違いますが、チーム内の“存在感”が飛びぬけていました。

日本人離れした身体能力も圧倒的な決定力もまわりの選手と

大きな差がありましたから、どこに行っても“untouchable”

存在でした。


センター・フォワードとしてトップの位置にいて常にボールを

要求していました。

たぶん、彼の頭の中には“守備”に2文字はなかったと思います。

自分で「今だ」と思う瞬間にボールが来ないと、両手を広げて

“あからさまな”不満のゼスチャーをしていたものです。ハハハ。

8割、9割が年上の記者たちとのやりとりでも傲慢・不遜の

態度に終始していましたから、能力は認めつつも 反発する

記者も大勢いました。


しかし、その高い決定力は認めないわけにはいきません。

ペナルティ・エリア周辺でボールを持てば、DFのマークを

外して右足を振ってボールをネットに叩きつけていました。

支えたのは圧倒的な体力です。

当時の日本人としては“規格外”の体でした。日本サッカー界を

盛り上げるために企画されたポスターで披露した うしろ姿の

ヌードは大評判になりました。このとき40歳!

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“ムキムキの筋肉”が近代サッカーに向いているかどうかは

別にして、当時の釜本は世界を相手に体負けしませんでした。

全盛期の奥寺康彦を一回り大きくした感じです。

相手は相当のプレッシャーを受けているように見えました。

よく思い出すのは、ボールを持った釜本とDFが向き合った

ときの光景です。

ボールが釜本の50cmほど前にあって、足はボールに触って

いない状態でも、相手DFはなかなか飛び込めませんでした。

飛び込めば、抜かれることを知っているからです。

触れていないボールを“支配”していることがよく分かりました。


高校時代から“お山の大将”でしたから 周囲、特にマスコミとの

応対に問題があって、とやかく言われることがあり、ナビスコ・

カップの取材で監督・釜本に話を聞いたことがありますが、

実に“嫌な感じ”でした。

しかし、それはそれとして、私も 日本のサッカー史上最高の

ストライカーは釜本邦茂だと固く信じます。サッカー人気が

盛り上がっている今この時代に彼がプレーをしていたら

と思うオールド・ファンは多いはずです。

同時に、一度でいいから 海外でプレーさせたかったなあと

心から思います。


賀川さんが言う通り、釜本を上回る選手は以後 出ていません。

例えば、アルゼンチンにメッシのような選手が、ポルトガルに

クリスチャノ・ロナウドのような選手がいずれ出てくることは

ありそうな気がします。

しかし、残念ですが、日本に釜本邦茂を超える選手が出現する

可能性は 将来的にもないのではないでしょうか。

よほど、条件が揃わなければ あれほどの選手が誕生するのは

難しいと言わざるを得ません。


by toruiwa2010 | 2017-10-29 06:16 | アーカイブから | Comments(0)

大相撲・落合・珍事?

~目を凝らすといろいろ見える~( 2011.09.26 初出 )

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大相撲 終わる

1月以来の東京場所となった9月場所は面白かったですね。

千秋楽まで優勝争いをした琴奨菊や稀勢の里の関脇陣を初め

多くの日本人力士が頑張ったせいかもしれません。暗い話が

続いた相撲界ですが、来場所以降に明るい材料が見えてきた

ような気がします。

ただし、“満員御礼”が出た日も空席が見えていました。

人気がすっかり戻ったわけではないでしょう。くれぐれも、

日本勢の頑張りが“一場所限り”でないことを祈ります。

ハハハ。


節目となる20回目の優勝を飾った白鵬ですが、終盤の相撲は

危なっかしいものでした。関脇以下を相手に連敗したことなど、

過去にあったでしょうか?優勝を決めた日馬富士との一番を

横綱らしい相撲で締めくくれてよかったです。

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10日目までの相撲は本当に安定していました。

しかし、NHKのアナウンサーはちょっと誉めすぎたんじゃ

ないでしょうか。「そんなに誉めて大丈夫か?」と突っ込んで

いましたが、その通りになってしまいました。だから言わん

こっちゃない。ハハハ。


相撲の内容には不満がありますが、この人の 相撲に取り組む

姿勢にはいつも感心します。

この日も、「君が代」に合わせて口が動いていました。

彼を見ていると、外国人力士という雰囲気が薄いですね。

それだけ、日本文化に溶け込んでいる様子がうかがえます。

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前から決まっていたことでしょうが、自分の相撲が終わった

あとも 通路で この日を最後に引退する立行司・木村庄之助が

戻ってくるのを待っていました。

いくら一門の行司で、入門のころから世話になったと言っても、

なかなかできることではありません。いかにも気持ちの優しい

白鵬らしさを見た思いです。

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落合 中日を退団

今シーズン限りで落合博満が退任すると聞いて驚きました。

「…ではないか」という、スポーツ紙の“飛ばし記事”だろうと

思いました。わずかな手掛かりをヒントに 無責任なことを

書くだけ書いて、事実と違っても、「…かと思われた」と、

自分たちが間違ったと認めないのはよくあることです。彼らの

顔面の皮膚は我々の想像を絶するほど厚いのです。ハハハ。


「契約書通り。この世界はそういう世界」…落合はそう話した

そうです。

その通りです。プロ野球、契約とはそういうものなんですから

ごちゃごちゃ言っても意味はありません。落合は意味のない

ことをする男ではありません。

彼自身は、おそらく 恨んでもいなければ、怒ってもいないと

思います。100%、談話通りでしょう。


2007年の日本シリーズで完全試合目前の山井を交代させて

批判されましたが、私は断固落合を支持しました。

あのとき 落合の決断の根底にあったのは「野球はどのように

戦うべきか」だったはずです。合理的なんです。

参照:「他山の石」2007/11/08 http://bit.ly/2zQjBKl

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球団はアホです。

“中継ぎ”でしょうが、後任に高木守道を据えるという発想が

“アホ”の理由です。誰が見ても、落合博満は監督として結果を

出してきました。きっと、球団はファン・サービスについて

不満があったに違いありません。

しかし、高木で変わるのでしょうか?

プロ野球の世界で監督が求められるサービスとは“勝つこと”、

“優勝すること”でしょうに。

ファンに愛想よくして人気を得ても、勝たなければフロントは

文句を言うに決まっています。

その“勝てる”監督の契約を更新しない。アホとしか思えません。


安定感があった梨田監督を“切った”日本ハムにも同じことが

言えます。 今の日本球界を見渡しても、実績を残せる監督は

決して多くありません。

落合は57歳ですか。ほしがる球団はあるはずです。

彼にとっても、気力・体力が充実した状態で監督がやれるのは

あと45年でしょうから、来シーズン、他球団で指揮をとる

彼の姿が見られるかもしれません。

彼のことですから、その前にCSで結果を出すことでしょう。 


日ハムにしても中日にしても…ついでに菅にしても(ハハハ)

退陣や交代を発表する時期が悪すぎますね。


史上初…じゃないんだ

昨日の朝日新聞朝刊のスポーツ面を何気なく眺めているとき、

妙なものに出くわしました。

中日・ヤクルト戦を伝える記事に添えられた写真です。

私の眼には「何かがおかしい」と映りました。“すわり”が悪い、

“たたずまい”が変…とにかく、いつも見慣れているのと“形”が

違ったのです。


…写真のキャプションに原因がありました。

太字で「サヨナラ負けを喫し引き揚げるヤクルト林昌勇」と

あるのは“普通”です。

しかし、そのあとに普通の活字で「=日刊スポーツ」と続いて

いるではありませんか!

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こんなキャプションを見たのは初めてでした。

天下の朝日新聞が、セ・リーグの首位攻防戦にカメラマンを

送らなかった? あり得ん。

デスクが忘れた?カメラマンが急病?ネガ・フィルムを紛失?

…どれも考えにくいです。

これは“珍事”でしょう。


…と思ったのですが、今朝の紙面を見ると ナゴヤドームの

写真には恵原弘太郎撮影のキャプションがありました。

「やれやれ 昨日はカメラマンが手配できたんだ」と思いつつ、

更にスポーツ面をよく見ていくと Kスタ宮城の楽天戦や柏で

行われたサッカーの写真にはやはり“日刊スポーツ”の文字が

添えられていました。


“経費削減”の4文字が頭に浮かびました。苦境が図らずも

露呈したのです。ハハハ。

テレビは ずいぶん前から試合に関しては中継の映像を使い、

独自カメラは1台しか球場に派遣しないようになっています。

新聞にも同じことが起きているようです。

朝日は“グループ”の日刊スポーツから写真を借りるシステムに

したのでしょう。似た関係にある 読売と報知、毎日とスポニチ、

産経とサンスポの間でもこのようなシステムが構築されて

いるのでしょうか?


by toruiwa2010 | 2017-10-28 07:38 | アーカイブから | Comments(0)

ダンシャリってなに?

~そろそろ身の回りの整理しなきゃね~( 2011.09.28 初出 )

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センスに自信はありませんが、着るものを買うのは大好きです。

でした…と言うべきかもしれません。下着など ごく限られた

もの以外に、新しい衣類を買うことはほとんどなくなりました。

根が好き…ですから、現役を辞めた直後は 収入がなくなった

ことを忘れて、デパートなどで売り場を通ると ついつい手が

出てしまったものです。特に、ブレーキ役の妻が横にいないと

どうにもなりません。紙袋を手に帰宅すると、よく言われました。

「買った分だけ捨ててください」。ハハハ。


初めて“ダンシャリ”という言葉を耳にしたとき、どこの国の

言葉かと思いました。

ダンはおそらく“断”だろうと思い、“シャリ”を含む言葉とつなぎ

合わせた造語だろうと思いましたが、見当はつかぬまま…当然、

意味など まったく分かりませんでした。

“銀シャリ”(白いご飯)なら知ってるけどなあ。ハハハ。


私はまだのんびり構えていますが、妻はゆったりしたペース

ながら“ローゼンセイリ”を始めています。“老前整理”…つまり、

死を迎える前に身辺を整理することを指しています。

本も出ています。世の中には“老前整理コンサルタント”と称する

方がいることを知ってビックリしました。

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広い意味での“身辺整理”には金銭関係や交友関係(若い時なら

異性関係ハハハ)なども含まれますから大変ですが、私の場合は

“文字通り”の身の回りの整理もできていません。

部屋の中はできるだけすっきりさせておきたいと考えている

のですが、片づけても 2,3日で元の状態に戻ってしまいます。

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妻は昔から整理整頓が好きでした。

フジテレビ時代の私はそれなりに“顔出し”もしていましたから

着るもがやたらに多くて大変でしたが、工夫することを楽しんで

うまく整理してくれました。

いくつかの雑誌から取材されたこともあります。


洋服などを収納しているのは押し入れのようですが、そうでは

ありません。「中は自分で“加工”するので」と、スペースだけを

作ってもらったものです。あとの“細工”は大工仕事が好きな

妻がやりました。我が家では 引っ越しが決まると、荷造りの

ほとんどを彼女がやります。私は自分の関係のものだけを箱に

詰めればいいので、こんなに楽なことはありません。

結婚後9回に及んだ引っ越しがまったく苦にならなかったのは

そのせいです。ハハハ。

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さて、“断・捨・離”です。

もう、何年も着ていないジャケットやパンツが何着もあります。

袖を通さないシャツも数え切れないほどあります。この夏も、

ほとんどポロシャツしか着ませんでした。

ハンガーにぶら下がったままひと夏が過ぎた半そでシャツを

来年は着るかと聞かれたら、答えに窮します。どうしましょうか。

ハハハ。


別に部屋から“あふれて”いるわけではないので、そのままにして

おいても生活の邪魔にはなりません。きっと、“断・捨・離”が

うまくできない多くの人の環境も同じなのでしょう。

自分で言うのもなんですが、一番“ダメ”なのは「いざとなれば

すぐにでも片づけるさ」と、どこかで考えていることです。

「じゃあ、やれよ」の声が聞こえる。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-10-22 06:05 | アーカイブから | Comments(2)

なんだろう この感じ?

~掛け値なしのざれごと( 2011.09.20 初出 )

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「寒っ」、「短かっ」…

若者の会話の中で形容詞を完全形でなく、語幹(活用する単語の

変化しない部分)で済ますようになったのはいつごろからか?

文化庁の「国語に関する世論調査」の結果 日本語の変化

ますます進んでいることが分かったという。

たしかに「来れる」、「食べれる」など、“ラ抜き言葉”はいまや

“普通”のことになった。


「すごい」と思う事柄について「すごっ」と表現することは…

“自分もあるし、他人が言うのも気にならない”が33.5%、

“自分はしないが、他人が言うのは気にならない”が43.2%

合わせると、76.7%が、気にならなくなっている。

「寒っ」に至っては、トータル85%が容認している。

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鼻濁音、無声化、“ラ抜き”、そして、“活用語尾の省略”…

すべて、人が無意識のうちに 会話のスピードアップを狙って

編み出した形という説がある。半分は私の説だが。ハハハ。

いいとか悪いとか議論しているうちに定着してしまった。


ときどき、当ブログにややこしいコメントが殺到したとき、

対応しながら胸に去来する言葉は「めんどくさっ」だ。

なんだろう この感じ?


はよせんかい!

地元駅のすぐ横に踏み切りがある。

下り電車が来るのだろう、遮断機が下りて警報が鳴っている。

駅に向かって歩いている私の前方でかなり前から鳴っている。

これはまずい、と思う。これだけ長く鳴っているということは

下り電車が通過しないうちに上り電車がホームに入ってきて、

遮断機が上がらないのではないのか。

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右方向から下り電車が近づいてきた。ゆっくりと。

踏切を過ぎてすぐにホームだから速度を落とすのは分かる。

しかし、あまりにも落としすぎじゃないのか?

おい、もっと早く通過できないのか?まさか…わざとゆっくり

走ってるんじゃないよな?ああ、ほら、言わんこっちゃない。

逆方向の矢印が付いちまったじゃないか。お前のせいでさらに

待つことになったじゃないか!

なんだろう この感じ?


ひたすら歩く

父の死因は“上腸間膜動脈りゅう破裂”。88歳だった。

妻は、その1年ほど前のある日の出来事を鮮明に覚えている。

出かけるために家を出た父がしばらくして戻ってきた。

駅に向かう道の途中にある50メートル足らずのだらだら坂を

登り切れなかったと、ショックを受けた顔で言ったそうだ。


そのことが深く頭に刻まれている。

だから、時間が許す限り、歩く。せっせと歩く。

長生きするために。1日でも長く活動的でいるために。

外出したりして歩く時間がないときは地元駅の20段の階段を

1段飛ばしで駆け上がる。心臓はバクバクだが、気持ちよく

駆け上がれているうちは「まだ、足は大丈夫」と思える。

…心臓がギブアップするかもしれないが。

なんだろう この感じ?


見た目も大事

ケーキ屋のパティシエ、イタリアンやフレンチのシェフには

すっきりしたイケメンを連想させるイメージがある。

1年半ほど前、地元商店街から少し外れたところにケーキ屋が

オープンした。人通りはあるが、通るのは ケーキ屋に立ち寄る

という“人種”じゃない。なぜ、こんなところに、と思った。

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悪いけど「長続きしないな」が我が家の見たてだった。

悪いけど、パティシエがしょぼくれたオヤジだったし。


…悪いけど、今もある。しかも、客の入りは“そこそこ”だ。

決して「つぶれろ」と思っていたわけではないが、なんとなく

あてが外れた気分だ。

なんだろう この感じ? 

(:今もちゃんと営業してる。ごめん)


どっちもどっちか?

鉢呂前経産相、就任9日目の辞任。情けないったらない。

おそらく「ゴースト・タウン」と言いたかったのだろうが、

言葉が出てこなかったのだ。

「放射能つけちゃうぞ」に至っては救いようがない。


「言葉狩りだ」と批判し、「辞任するほどのことじゃない」と

かばう声も聞こえた。ふざけちゃいけない。

そんな“たわごと”は、福島に住んでいないから言えるのだ。

言われた側の気持ちになってみればいい。こんなに無神経な

発言をする大臣と一緒になって、まともに原発や復興を考える

気にはなるまい。


この件については、ネット情報につられてひどいものを見た。

辞任記者会見の動画だ。“しどろもどろ”の前大臣に対して

居丈高の若い記者。630~750秒にかけて、聞くのも

恥ずかしいやりとりがある。 http://t.co/ISXOdHl

記者のレベルがここまで低くなっているとは知らなかった。

なんだろう この感じ?


鶴太郎

ラジオで片岡鶴太郎の話を聞いた。

芸人としてデビューしたあと、ボクシングを始め、ドラマにも

出るようになってからの10年間は充実したものだった。

マネジャーをつとめていたボクシングの世界王者・鬼塚が引退し、

出演していたドラマのシリーズが終わったときに考えた。

「これからの人生で何をすればいいのか」を。

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美術館にも行ったことがないという鶴太郎が絵を描くように

なったきっかけはロケに出かけるとき目にした赤い花だった。

教えてもらうまでそれがツバキだということさえ知らなかった。

そんな自分がなぜ絵を描くようになったのか不思議だった

鶴太郎が母に尋ねたのは5年前だった。


「何を言ってるの。ウチのじいちゃんは羽子板の絵師だった

じゃないか。ウチにあった羽子板も、祭りでお前たちが担いだ

子供用のみこしも、みんなじいちゃんが作ったものだよ」


鶴太郎が語った母の答えを聞いて大竹まことと光浦靖子が

「えーっ!」とすっとんきょうな声を挙げるのを聞きながら、

思わず、鳥肌が立った。*** そして、胸が熱くなった。

なんだろう、この感じ?


*** 来年の国語世論調査では、鳥肌をどんな意味合いで

使っているかを調べてほしいものだ。

ちなみに、当ブログは、感動したときにも平気で使う。

なぜなら、そんなときにも“鳥肌”は立つから。


by toruiwa2010 | 2017-10-21 07:20 | アーカイブから | Comments(0)

村上春樹落選

~翻訳文学のむつかしさ…~( 2014.10.14 初出 )

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2014/10/09のツイート

ノーベル文学賞はフランス人作家に!! 

ハルキスト、残念。今年こそ、今年こそと

騒ぎすぎじゃないのかなあ。


村上春樹について…正確には「1Q84」を読んだ印象について

書きたいことは書き切ったと思っているので「もう書かない」と

決めていたはずですが、この時期になるとどうしてもなにか

ひとこと 言いたい気持ちを抑えられません。

厄介な性格であることも認めますが、毎年、受賞者発表を

はさむ数日間、テレビや新聞が“大騒ぎ”するからいけないのです。

断固、私は悪くありませんっ!ハハハ。

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メディアが騒ぐのは…テレビ的には“おいしい”からでしょう。

熱狂的なファンがカフェに集まり、発表のタイミングに合わせて

カウントダウンし、ハルキ・ムラカミと告げられなかった瞬間、

揃ってガックリ肩を落とす…など、映像的に面白いのです。

本屋だって、必ず話題になるのは有難いことだと思います。

♪もしかしてだけど…(by どぶろっく)、いや、♪マジな話、

ずっと、受賞しないで今の状態が続くことを願っているかも。

ハハハ。


1Q84」が村上文学のすべてではないでしょうが、悲しいかな、

それしか読んでいません。私には 一体何を言いたいのかが

まったく理解できなかったし、少しも面白くなかったので

文学としては評価しません。

一方、「分かる」と主張し、喝采する人たちがいるのも事実です。

だからこそ、彼の本は発刊されるたびに他を圧倒する勢いで

売れるのでしょう。

多くの人が称賛する比喩についても書きたいことはたくさん

ありますが、たしか、去年も書いたので、自重しておきます。

お望みなら、また、来年にでも。ハハハ。


今日 書きたいのは、文学における翻訳の難しさについてです。

日本人が読む日本語で書かれた村上作品と、外国人たちが読む

それぞれの国の言語に翻訳されたものは別物だと思います。

審査員が受賞者・候補者の作品を何語で読むのか知りませんが、

何語にせよ、他国の言葉に訳されたものがノーベル賞の対象に

なることには以前から疑問を持っています。

たとえば、村上春樹が描きたい世界を 外国人が英語などに

置き換えて表現できるはずがありません。

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日本語では実に多様な言い方がある“色”を考えれば分かります。

緋色、茜色、朱色、丹色(にいろ)、くれない、朱鷺色、べんがら色、

サンゴ色、あずき色赤だけでも何十種類もの言葉があって、

作家がその中からどれかを選んで使うときにはそれぞれの

“思い”があります。歴史的、文化的な背景もあります。

外国人の審査員にそのニュアンスが理解できるとは思いません。


「吾輩は猫である」は決して「I am a cat」じゃないでしょ?

ハハハ。

「木曽路はすべて山の中である」…どんな英語を持ってきても

島崎藤村の“心”が伝わるとは思いません。


文学の価値を判断するとき、物語だけでなくそこに込められた

作家の思想や精神が評価の対象でしょう。そのとき、日本人が

読む原作と外国人が読む翻訳されたものとでは、尺貫法と

ヤード・ポンド法ほどの違いがあると思います。ハハハ。

“翻訳”が原作の単語一つずつを外国の言語に置き換えるだけで

成り立つのなら問題はありませんが、そうではありませんね。


村上は、日本人として生まれ育った人生を基盤にして物語を

つむぐのだと思います。一つ一つの言葉を選びぬき、さらに

哲学や思想を作品に織り込んでいくはずです。外国人である

翻訳者がどんなに頑張っても“村上春樹”にはなれません。

自分が持っている日本語の知識を駆使して置き換える言葉を

選ぶしかありません。しかも、そののとき、そこには翻訳者の

考え方や人生が必ず反映されるはずです。

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たとえば…です。

英語版1Q84」を100ページほど読んだことがあります。

作家志望の天吾に雑誌編集者・小松がこう言う場面があります。

「俺が望んでいるのは、文壇をコケにすることだよ」


読者が日本人なら“文壇”には周辺情報がたくさんついて来ます。

文学の世界で“一定”のグループを指す言葉だし、“ムラ”的な

ニュアンスもあり、ステータスやテリトリーといった意味合いも

含んでいるでしょう。


こう訳されていました。


I’d be doing it to screw the literaryworld.


うーん、どうなんでしょうね。literary worldが日本社会の中で

文壇が占めているポジションを伝えているでしょうか?

じゃあ、どう訳せばいいの?と聞かれても困りますが。ハハハ。


村上自身も十分に納得したとは思いません。

その証拠のように、数行後には同じ言葉を“でくくっています。

原作は文壇のままです。英語版で“literary world”としたのは、

日本では、この言葉が独特のニュアンスを持っていることを

伝えたいからでしょう。

作家が自らの母国語で書いたものと他人が自分の国の言葉に

置き換えたものでは大きな違いが生まれます。両者が生まれ

育った環境や個人のキャリアが違うから当然です。


同じ芸術でも 音楽や絵画・彫刻は作品自体が共通言語ですから

誰もが同じものさしで価値を判断できますが、文学は違います。

翻訳した瞬間に“別物”になるのです。

極論すれば、いつか、村上春樹がノーベル賞を受けることが

あったら、それは翻訳者に贈られるべき性質のものだと思います。

キリっ!ハハハ。


過去の受賞者を見れば、英語圏以外の国籍の作家はたくさん

いますから、言語の違いなどまったく問題にしていないことは

明らかですが、翻訳された作品でその価値が判断されることに

私は納得しません。特に、アジア系の作家たちが公平・正当に

ジャッジされたとは思えません。

つまり、私は川端康成や大江健三郎の受賞にも首をかしげて

いるのです。大胆不敵。ハハハ。


*以下は、昨日の記事と完全に重複するので割愛します。


by toruiwa2010 | 2017-10-15 06:15 | アーカイブから | Comments(0)

先週に続いて村上春樹ネタ2連発です。

ファンの方、すみませんね。

今日と明日で終わりです。我慢してください。

もっとも、この2本は村上文学を批判する

ものではないけれど。


村上春樹 受賞を逃がす

~思い出すぜ「1Q84」騒動~( 2012.10.12 初出 )

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2012/10/12のツイート


今夜 ノーベル文学賞の発表らしい。

前もって書いておく。村上春樹が受賞したら、

めでたいことだとは思うが、認めない。

1Q84」・・・どこが良かったのか?

突っ込みどころ満載で、ブログでもずいぶん

書かせてもらった。

そもそも、翻訳された文学ってなに?


文字数の関係で言葉足らずになったが、この賞は1作に対して

与えられるのではなく、業績全体が対象であることはちゃんと

承知している。めでたいけど認める気にならないそもそもの

理由が「1Q84」だと言いたかったのだ。

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3年前に出版された当時、村上春樹の「1Q84」を読んだ。

最後まで読みとおしたとき、自分をほめたいと思った。ハハハ。

たしか、それまで彼の著作は1冊も読んでいないと思う。

読んでいれば記憶があるはずだから、“…と思う”は言い方が

変だと突っ込まれそうだが、あいまいなのだ。

きっと、読みかけてやめたのが1冊ぐらいあるのだろうと思う。


1Q84」も、読みとおしたには、若干のがある。

BOOK 3までは読んだのだが、BOOK4は読んでいない。

だって、当初 聞いていたのは3部までという話だったもの。

それに どう頑張っても、妻が買って読み終えたBOOK 4には

手が伸びなかったのさ。満腹感。ハハハ。

1Q84」については、読みながら、そして、読み終えたあと、

数回にわたって書いた。

去年10月に骨折したとき、せっかく訪問した読者を手ぶら

返すのは申し訳ないと、Archiveとして更新した。


中略(注:先週末 更新しているのでカット)

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ノーベル文学賞でいつも疑問に思っているのは“翻訳文学”の

意義・存在だ。

村上作品は世界40数カ国の言葉で発刊されていると聞く。

それは素晴らしいことだ。

論文や記事なら事実関係が大事な要素だから、違う国の言語に

訳されても大きな問題はないかもしれない。

しかし、登場人物の心の中、感情のひだが重要になる文学の場合、

どうなんだろう、と思う。


極論に聞こえるだろうが、日本語で書かれた「ノルウェイの森」と

英語に訳されたそれは“別物”だと思うわけだ。だって、言語には

その国の文化や歴史が深くしみ込んでいるからね。

「分かっとらん。完璧に、忠実に村上の世界を映している」と言う

輩がきっといるだろうね。じゃあ聞くが、そう言い切る根拠は

あるのかね? ないよね。ないと思うよ。

私に言わせれば、翻訳で選ばれた言葉は訳者のものだもの。


山中教授のiPSや物理学賞、化学賞のように言語に関係なく

世界に通用するものはいいとして、文学の優劣を世界規模で

語ることは難しいと思う。

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3年前にも、病状に差はあっても当ブログの読者の中に

ハルキストがいたと記憶する。残っていればさぞ不愉快だろう。

最近 立て続けに、北野武やらイチローやらに噛みついている。

いやな爺さんだね。

スーパースター、頂点に立つ男(女も)、絶対視される者たちを

常に懐疑の目で見るのが岩佐流だから、今更呆れても遅い。

読み始めた以上、我慢してもらわなければ。ハハハ。


英語版「1Q84」を読む

~面白いけど別物だよね~( 2012.11.30 初出 )

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朝日新聞の文化面に「英語で読む村上春樹」というコラムが

載っていた。見出しを見た瞬間にビビビっと来た。

記者は語学力向上のために英語で読み始めたらしい。以前は

村上の“いい読者”ではなかったと前置きし、こう書いていた。


「海辺のカフカ」で15歳の少年が筋トレをして

コルトレーンを聴く描写に鼻白み、追うのを

パタリとやめた。村上特有のしゃれた比喩や

ジョークさえ、「なんだかなあ」と鼻につく。

ところが英語だと、ずっと肺腑にしみる・・・


そのあと、なぜかについて考察している。


記事を読み始める前から「その手があったか」と思っていた。

目からウロコ…だった。

早速、本屋に行き英語版「1Q84」を買った。

BOOK1-31冊に収めているので1300ページ(!)を超える

大作になっていた。一緒に購入したグリシャムの本と比べると

その厚みが分かる。

ほかの作品でもよかったが、妻が日本語版を持っているので

“読み比べ”ができると思ったのだ。

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実際に読んでみると、スーッと頭に入っていく。

一度、日本語で読んでいるせいもあるが、多分、こうだ。


日本で生まれ育った者が 書かれている日本語の文字を目に

したとき、その単語の“辞書的”な意味だけでなく、付随する

さまざまなニュアンスを無意識のうちに加えて理解していく。

その“周辺部分”に含まれる情報量は読み手が育った環境によって

大きく変わる。


情報量が少ない人たちには村上春樹の“持って回った”比喩も

気にならないだろう。

しかし、74年も生きてきた老人はうざいと感じてしまうんだ。

英語で読むと、単語ごとに辞書に出ている意味のうち、文脈に

なじむもの一つをあてはめて読み進むから、“余計な情報”が

邪魔する余地が少ないのだと思う。


たとえば、作家志望の天吾に雑誌の編集者・小松がこう言う

場面がある。「俺が望んでいるのは、文壇をコケにすることだよ」


“文壇”には周辺情報がたくさんついて来る。

文学の世界では一定のグループを指す言葉だし、“ムラ”的な

ニュアンスも感じる。

ステータスやテリトリーといった意味合いも含んでいる。

英訳だとこうなる。


I’d be doing it to screw the literaryworld.


うーん、どうなんだろうね。literary worldで、日本社会の中で

文壇が占めているポジションが伝わるとは思えない。

じゃあ、どう訳せばいいの?と聞かれても困るが。ハハハ。

村上自身も十分に納得したわけではないだろう。

その証拠のように、数行後には同じ言葉を“でくくっている。

日本語版では文壇のままだ。英語版で“literary world”としたのは、

この言葉が日本では独特のニュアンスを持っていることを

伝えたいからに他ならない。

このように、作家が母国語で書いたものと、他人が自分の国の

言葉に置き換えたものでは大きな違いが生まれる。

両者が生まれ育った環境や個人のキャリアが違うから当然だ。

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村上春樹は毎年ノーベル賞の季節になると、「今年こそは…」と

期待が高まるほど、候補の常連だが、そのたびに当ブログは

疑問を呈してきた。

“翻訳文学”というものの意義・存在だ。彼の作品は40数カ国語に

翻訳されているらしいが、ノーベル賞の候補に挙げられるのは

何語かに訳されたものを読んだ結果であって、万が一にも、

“日本語版”ではあるまい。普通に考えれば、“英語版”だろう。


そして、どう考えても、原語と ほかの国の言葉に翻訳された

ものとは別物だ。音楽や絵画は翻訳を必要としない芸術だ。

医学や、化学・科学、物理学、生理学…すべて、絶対の真実が

ものをいう分野もそれだけで世界に通じる。

しかし、文学はそうはいかない。限界がある。

「いや、文学で大事なのは物語だし、全体を支える哲学だから、

こまかい言葉のニュアンスなんて関係ない という外野の声が

聞こえる気がするが、登場人物の思い、感情のひだ、物語の

舞台が持つ歴史や文化を理解できないまま、その文学を完全に

理解することなど不可能ではないか。


極論するなら、日本語で書かれた「1Q84」と英語に訳された

それは別物だ。“文壇”と“literary world”が別物であるように。


まだ、30ページほどしか読んでいないが、困ったことにこれなら

面白いのだ。ハハハ。

もっとも、途中から苦手なカルトっぽい話になっていくことを

知っているから、その部分の手前で読むのをやめる予定だ。


朝日の記事は“ノーベル賞は、むろん遠くないのでしょう”と

結ばれている。くどいようだが、私は正反対の結論だ。

ここは、ハハハでなく、Hahaha


ほら、まったく雰囲気が変わるよね。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-10-14 06:58 | アーカイブから | Comments(0)

見落としているだけかもしれませんが、カズオ・イシグロを

紹介する記事は多いですが、村上春樹が今年もノーベル賞の

選考から漏れたことについて大きく取り上げた記事はあまり

見かけませんね。正直な話、12回も“落選”することそのもが

偉業だと思いますが。いや、ホントに。


1Q84」だけを取り上げれば、この物語を外国人が理解し、

高く評価するとは 私にはとても思えないことをあらためて

書いておきます。


なお、前の2本は2009年7月に書いたもの、今日の記事は

2010年4月に更新したものです。


読んでたまるか“1Q84”

~分かった”フリ”はやめようぜ~( 2010.04.17 初出 )

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「予約したほうがいいかしら?」

「大丈夫ですよ、売れないから。前の2部だって

評判よくなかったし

「私は好きで、ほかの作品も全部読みましたよ」

「そうですか(不満そうに)」

「主人には悪評でしたけどね」

「私と同じだわ(満足そうに)」


数日前、行きつけの本屋の店頭で妻と本屋の奥さんが交わした

会話をおおざっぱに再現するとこんな感じだったようです。

話題の中心はもちろん、村上春樹の「1Q84BOOK3です。

昨日の午前零時に発売開始とかで、中には行列ができた本屋も

あったらしいですね。iPadの売り出しじゃあるまいし。ハハハ。


ここ10数年、ほとんど原書(ミステリー&小説)しか読まない

生活をしていますが、時々は日本語のものも読みます。

1Q84」はその数少ない例外のひとつです。

あまりにも大きな話題になっていたのと、妻が購入したからです。

わざわざ買う気はないけど、そこにあるなら読んでみようか…

それぐらいの関心度でした。


正直、2冊読むのにかかった時間を返してほしいと思いました。

読んでいるうちに、猛烈に腹が立ち、読了後と合わせて2度も

ブログに長文の記事を書きましたから、その時間も。ハハハ。

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村上ファンは若者を中心に大勢いるらしいですね。

しかも、翻訳されて海外でも高評価を得ていますし、ノーベル

文学賞の候補にさえ挙がっているほどですから、その才能は

疑う余地がないのでしょう。


…が、「1Q84」を読んだ限り、私にはその良さが理解できません。

純文学にありがちな“比喩”の多用…、いや“乱用”にあきれます。

はいはい、それこそが村上文学の面白さ・真髄じゃないか、と

言われるのは覚悟しています。あれが好きなら“はまる”でしょう。

私にとって 感心するような比喩はほとんどなかったのですが。

また、純文学なら読んだあとに何かが残るはずなのに、私には

混乱と脱力感しか残りませんでした。


皮肉でなく この本に書かれていることを理解できたと言う人は

“すごい!”と思います。私には、とても無理です。

ただし、文学って、こんなにややこしいものでいいのか?という

疑問が残ります。

そして、“理解できた”人たちが、「“理解できない”とは格好悪くて

言えないから」との思いから、そうおっしゃっているのでは

ないことを祈ります。ハハハ。


BOOK1-2読了後の「駄作としか思えない・・・」の終りの

ほうにそう書いています。

どうか皆さん、正直になってください。分かった“フリ”は

お互いにやめましょうよ。本当は分からないのでしょう?

ハハハ。


もちろん、BOOK3は読みません。

もっと言えば、読んでたまるか!の心境です。

青豆や天吾の運命にも、リトル・ピープルや空気さなぎとは

何かにもまったく興味がありません。ハハハ。

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読んでみようかどうしようかと悩んでいるのでしたら、以下の

2本の記事をどうぞ。少しは参考になるかもしれません。

ただし、世間的に評価の高い人や物を簡単には認めないことが

多い男、つまり、岩佐徹が書いた記事であることをお忘れなく。


例によって、この記事に対するコメントは

今朝早く更新してあります。興味があったらどうぞ。   


by toruiwa2010 | 2017-10-09 07:30 | アーカイブから | Comments(0)

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「残念でした 村上春樹 3」には

多くのコメントがありました。

私は、書いた通り、とうとう読みませんでした。

コメント欄とツイッターのやりとりの中で提唱した

“読んでたまるか・クラブ”にはトータルで18人の

加入申し込みがありました。一切 活動してませんが。

ハハハ。


ちゃんと読んでいらっしゃるので批評する権利をお持ちの

岩佐さんと違って私なんぞは「最初っから読んでない」のです。

もともと村上春樹の作品に興味がないのです。

いくつか読んだことはあるものの、大した感銘はなかったん

でしょうね。数年後に図書館の棚に常備されるまで待とうと

思っています。今は貸出しの予約が1年以上待ちらしいですから。

活字離れが問題とされている世の中にとっては、いいことでは

ないでしょうか。普段、あまり本を読まない人には、これを

きっかけに他の多くの本を読んでもらいたいですね。


桜の花が長持ちした年は、総じて天候不順だそうです。

東京の遅い雪もその表れの一つなんでしょうか。アイスランドの

火山噴火によるヨーロッパ中の空路大混乱も大変そうですが…

[ はせぴょん ]


村上春樹に関しては、私は一時期親しんだ体験があり、特に

『ダンスダンスダンス』などは良かった記憶を持っています。

最高傑作は『ねじまき鳥クロニクル』だと思っていますが、

1Q84』はそれには遠く及ばないとネットで見たので、

関心はなくなりました。


私もミステリは好きで、最近では『ミレニアム』に嵌りました。

映画はイマイチでしたが、続編も見に行くつもりです。[ 塩野 ]


ブログのほうははせぴょんサンが一番乗りでしたが、

ツイッターには早々と3件、同意の反応がありました。

“クラブ・読むもんか”が結成できそうです。ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


塩野さん、こんにちは。

ミレニアムは3冊とも手元にあるのですが、

継続中の本があるので、実際に読むのは、

まだ先の話になりそうです。 [ toruiwa2006 ]


岩佐さん、こんにちは。

ついつい村上春樹には反応してしまう私。

図書館でいつから貸し出しが始まるかチェック中です。

奥さまが一番気に入られた作品が何かとても気になります。


あとお詫びなのですが、ニュースキャスター関連のスレでかなり

感情的なレスを勢いでつけてしまい、反省して削除しました。

岩佐さんからは「なぜ削除したのですか?」と言われそうな

気もしたのですが、私の主義に反していたのでお許し下さいませ。

[ masa ]


masaさん、ちゃんと読んでますって。ハハハ。

気にしなくていいです。

ただし、多少、感情が強めに出ていましたから

削除されてよかったかもしれません。


さらに、ただし・・・です。

書かれた“発言“がどんなものだったのか

とても興味があり、検索してみてわかりました。


彼は、訓練された記者でしたから、自分の発言には

気を配っているはずなので、聞き間違いであってほしいと

思いますが、ネット上に同様の記事がありましたからね。

[ toruiwa2006 ]


私も クラブ・読むもんか に入りたいのですが・・(笑)

へその曲がり具合なら、岩佐さんのヘソくらいまでは届いている

自信があります!失礼しました♪ [ shin555 ]


shin555さん、大歓迎です。


・・・ただねえ、カミサンは会員にはならんのですよ。

ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


こんにちは。

ハルキですかー。そうですね・・・ずっと前に「ノルウェーの森」を

立ち読みして、さむざむしい気分になって以来読んでいません。

エッセイは好きで、「村上朝日堂」とか「日出づる国の工場」とか

数冊文庫本を買ったものです。安西水丸の挿絵につられたのも

ありますが。

今回の騒ぎも、何も夜中に売り出し始めなくてもいいと思い、

あきれています。好きならば、図書館貸し出しを待たずに速攻

買ってあげてください。(^o^) [ min*777*p ]


min*777*pさん、こんにちは。


えっと、入会希望ということでいいですか?

ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


こんにちは。


昨日の報道によると「1Q84」は累計80万部に達したそうで、

印税がいくらになるのか、つい計算してしまいました……。


比喩多用の文体は、村上氏自身がどんなつもりかわかりませんが、

こけおどしとしか感じません。

ただ、私の周辺でもそうですが、修飾語句で飾りたてた饒舌な

表現や持ってまわった言いまわし、くどくどしくて説明的な

文章が、読者には「うまい」「筆力がある」と受けとられがちで

あることは確かです。

物書きは基本的に書くことが大好きな人種ですので、言葉数を

増やそうとおもえば、いくらでも書けます。しかし、平易で

読みやすくて、一見簡単に書けそうに見える文章の方が、実は

難易度が高いものなんですがね……。 [ レニ ]


レニさん、こんにちは。

あなたの周辺の方の受け止め方が一般的だと思います。


私は専門家ではありませんが、「平易で読みやすい」文章を

心がけています。「言葉数を増やそうと思えば、いくらでも

書ける」ためついつい長くなる傾向があります。ごめんなさい。

ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


岩佐さんこんにちは。

愛読書が「御宿かわせみ」の私には全く縁のない作家さんですが、

題名を付けるのは巧いと思います。 [ けん ]


岩佐さん、こんにちは。

岩佐さんの温かいお言葉に感謝します。

そしてこれからもよろしくお願いします! [ masa ]


けんサン、こんにちは。


確かに、タイトルはうまいかもしれませんね。

「なんだろう?」と思わせますから。

その手に乗っちゃダメなんですが。ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


岩佐さん、こんばんは。


村上ミステリーより、『刑事コロンボ』の方が

解りやすくていいですね~

夫は毎週録画をして、今更ですがかなりハマッて

見ています。 [ モクレン ]


モクレンさん、こんばんは。


刑事コロンボ…30年近く前に放送されていたころは

必ず見たものですが、今見ると、やはり鮮度がねえ。ハハハ。

ご主人が楽しければ、それでいいのですが。 [ toruiwa2006 ]


村上春樹、高校生の頃にけっこう読んでいた記憶がありますが、

今話題の本は買うのはもちろん読む気にはなれません。

(入会します!)

今好きな作家は宮部さんと辻村深月と、最近お亡くなりになった

北森鴻さんですかね。

北森さんは、シリーズ物が多くてはまってました。


うちの母親も、毎週BSで放送されている「コロンボ」を録画して

あげると、喜んで見てます。何度も見ていても面白いらしいです。

[ pon ]


ponさん、こんばんは。


クラブ・読んでたまるかへようこそ。

数え方が難しいですが、ツイッターと合わせると

たぶん12人目の会員です。ハハハ。 [toruiwa2006 ]


クラブができたんですネ。

愉快なネーミングと、スカッとする今日のタイトル!に、

傑作ボタンを押していきます(^^) [ 老・ましゃこ ]


クラブ読んでたまるか、盛り上がってますなぁ()

blogの一番乗りですが、なんとなく読む気がしないんです

ぐらいですので、私は準会員ということにして頂ければ(苦笑)


作家の書きたいこと、あるいは読ませたい文章と、読者が

読みたいもの、ないしは読んでよかったと思わせる文章が

一致した作品がベストセラーになるとは限らないという

ことかもしれません。だからこそ、私のような活字中毒患者は、

面白い本を探して果てしない旅を繰り広げるわけですが。

[ はせぴょん ]


老・ましゃこサン、おはようございます。


入会審査も規約もないクラブです。

ついでに、活動もありません。

読まないんですから。ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


以前の2本の記事もあわせて読ませていただきました。

ワタシは昔からのファンで、小説はすべて読んでいるものなので、

気持ちよくはありませんが、でも、むしろ安心しました。

あくまでもメインストリームではなくアンダーグラウンドに

一部の固定ファンがこっそり楽しむタイプの娯楽だと思う

からです。やめられないけど、公言するのは憚られる、悪い

癖みたいなものなんです。

ワイドショーに取り上げられ、「ハルキスト」などと名乗って

バーで酒を飲みながら本作を読んでみせ、インタビューに

答えている人を見かけると、はっきり言って気持ち悪い。

自分はそうならないようにしようと思わざるをえません。

[ ts_*rk ]


メインストリームではなくアンダーグラウンドに

一部の固定ファンがこっそり楽しむタイプの娯楽だと

思うからです。やめられないけど、公言するのは憚られる、

悪い癖みたいなものなんです。・・・


ものすごく意外です。

そんな風に考えている春樹ファンは

あなただけではないですか?

ツイッターを見ると、みなさん、

「われこそが村上文学の理解者」と

思っているみたいですが。 [ toruiwa2006 ]


どうなんでしょう?よく言うあれじゃないでしょうか。

見えているのは氷山の一角に過ぎないってやつです。

むしろ見えたがる部分ばかりが水面に出てきて、

見られたくない部分は潜っているのかも知れませんよ。

ワタシもツイッターとかmixiのコミュニティとか見ると、

「あれ?」って違和感があります。

S…2って名でツイートしてます。 [ts_*rk ]


ts_*rk さん、分かりました。


でも、つくづく意外です。

そんな読者に支えられている作家が

ノーベル賞候補になるのですから。


うーん、だとしたら、あまりからかうような

書き方をしたら悪いかもしれないなあ、と

少し心配になってきました。遅いですが。

ハハハ。 [ toruiwa2006 ]


彼のエッセイとかドキュメントは読まないのと、

図書館とか文庫本とかで読むので、経済的には

あまり支えになってないかと思います(笑)

ノーベル賞候補っていうのもワタシにはよくわかりません。

でも、大江健三郎もわからないので、そんなものなんでしょうか。

純文学というくくりに入っているのもイマイチ納得いって

ません(笑)

煙草みたいなもので、吸わない人に無理にすすめようとは

思いません。


からかうような書き方をすると悪い…なんてことはないと

思いますよ。

読まない人、読んで嫌いな人、嫌いなので読まない人、いろいろ

いて当たり前ですし、そうでない風な風潮が気味悪く感じて

いましたので、安心しているところです。

長々とおじゃましました。 [ ts_*rk ]


以下は、2011年10月にこの記事を再録したときに

皆さんから寄せられたコメントです。



おはようございます。

本当にコメントが少ないですねえ。

タイムリーで、毒があって興味深い内容だと思うのですが。

ただ、村上ファンの皆様はコメントするのが難しい記事では

ありますね(笑)。

純文学というジャンルは分かるようで分からないのですが、

コメント3に投稿されていた

<アンダーグラウンドに一部の固定ファンがこっそり楽しむ

タイプの娯楽>というのは的を射ている表現だと思いました。

はっきりと2層に分かれてファンが存在し、表立って騒ぎ立てる

層だけを取り上げ、それがブームになっているためにどことなく

違和感を覚えてしまうのではないでしょうか。[しょう]



しょうサン、こんにちは。


読み返してみると我ながらよく書けているのですが・・・

自分で言うしかありません。ハハハ。


ただ、“違和感”を覚えたのは間違ってなかったと

自信が持てます。ハハハ。[toruiwa2010]



私、クラブ・読むもんか!の会員ですし、当然読んでいませんし

ノーベル賞候補になっていたなんで知りませんでしたし、

興味ないですし・・・


と、コメントさせていただきます(^_^;) 失礼しました()

[shin555]

ただし面白かったこのエントリーをまとめて再読できたので

3日間、楽しい連休の朝になりました



shin555さん、こんにちは。

会員らしいコメント、結構でした。ハハハ。[toruiwa2010]



私の相方は外国人で、先ごろ、英語版のノルウェイの森を

読んだみたいですが、"So-so”というという言葉が返ってきました。

好みの問題、翻訳レベルの問題ですかね…。[ヤップンヤン]



ヤップンヤンさん、こんにちは。

最初の記事で指摘した“妙ちきりん”な

文章の中には日本語としても通じないものがあります。

訳者が外国人ならもっと理解不能でしょう。

まして、それをほかの国の言葉に置き換えるなんて・・・

それはまるで 番地のない見知らぬ街で初めて訪ねる

親戚を探し当てるような途方もない作業だった・・・と

ハルキなら書くかも。ハハハ。[toruiwa2010]



岩佐さん、こんにちは。

「1Q84」なんだかなつかしいです~もちろん私はBOOK3

読みましたよ。ちょっと帳尻合わせっぽかったですけど。

もしかしてノーベル賞が取れなくて村上春樹もがっかりしてる

ような報道のされ方してませんか?

ご本人は賞を取るために小説を書いてる訳じゃないから賞に

関心はないけど、賞金がついてくるからもらえるものは

もらうって発言を以前してましたがどうなんでしょうね。

ノーベル賞って確か賞金の額、大きいですよね(^^;;;[masa]




masaさん、こんばんは。


賞金は確か1億円ぐらいだったですよね。

1Q84」でナンボ稼いでんねん、と

突っ込んでる人が多いことでしょう。ハハハ。


ま、金のため・・・っていうのは、字義どおりではなく

なにか意味があるんでしょうけど。[toruiwa2010]



岩佐さん、こんばんは。

コメントが少ないのは連休でお天気が良かったからでは

ないでしょうか。


「ノルウェイの森」を読んだとき、ああもうこの人の作品は

たぶん読まないだろうなと思いました。

なぜかを真剣に考えたことはなかったですが今回のブログを

読んで明確になりました。

私には(も?)文章がなかなか入ってこず読むのに疲れて

しまったからです。ですので「IQ84」も読んでいません。

今回その点を指摘されていて、同じような方はいらっしゃる

のだなと思いました。


あとは好みの問題なので私はオリジナル作品を「読まない」を

選択しますが、ドキュメンダリーの「アンダーグラウンド」や

翻訳ものを目にすると("読むではなくて文字を追うと

意味です)あまり感じません。これもなぜだろうと思って

いましたが、たぶん同じ理由だろうと思います。

フィクションの時は想いを込められるのでしょうね。[らすかる]



岩佐さん、こんばんは。


連休中出掛けておりまとめてこの数日分を読ませていただき

ましたが大変面白かったです。

僕は短編集の地底に居るかえるくんが世界を救うようなのを

読んで???マークが浮かんで以降、皆さんと一緒で読むもんか

クラブの会員です(笑)まったく理解ができませんでした。

比喩の乱用・・・なるほど納得です。流行り物に弱い日本人

(の一部)はこれからも読み続けるのでしょうね。

[赤ぽん]



らすかるサン、こんばんは。


連休を考慮に入れても・・・

ブロガーは欲張りなので。ハハハ。


純文学でも読みやすいものも

あるんですけどね。[toruiwa2010]



赤ぽんサン、こんばんは。


はやりもの・・・というより、

一種の“ファッション”になっているようなのが

気になるのです。[toruiwa2010]



岩佐さんこんばんは。

単純な疑問なのですが、村上春樹をここまで持ち上げたのは

一体いつ、どこで、誰が、なんでしょう?いつのまにか…

ですよね。きちんと読んだ事はないので何ともいえませんが、

村上春樹っていいよね。って言う人に会うと、一時ボジョレー

ヌーボー解禁に群がってた妙な人々の光景に似てる気がします。

[chibita]



chibitaさん、おはようございます。


ブームの仕掛け人は必ずいます。

今なら広告代理店などがからんでいるでしょう。

村上本の場合は、発売まで秘密主義をとるなど、

出版社が売るための画策をしてますよね。

BOOK3の発売はたしか、真夜中でしたね。

商魂…ハハハ。著者に責任はありませんが、

あざといですね。[toruiwa2010]


高校生頃、当時ベストセラーと評判だったノルウェイの森を

読み、読了後直ぐに燃やしました ムラカミはファッション

であって文学ではない私もそう思います。[hiroyuki229]



hiroyuki229さん、こんにちは。

ハルキ=ファッション説は成立する・・・ということで。

ハハハ。[toruiwa2010]


はじめてコメントさせてもらいます。


「比喩の乱用」的を得た表現ですね。そこにファッション性が

あるなら一つのブランドとしてよろしいのではないでしょうか。

学生の頃を思いだし、大人になった今読んでみましたが、

相変わらずの村上ワールドでした。ただ、若い人達が興味持って

文学のあれこれを日常会話に盛り込むきっかけとなるなら

村上ワールドもまたよしではないでしょうか。

私は物書きではないので、誰のどんな文章を読んでも、いつも

活字の魅力に満足して本を閉じます。マスメディアの背景まで

読み取りだすと、ジャーナリズムが絡んできますので、ただ、

純粋に書物としてとらえれば、面白いストーリーだったと

思います。デジタルは肯定から、アナログは否定から入ると

言われておりますが、賛否両論含め、良し悪しを自分で

判断しながは文字と向き合える楽しみで見れば、楽しめる

作品だと感じました。


それも踏まえて作中では「ただ、目の前の事を受け入れなくては

いけないのだ」と念をおすように何度も言われていたのかも

しれませんね。長くなりコメントスペースを汚してしまいましたが、

他の記事も楽しみにブログ閲覧させてきただきます。[ゼンマイ]



ゼンマイサン、おはようございます。


古いエントリーをよんでいただいて・・・


この本がほとんど初めて読む村上春樹の小説だったので

あなたが言うファッション性に面喰いました。

そして、自己満足しか感じ取れない比喩オンパレードを

分かったように言うハルキストに違和感がありました。


まあ、自分に文学を語る素地がないことは自覚してますが。

ハハハ。[toruiwa2010]



岩佐さん、とても早いお返事ありがとうございます。


ハルキスト・・・良くも悪くも巷で耳にすることが増えました。

出版社の方達が、意図して作った皮肉なのかもしれませんね。


過度な擁護は時に怖さを感じます。村上春樹さんはそれを望んで

自分の世界を執筆しているかもしれませんが。

私も大きな事を言えるほどの才は持ち合わせていませんが、

このような場で、沢山の意見の一つとして埋もれることは純粋に

楽しませてもらってます。(あまりハルキスト寄りには行きたく

ありませんが)


話はそれますが、自分はあまりネット媒体からの情報は得ません。

リーズナブル過ぎて、一過性よりも素早く意識から去ってしまう

からです。ただ、岩佐さんのブログはとても熟読させてくれます。


発信する方の熱意と思いに引き込まれます。


是非今後も楽しみに拝見させていただきたいと思います。[ゼンマイ]

ゼンマイさん、こんにちは。


熟読・・・ありがとうございます。

どれだけ思いを込めても伝わらないことが多くて。

ハハハ。[toruiwa2010]



ついこの前、国公立大の試験が終わり、何か本が読みたかったので、

とりあえず1q84を読んでみようと思い、手に取りました。

(村上作品は初めてです)

受験で活字に触れていなかったせいか、村上氏の比喩の乱用による

丁寧な描写がとても新鮮で美しく感じました。読み終わった後味も

じわじわと温かいもので、個人的にはこの作品をとても気に入り

ました。しかし、このサイトに来て経験豊かな方が読むとそんな

風に見えるのかと衝撃を受けました。実際僕は内容はほとんど

理解できていないと言ってもいいぐらいなのでしょうが、それでも、

読んでよかったとは思いました。

まだまだ読書の仕方も知らず、大した批評もできませんが、

ちゃんと本を読めるようになりたいと思いました。

またちょこちょこおじゃましに来ると思います。

ありがとうございました。[おまめ]



おまめサン、こんにちは。


比喩の乱用が新鮮…

入口で私と違う反応だったんですね。

村上作品に抵抗なく入れたのは

めでたいのかもしれません。

妻は愛読者ですが、私はダメでした。

そういう作家なんだと思ってます。[toruiwa2010]


by toruiwa2010 | 2017-10-09 06:05 | アーカイブから | Comments(0)