ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:映画が好き( 267 )

かぞくいろ 85


修平(青木崇高)が突然 死んだ。クモ膜下出血だった。

まだ幼い一人息子、駿也と二人目の妻、晶(有村架純)

あとに遺された。

修平がパートナーに金を持ち逃げされて家賃を滞納して

いたため、晶と駿也はアパートを追い出され、修平の

父親を頼って鹿児島にやってきた。


“母子”が最後に乗り継いだのは肥薩おれんじ鉄道だった。

薩摩大川駅で下車する二人から乗車券を受け取ったのは

ワンマンカーの運転士、奥薗(おくぞの:國村隼)だった。


その日、最後の仕事を終えて家に戻った奥薗は家の前の

道に座り込んでいる人影を見つけた。昼間の母子だった。

奥薗が 息子の再婚相手と孫に初めて対面した…

d0164636_07364459.jpg

駿也を生んだとき脩平の最初の妻が亡くなりました。

葬儀の席で 生まれたばかりの子供(駿也)を妻の実家に

連れて行かれそうになった修平は、両家で話し合って

そう決めたとき聞き、以来、父親と断絶状態になって

いたのです。


転がり込んできた母子を戸惑いながら奥薗が受け入れて

血のつながらない3人の生活が始まります。

ローカル線の運転士を目指すことになった晶の仕事場で、

新しい環境になじめない駿也のクラスでちょこちょこ

問題が起き、最後には義理の母と子の間にも”亀裂”が

生まれますが、三人三様の努力で乗り越えていきます。


ときに笑いがあり、なんとなくホッコリし、しばしば

胸に熱いものがこみ上げます。

途中まで90点だなあと思って見ていましたが、峻也の

突然の“変化”の理由が説明不足でした。そこで、5

下がってしまいました。惜しいなあ。


国村隼…いいですね。


斬 ざん 65


日本が開国を迫られているというから時代は江戸末期だ。

短いオープニングロールが終わる。

真っ暗な画面から腹に響く大太鼓の音が流れてくる。

金属が激しくぶつかり合う音が重なる。


パチパチと火花を散らして燃えさかる炎。

窯の中から真っ赤な塊が取り出される。金床に乗せると

大槌が何度も振り下ろされる。刀が作られているのだ。



畑の間の道で二人の男が木刀で渡り合っていた。一方が

強すぎた。名を杢之進(もくのしん:池松壮亮)と言った。

世話になりながら野良仕事を手伝っている浪人だった…

d0164636_07364623.jpg

カッコよかったのはそこまでだったかな?

あとは、もう よく分からない。80分の映画がこんなに

長いと感じたのは初めてかもしれません。困惑するのは

何を訴えたいのかがよく分からないからです。


公式HPには“人を斬ることに苦悩する一人の侍”とあり、

パンフレットにも”なぜ人は人を斬るのか”とあります。

苦悩しているのは杢之進しかいないのに、映像として

その“悩み”がしっかり描かれているとは思えません。


たしかに、後半に「私も人を斬れるようになりたい、

私も人を斬れるようになりたい」と狂ったように叫ぶ

シーンはありますが、それだけですべてを理解しろと

言われてもねえ。

それでいて、彼はなにかというと“自らを慰め”ます。

それも、狂ったように。なぜ、その行為に向かうのか?

見ていて混乱するばかりでした。


全体に意味のないカットが多すぎます。いや、無意味な

映像を入れる監督はいないでしょうから、きっと意味は

あるのでしょう。しかし、作者の意図が伝わらないのは

無意味と同じことじゃないでしょうか?

何のために江戸に行くことになっていたのかも最後まで

分からないままだったし。ハハハ。


ところどころで手持ちのカメラが使われていました。

やめてほしいです。これもまた目的があるのでしょうが、

伝わりません。おどろおどろしさを表現する手段なら、

愚かだし、安直です。第一、気分が悪くなります。


監督・塚本晋也は 村に現れて杢之進をスカウトする剣の

達人という重要な役を演じます。数年前、スコセッシの

「沈黙」に端役で出ていたとき、いい演技をするなあと

思いましたが、この作品では?でした。もう少し重みを

感じさせる演技をしていたら、池松がもっと輝いたと

思うのですが…って、私はいつの間にか、演技にまで

踏み込んで書くようになってます。気をつけねば。

ハハハ。


ついでに書いておくと、多くの場面でセリフが“現代”に

なっていました。これも変です。


池松の殺陣は美しかったです。岡田准一以外の俳優では

初めてどう思いました。門外漢ですが。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2018-12-07 07:39 | 映画が好き | Comments(0)

人魚の眠る家 80


雨上がりの道を男の子たちが賑やかにやってくる。

歩きながら投げ合っていたボールがそれて通りすがりの

家の庭に飛び込んだ。門には播磨(はりま)という表札が

かかっている。しゃれた門扉には人魚の飾りがあった。


ボールを探して敷地に入った少年は戻る道を間違えて

庭に出た。小さな人工の池があり、その周りに畳んだ

テント、パラソル、すべり台やブランコがあった。


テラスの車椅子に幼い少女がいた。目を閉じている…

d0164636_06451437.jpg
少女はプールの事故で一時は脳死の判定を受けましたが、

今は自宅で母、薫子(篠原涼子)が懸命に介護しています。

父親の和昌(西島秀俊)は離婚を前提に別居中です。


人気作家、東野圭吾原作の小説の映画化です。

自分の子供が医師から“二度と目覚めることはない”と

宣告されたら、人はその事実とどう向き合うかという

テーマを描いた話題作です。


暗く重い物語だからでしょうか、新宿ピカデリーの

1番スクリーンの観客はは40人ほどでした。

私もあまり気が進まなかったのですが、東野作品の

熱烈なファンの妻は見る気“まんまん”でした。ハハハ。


見ている間、私の頭の中で”評価”が乱高下して最終的に

80点になりました。
物語の大きな要素として“科学の進歩”がからんでいます。

若い技術者・星野(坂口健太郎)が驚くべき先端技術で

意識なく眠り続ける少女の身体を動かすことに挑みます。

今の医学・科学の進歩を考えたら、“いずれそうなる”と

思わせる話ですが、物語全体の“核”になる部分としては

弱いと思いました。

d0164636_15165881.jpg

特に、終盤近くで、機械が与える刺激によって少女が

微笑むシーンで私は決定的に”ダメ”になりました。

薫子も途中で“自己満足”と言う言葉を口にします。

そして…


人間の技術が関わっていい範囲というものがある


いつもながらの重厚な演技を見せた田中泯(和昌の父)

セリフが効いています。技術が踏み込んではいけない

“禁断”の領域がある…ということですね。

物語だから…と、自分を納得させようとしても、映像で

見せられると、「それはないなあ」と白けてしまいます。


駆けつけた病室で人工呼吸器をつけてベッドに横たわる

娘の姿を見た和昌が「大きくなったなあ」と言ったとき、

部屋の隅に立っていた医師がわずかに顔を動かしました。

「うん?」という感じでした。

別居中で 長く会っていないことが伝わる場面です。

細かいですが、このシーンはいいと思いました。


…なのに、なぜ、かなり激しい雨が叩きつけている庭に

日が強く差し込んでいるのか!

細かいことが気に入るし、細かいことが気になるんです。

ハハハ。


“見世物”のアクセント…あれでいいのかなあ?


篠原は頑張ったと思います。こういう演技をするとは

思いませんでした。


ボヘミアン・ラプソディ 85


1985713日正午、英国ロンドンのウェンブリー・

スタジアムで歴史的なコンサートが始まつた。

アフリカ難民救済のために企画された“ライブエイド”だ。

世界的なアーチストが出演するビッグイベントだった。

スタジアムはピッチ上もふくめ 激しく興奮した観客で

埋め尽くされていた。


ノックに応えて控え室のドアを開けたのはフレディ・

マーキュリー、イギリスを代表するロックバンド、

クイーンのボーカリストだ。

彼は軽くうなずくと着ていた革ジャンを脱ぎ、トレード・

マークのタンクトップ姿になって部屋を出た。


自信に満ちたしっかりした足取りで通路に群がる人々を

かき分けてステージへの入り口に向かう…

d0164636_15200013.jpg

メジャーにデビューする前から自分の才能を信じていた

フレディの短いけれど濃密だった人生を描いています。

若いころ、欧米の音楽シーンは激しく変化し続けました。

私も エルビス・プレスリーやビートルズまではなんとか

ついていったものの、ローリングストーンズあたりから

受け付けなくなりました。良さが分からないのです。


そんな私でもクイーンズの代表的な曲は知っています。

サッカーと結びつく“We Are The Champions”が 最も

耳になじんでいるでしょうか。


Wewill we will rock you(床を叩く大勢の足の音)


…映画の題名にもなっている“Bohemian Rhapsody”も

名曲です。映画の中ではそれほどフィーチャーされて

いなかったので驚きましたが、代わりに バラード調の

メロディがきれいな曲が何曲かあって聴き惚れました。


鑑賞後の感想として“泣きました”という声が多かった

ようです。妻も、ティッシュを使っていました。

私?私は泣きませんでしたね。「ちょっと長えなあ」と

思ってました。ハハハ。


“腐ったトマト”の評価が面白いですね。

批評家は62%、観客は92%…点数ではありませんが、

これほど“評価”が分かれるものかとビックリです。

洋画を見るのは「運命は踊る」以来1か月半ぶりです。

どうしても見たい…というものが少ない気がします。

あくまで、“岩佐徹が…”ですが。ハハハ。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:Bohemian Rhapsody

Tomatometer62

観客スコア:91


by toruiwa2010 | 2018-11-30 06:50 | 映画が好き | Comments(0)

鼻の右横にあったほくろを取ったそうだ。

デビューのころは色も薄くて、チャームポイントにさえ

見えたものだが、年齢とともに盛り上がって来たし、

色も濃くなったから気になるのかもしれない。

とくに、本人はね。

d0164636_05012890.jpg

この人のデビューは衝撃的だった。

われわれが彼女を知ったのは1980年代後半、テレビで

連日流されていたリハウスのCMによってだった。

”白鳥麗子”は教師と並んで教壇に立ち、転校生として

はきはきした口調で挨拶をした。

たったそれだけだったのに、あっという間に、若者から

おじさんまで、男という男のハートをつかんでしまった。

以後 星の数ほど現れたどんな美少女からもあれほどの

オーラは感じなかったなあ。


「ねえねえ ○○くん、このミルク 飲んでみたい?」…

バラエティー番組を収録しているスタジオのバスタブに

たっぷりとためられた牛乳に体を沈めた彼女がカメラに

映っていないADに向かっていたずらっぽくそう言った。

本番ではなかったが、カメラが回っていたのだろう。

声はなかったが、ドギマギしている感じのADの反応が

想像できて笑えた。たぶん15-16歳だったと思うが、

若き日のそんな宮沢りえを忘れない。

d0164636_05014136.jpg

辛口が揃った我が家で”魅力的女優”だと意見が一致する

一人が宮沢りえだ。

タモリと組んだ「ヨルタモリ」が1年で終わったあと、

テレビへの露出はほとんどないが、伊右衛門(お茶)

コマーシャルやトーク番組、出演映画の紹介などで

たまに画面に登場すると「いいねえ」、「品があるわよ」と、

ほぼ“べた褒め”する。ハハハ。


蒼井優、菅野美穂、山口智子、原田美枝子、高橋恵子、

新垣結衣、松嶋菜々子、井川遥、黒谷友香、板谷由夏、

榮倉奈々、広瀬すず、高島礼子、上戸彩、吉田羊…

ほかにもいるはずだが、順不同で思い出すままに好きな

女優の名前を挙げて見ると、こんな具合だ。

“気が多い”ことがバレバレだね。ハハハ。

d0164636_05015352.jpg

外見だけでなく、その人の内側から“何か”が感じられる

人が好きなようだ。こうしてみると、年令層がずいぶん

広がっているが、あの年代では宮沢りえにトドメを刺す。

立ち振る舞い、着こなし、話し方…すべてに品がある。

とくに着物姿は惚れ惚れするなあ。


一つの言葉で言い表すならそれは間違いなく“凛”だ。

辞書をひくと「きりりとひきしまったさま」と出ている。

それでは外見だけを言っているようにしか聞こえない。

私の“凛”は“生きざま”を含めた精神面も合わせた表現と

考えてほしい。


もっとも、好きだと言う割りに、彼女の主戦場である

舞台はまったく見てないし、映画だって「紙の月」と

「湯を沸かすほどの熱い愛」ぐらいしか見ていない。

ファンだと言う資格はないのかも。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2018-11-16 07:01 | 映画が好き | Comments(0)

ビブリア古書堂の事件帖 80


弱い雨が降る中、つり橋を揺らして短い葬列が進む。

大輔(野村周平)は祖母の遺影を抱いて先頭を歩いていた。

「ばあちゃんのトンカツが食べられなくなるなあ」


四歳のとき ばあちゃんにひどく叱られたことがある。

さわっちゃいけないと厳しく言われていた本棚の本を

手に取ったときだ。強いビンタを二発食らったっけ。

岩波文庫新書本の漱石全集第8巻「それから」だった。

その本の最後のページには夏目漱石の楷書の署名があり、

その横に“田中嘉雄様”と書かれていた。

なぜ、ばあちゃんはあんなに怒ったのだろうか?


本にはさまれていたしおりから、ばあちゃんがその本を

購入したと思われる“ビブリア古書堂”を訪れた大輔に

店主の栞子(しおりこ:黒木華)が言った。「おばあさんが

怒ったのはその本に彼女の秘密が隠れているから」と…

d0164636_07065543.jpg

ひょんなことから大輔は古書堂で働くことになります。

店と店が所有している本をめぐって事件が起きますが、

映画は それと並行して、大輔が関心を持った 祖母の

「それから」に秘められた“署名本”の謎を追いかけます。


物語的にはテレビドラマの方が面白かったけど、栞子は

断然、黒木の方がいいです。好みですが。ハハハ。

シナリオが“変”だなあ。特に、栞子・大輔が危機に陥る

エンディング近くで警察に電話をすれば一発でケリが

つくのに、なんで?というあたりは信じられません。


スマホを落としただけなのに 70


大事なクライアントへのプレゼンテーションに向かった

富田(田中圭)だったが、タクシーにスマホを忘れた。

おまけに渋滞に巻き込まれて上司との待ち合わせにも

遅れて大目玉を食ったが、仕事はなんとかやり終えた。


彼の手にスマホがないから、連絡を試みてもつながらず、

恋人の麻美(北川景子)はイライラしている。

見かねた同僚が「どうしたの」と声をかけた。

「何度 ラインを送っても既読にならないの」と話すと、

「電話してみれば」と言われた。

「分かった」と答えた。


つながった電話に出たのは富田ではなかった。

タクシーでスマホを拾ったと言う。

忘れもののスマホはカフェに預けられ、麻美が代理で

受け取ったが、その様子を別のスマホが撮っていた。

その日以後、二人を“ホラー”が襲うことになった…

d0164636_07070274.jpg

麻美と同僚の会話、変じゃないですか?

そこ、「分かった」ですかねえ?若い人の会話ではこれが

普通ですか?「電話してみれば?」は“妙案”じゃないし、

私の感覚では「うん、そうする」だけどなあ。


そんな こまかすぎることはいいけど、全体にシナリオが

納得できません。キャラ付けにも物語にも無理が多いし、

説明不足な部分が多すぎます。

東宝の配給だし、TBSがからんでいるにしては完成度が

きわめて低いです。


北川や田中は台本を読んだ上で引き受けたのかなあ、と

ずっと考えながら見ていました。

「西郷どん」の篤姫としてあんなに“輝いて”いた北川が

この作品では、少しもきれいじゃないし。


ちなみに、私の70点は“金と時間を返せ”…です。

採点は甘いですから、70点は年間に2,3本です。

ほかに、途中退席する作品が2,3本ありますが。ハハハ。



そんなわけで、私としては期待していただけに”残念”な

結果になった2作で今週は終わる…そう思っていました。

ところが…


ごっこ 90


店を開けても客が寄り付くことのない さびれた城宮

(しろみや)帽子店はシャッター商店街の一角にあった。

そこに、40歳近いニートが住んでいる。この家の長男で

最近、数年ぶりにふらりと舞い戻ってきたのだ。

城宮(千原ジュニア)のそばには、いつも5歳ぐらいの

少女 ヨヨコ(平尾菜々香)がまとわりついていた。

「オレの娘だ」と城宮は言うが、幼なじみの婦人警官

マチ(優香)は疑いの目を向けていた。


二人の出会いにはドラマがあった。

ある夜、引きこもりの城宮の部屋の前に悪ガキが集まり

窓の外から彼をからかう言葉をしつこく投げつけていた。

業を煮やした彼が窓を開けて子供たちを追い払ったあと

なにげなく 通りの向こうに目をやると 2階の窓際に

立っていた女の子と目が合った。

d0164636_07065121.jpg

腕についた複数のキズが見えた。“親に虐待されてる”と

直感した城宮は2回によじ登って少女を救出した。

実家に戻ったのは少女を隠すためだった…


制作者の意図は“家族とは何か”ということでしょうが、

難しいことを考えないで見ても感動があります。

大好きな芸人・ジュニアが懸命に、そして 思いをこめて

この役に挑んでいるのが伝わりました。

d0164636_07070896.jpg

子役の平尾に圧倒されました。この子はすごい!

後半でジュニアが彼女をビンタするシーンがありますが、

かなりシッカリ頬を叩いています。二人の間にちゃんと

信頼関係が確立しているからできるのでしょう。

名のある役者たちが見え見えの演技をするのを見飽きた

目にはとても新鮮でした。


気になっていた映画をやっと見ました。

90点”は私の独特の感覚でつけたものです。

「ぜひご覧なさい」「見ないと損ですよ」とまで言う気は

ありませんが、私は見てよかったと心から思いました。

お金をかけた映画にくらべると、“完成度”は低いかも

しれませんが、最後の20分で作品にもジュニアにも

やられました。


渋谷ユーロスペースでまだ上映しているはずです。


by toruiwa2010 | 2018-11-09 07:15 | 映画が好き | Comments(2)

あいあい傘 85


赤ちゃんの泣き声が聞こえる。

新しい命が生まれ、母から父の腕に渡る。

若い両親に目いっぱいの愛情を注がれた娘は一度大きな

病気をしたものの元気に育ち5歳になった。


幸せに満ちていた一家だが、そこで運命が暗転する。

議員秘書だった父親に親分の罪が押しつけられたのだ。

疲れ切った彼は山梨に来て恋園神社の森に迷いこんだ。

妻と娘を残して死ぬことを決意していた…

d0164636_06591056.jpg

25年が過ぎた今、“彼”(高瀬六郎:立川談春)はその町で

暮らしています。神社の近くで食堂を営む女性 玉枝と

その娘と一緒に。

玉枝(原田知世)25年前に店の前をただならぬ様子で

通り過ぎていった高瀬を追って神社の森に入り、まさに

薬を飲もうとしていた彼の命を救っていたのです。


夏祭りが近づいたある日、この町にカメラマンと称する

若い女(倉科カナ)が現れました。優しく話しかけられた

地元の若者 清太郎(市原隼人)がひとめぼれします。

“ヒナには稀な”美女の正体は“ご想像”通りです。ハハハ。

d0164636_06592472.jpg
序盤から中盤までの“ドタバタ”、“ハチャメチャ”ぶりに

辟易しました、もう少しで席を立つところでした。

もともと、私を入れて8人しか客が入ってないのに。

きっと、監督は、最後の30~40分を“際立たす”ために

この演出をしたのでしょうが、極端すぎました。


市原隼人…もっと売れていい俳優だと思うんだが。


恋のしずく 80


並べられたワインを一口含んだだけで、彼女は鋭い舌で

生産地と名前を言い当て、豊かなボキャブラリーで味を

表現していった若い女性に専門家も舌を巻いた。

橘詩織(川栄李奈)は大学で醸造を学ぶ“リケジョ”だった。

ワインの魅力にはまっていて、実習でもワイナリーに

行くことを熱望していたが、くじ引きの結果、日本酒の

蔵元に行くことになった…

d0164636_06591589.jpg

必死の抵抗もむなしく、“日本三大酒どころ”と言われる

広島県西条にやってきます。教授から指定されたのは

乃神(のがみ)酒造でしたが、訪れてみると、いきなり

「今年は実習生は受け入れないはずだ」と言われるなど

波乱のスタートになります。


ほとんど宣伝もしていないこの作品を見に行った理由は

川栄が出ているからです。というか、元AKBの彼女が

女優になって頑張っているという“噂”を聞いたからです。

AKB時代の彼女はちゃんと見たことがありません。

“お馬鹿キャラ”でやっていたなあ…というぼんやりした

記憶があるだけでした。でも、好評をいくつか目にして

もしかして”大化け”しているのかも…と思いました。


正直に書くなら、がんばっていることは認めるものの、

売りになる“武器”が見当たりません。演技も、同世代の

若手女優とくらべると見劣りします。今後、”主演”を

続けるのは???ではないでしょうか?


ガッカリすることはありません。前田敦子も大島優子も

主演として成功したとは言えないのですから。

d0164636_06591905.jpg

乃神酒造の社長役だった大杉漣にとって、これが最後の

作品になりました。役者や音楽家などアーティストは

形になったものが残りますから羨ましいです。

出演者が刑事事件を起こしてお蔵入りのピンチもあった

ようですが、公開にこぎつけてよかったですね。


物語はほぼ予想通りに展開しますが、ギリで80点です。


by toruiwa2010 | 2018-11-02 07:03 | 映画が好き | Comments(0)

ハナレイ・ベイ 85


ハワイ。

赤いボードを抱えた若者がまだ薄暗い浜へ出て行く。

手漕ぎでビーチを離れた青年はボードの上に正座して

昇り始めた太陽を眺めている。


日本。
深夜の廊下で電話が鳴り続けていた。



ふたたびハワイ。

人影がない廊下をサチ(吉田羊)が歩いて来る。

小さな部屋で係の警官がシーツをめくった。

「息子さんだと確認できますか?」と問いかけた。

yes」と小さな声でサチが答えた。



脚を覆っていたシーツをめくると右脚がなかった。

残った腿のあたりには大きな傷跡があった。

タカシ(佐野玲於)はサメに襲われて命を落とした。

カウアイ島ハナレイ・ベイで。19歳だった…

d0164636_08140869.jpg
サチの夫はドラッグに溺れ、早くに亡くなっています。

加えて、いくつになっても反抗的な態度をとるタカシを

サチは素直に愛することができませんでした。

息子の遺体と対面したとき、涙が出ません。

悲しいはずだけど、どう悲しめばいいのか分からないと

戸惑っているように見えます。


遺体を火葬し、骨壺に収めて、サチは空港まで来ますが、

自分の順番になったとき、カートの向きを変えます。

帰国をのばし、しばらく滞在することにしたのです。


車をレンタルし、折り畳み椅子を抱え、タカシが死んだ

ハナレイ・ビーチに行きます。風に吹かれて海を眺め、

ときに読書をしながら息子との日々をかみしめます。


彼女は毎年 同じ時期にここを訪れるようになります。


いい映画だと思いました。

元海兵隊員とのもめ事と最後のエピソードが私の中では

?でした。原作者・村上春樹には必要な話でしょうが、

最後の20~30分で90点を逃がしました。“例によって”

私の感覚がおかしいことにしておきましょう。ハハハ。


毎年 ハワイの浜にきて 亡くなった息子を思い出す母…

だけだと暗い映画を予想してしまいますが、違います。

大作映画のように宣伝されていないことが惜しまれます。

お勧め出来ます。

d0164636_08144500.jpg

吉田羊…演技の幅が広い すごい女優ですね。

年齢不詳となっていますが、たぶん 40代前半でしょう。

これだけの才能を、なぜ映画関係者やドラマ制作者は

見逃してきたのでしょうか。20代半ば、遅くとも、

30代半ばに見つけてくれてれば、もっと多くの作品で

彼女の演技を楽しめたのに…と恨めしいです。

この作品の演技は賞の対象になると思います。


蛇足ですが、この映画では彼女の英語とピアノが話題に

なっていますが、この人の“歩き方”も素晴らしいです。

ハイヒールのつま先を少し外に向けてカツ、カツ、カツ。

いま、WOWOWのドラマで女性刑事を演じていますが、

そこでもm、子の歩き方を見せています。

カッコイイ女、出来る女性を演じる女優さんたちには

ぜひ見習ってほしいです。

佐野もですが、彼の友人を演じた村上虹郎がいいです。


おまけ

朝日夕刊に石飛記者?が評を書いている。

さんざん、映画の作り方に文句をたれた挙句のシメが


全体には魅力溢れる映画だと

言っておかねばなるまい。


どんだけ上から目線なんだ?


止められるか、おれたちを 75


画面に女の後頭部が写っている。鼻歌を歌っている。

カメラが前に回るとめぐみ(門脇麦)だった。

新宿ゴールデン街の一角のバーだ。男がやってきた。

「女子高生をやれる女優を知らないか?」と尋ねた。


やがて、めぐみが男に聞いた。

「ピンクの助監督って女でもできますか?」。

こうして、めぐみは助監督になった。

女子高生は結局 めぐみが演じた。19693月だった…

d0164636_08145031.jpg

ピンクとは、当時、小さな映画館で上映されていた

“ピンク映画”のことです。大きな映画会社が制作する

商業映画、インディーズが作る作品があって、それに

続くランクだったでしょうか。その下に、もっとエロい

映画がありました。ハハハ。


めぐみが助監督として“仕えた”監督は若松孝二です。

この映画は“若松に捧げる”ものとして作られました。

その頃の映画作りの現場の熱気はなんとなく伝わります。

しかし、ネットでは好評のようですが、私のハートには

少しも響きませんでした。大汗をかいて演じるコントが

盛大に“すべって”しまった感じです。


セリフが観念的過ぎて、そらぞらしく聞こえます。

なにより、若松を演じた井浦新がキャラクターの設定を

間違えた気がします。若松を尊敬しているそうですが、

あそこまでエキセントリックにしなくてもと思いました。

仮に、若松に似ていても。


門脇はいいと思います。


・・・どんだけ上から目線なんだ?


by toruiwa2010 | 2018-10-26 08:17 | 映画が好き | Comments(0)

日日是好日 85


目標を見つけたいと大学に入った典子(黒木華)だったが、

何をやりたいのかを見つけられないまま、いつの間にか

20歳をすぎていた。

真面目だけど理屈っぽい、自分をそう分析していた。

同い年のいとこ、美智子(多部未華子)は対照的に活発で

竹を割ったような性格の持ち主だった。

美智子の母の勧めで二人はお茶を習いに通い始めた…

d0164636_07021124.jpg

初めて訪れた武田先生(樹木希林)の古いけれど立派な

屋敷に二人は緊張しました。稽古に使う奥のお座敷には

「日好是日日」の書が飾られています。お若い方、これ

右から読むんですよ。ハハハ。


ニチニチコレコウジツ


少年のころに親しんだ作家、武者小路実篤がよく色紙に

この言葉を書いていました。この映画のことを知るまで

疑うことなく“ひび”と読んでいました。

必ずしも間違いではないと分かってほっとしましたが、

一瞬 あせりました。ハハハ。

d0164636_07021632.jpg

“禅語”とされるこの言葉の意味については絶対にこれが

正解というものはないと思います。終りに近いところで

武田先生が言うセリフの中にもヒントがありそうです。

私は直接この言葉の意味を考えたことはありませんが、

結婚したころから、夜 ベッドに入ったときに「やれやれ、

今日もまずまずの一日だったなあ」と思えたら最高…と

考えるようにしてきました。日日是好日にどこか通じる

ものがあると思っています。


シネパレス改めシネクイント (渋谷)はほぼ満席でした。

お茶をやる人が多かったようです。何気ないしぐさや

会話で笑いが起きていました。お茶あるある…。


正直に言うと序盤はかなり退屈しました。お茶の稽古が

メインですから仕方ありませんが、これは 途中で眠る

パターンだなと覚悟しました。ハハハ。

習ったことなどありませんし、習おうとも思いませんが、

なかなか奥が深い“道”ですね。

d0164636_07022644.jpg

“道”と言えば、映画の登場人物のだれ一人、“茶道”を

口にしませんでした。最近は“チャドー”と読む人が多く、

気になっていましたが、とうとう、誰も…。

ネットを見ると、昔はチャドーと言っていたとか。

私はずっと“サドー”ですが、NHKでは“どちらでもいい”

ということになっているようです。

どうでもいいし、ややこしい。ハハハ。


樹木希林の遺作です。着物の着方、セリフの言い方…

なんなら、セリフそのものが樹木希林でした。

彼女がいて初めて成立する作品でしょう。どう考えても

ほかにぴったりの女優は思い当たりません。

黒木華…20歳から30代半ばまでを好演しています。


きみの鳥はうたえる 85


函館の街外れの古いアパートで“僕”(柄本佑)は仲のいい

静雄(染谷将太)と暮らしていた。家賃を安くするためだ。

本屋でバイトをしながら気ままな生活を送っている。

そこに同じ本屋で働く佐知子(石橋静河)が加わった。

店長の彼女を横取りした形だった。


時間にルーズだし、不真面目な態度で仕事をしている

ことを知りながら佐知子がなぜ“僕”に好意を抱いたかは

分からなかった。

おとなしい静雄が二人の邪魔をすることなく、三人は

日ごと夜ごと、つるんで遊びまわっていた…

d0164636_07022088.jpg

特別のことが起きるわけではなく、三人の若者の日常が

淡々と描かれます。カテゴリ的には“青春映画”ですが、

“ラブストーリー”でもあります。


柄本佑は“クセ者”ですねえ。“僕”は結構 難しい役だと

思いますが、力むことなく演じています。父親を超える

役者になりそうです。

柄本以上に石橋静河が素晴らしいと思いました。自然な

演技で佐知子を魅力的な女性に見せています。

d0164636_07023052.jpg

いい女優さんに出会えて喜んでいたら、なんだって、

父は石橋凌、母は原田美枝子?そんなの知らなかった。

言っといてよ。

賞の候補に挙がってもおかしくありません。


作品そののものに言うに言えない味があります。

そこをあえて言えば、見逃さなくてよかったなあ、と。


by toruiwa2010 | 2018-10-19 07:05 | 映画が好き | Comments(0)

運命は踊る 90


フェルドマンの家のブザーが鳴らされた。ドアが開き

女が顔を見せた。訪問者が何かを言う前に、すべてを

察した女は気を失った。倒れかかる彼女を訪問者たちが

素早く抱きとめた。彼らは軍服を着ていた。兵士だ。

そっと床に横たえると手際よく鎮静剤の注射をして、

寝室に運んで行った。こういう場面には慣れているのだ。


立ちすくみ、その光景を見つめるミハエルのところに

兵士の一人がやってきて「息子さんが亡くなりました」

と告げた。冷たい口調ではなかった。


我が子の戦死を受け止められないミハエルはショックで

話ができなかった。兄が駆けつけてきた。

施設に入っている母には直接伝えに行った。

”兵士であるヨナタンの死”は正しく理解したが、

目の前のミハエルを上の息子と認識していた。


同じ3人の兵士がフェルドマン家をふたたび訪れたのは

最初の訪問から数時間後だった。新しいメッセージは

「大変な間違いだった。息子さんは生きている。

死んだのは同姓同名の別人だった」…

d0164636_06454088.jpg

妻のダフナや兄はそれを素直に喜びますが、ミハエルは

納得しません。得体のしれない怒りが爆発し、すぐに

息子を帰宅させろと要求します。

画面が変わり、国境警備についている息子・ヨナタンが

映し出されます。緊迫した様子はすこしもありません。

荒野の中の一本道をのんびり歩いてきたラクダのために

遮断機を上げてやったりします。


周囲の国々と常に緊張状態に置かれているイスラエルは

兵役に就くこと、家族を戦場に送ることに慣れていると

勝手に考えていました。しかし、一般市民のレベルでは

必ずしも そうではないことが分かります。


オープニング・シーンからおよそ10分間、ミハエルは

一言も発しません。強い衝撃、深い悲しみに支配された

ひとりの男をリオール・アシュケナージ―という俳優が

演じきっています。見事です。三国連太郎を連想します。

d0164636_06572489.jpg

退屈と思う人もいるでしょう。私は背筋が伸びるような

気持ちで見ました。

「運命は踊る」…なぜこの邦題になったのか不明だし、

大いに不満です。

原題はFOX TROT。ダンスの基本的なステップです。

日吉に通い始めたころ、東横線都立大学駅近くにあつた

ダンス教室で最初に教えられたのがこのステップでした。


どっちの足からだったか覚えていませんが、一歩ずつ

前に前に、横に横に、うしろにうしろに、横に横にと

足を運ぶうちに、元の位置に戻る…そんなステップです。

原題が言いたいのはそういうことだと思います。


参考(RottenTomatoes)

原題:FOXTROT

Tomatometer96

観客スコア:80


教誨師 75


死刑が確定した受刑者は拘置所で独房に収容される。

原則として髪型、服装は自由だし、作業もしない。

しかし、親族以外で面会が許されるのは死刑囚の精神の

安定に役立つと認められた者だけだ。


教誨師・佐伯保(大杉漣)もそんな一人だ。

彼は聖書を手に拘置所の一室で死刑囚たちと向き合う。

面会を希望しておきながら何も話さない男、関西弁で

賑やかに、とめどなくしゃべる女、無学なホームレス、

気のいいヤクザの組長、わが子が気になる気の弱い父親、

身勝手な理由で16人を殺した若者…

d0164636_06454589.jpg

大杉漣の遺作です。プロデュースも兼ねていたそうです。

彼が扮する佐伯の役割は会話を通して彼らが犯した罪を

深く反省し、心を乱さずに死を受け入れられるようにと

導くことです。ほとんど動きがなく、ワンショットも多い

映画ですが、その中でその演技力には説得力を感じます。


暗い映画ですが、平日の昼間にもかかわらず、有楽町・

スバル座は九分通りの入りでした。各サイトの評価が

ぴあ以外、軒並み高いのに驚きます。“大杉漣の遺作”が

高評価につながっているのかもしれませんが、いろいろ

不満があって私は“75点”としました。


大杉以外の演技が気に入りません。会話劇になっている

この作品ではセリフが作りものになったら台無しです。

ずっと、7月期ドラマ「dele(ディーリー)」で山田孝之と

菅田将暉が見せた自然体の演技を思い出していました。


“密室”の雰囲気を出したかったのでしょうが、音が響く

録音も不満です。会話の重みが伝わりませんでした。


予告編の最後に“なぜ、生きるのか”というフレーズが

浮かんでいました。それが本作のテーマなのでしょう。

しかし、作品の中で提示される6人の死刑囚との会話や

佐伯自身の過去からはそのテーマを感じませんでした。

大杉が本当に言いたかったのは何だったのでしょうか?


取材に基づく脚本だと聞きますが、突然、死刑制度への

疑問を投げつける若い死刑囚をはじめ、登場人物たちに

リアリティがありません。ウソっぽいのです。


d0164636_06453565.jpg

ラストで 振り向いて凝然と立ち尽くす大杉の表情が

強く印象に残りました。


by toruiwa2010 | 2018-10-12 07:16 | 映画が好き | Comments(0)

散り椿 85


降りしきる雪の中を男が一人、ゆっくりと歩いている。

ただならぬ気配に 手にしていたものを雪の上に置き、

男はすっと身体を沈め、腰の刀に手をかけた。

いきなり無言で横から切り掛かってきた一人をいとも

簡単に倒した男の真正面から 別の二人の男が抜刀して

突っかかってきた。目にもとまらぬ鮮やかな剣さばきで

二人を片付けると、その男、瓜生新兵衛(岡田准一)

何事もなかったかのような顔で雪の上に置いたものを

拾い上げた。豆腐とネギが見えた。今夜は湯豆腐…

d0164636_06345809.jpg

新兵衛は18年前に藩の不正を訴えたものの認められず、

妻の篠(しの:麻生久美子)とともに故郷を離れましたが、

いまだに、危険分子とみなされているのです。

この事件から間もなく、新兵衛は藩に戻ります。

死んだ篠との約束を果たすためです。

一つは故郷の散り椿を彼女にかわって眺めること。

もう一つは、幼なじみの榊原采女(うねめ:西島秀俊)

助けることです。


監督もつとめた木村大作のカメラが写し取った映像が

実に見事です。ほれぼれします。

そして、いつものことですが、岡田の殺陣にしびれます。

同じ葉室麟原作の「蜩ノ記」でも素晴らしい剣さばきを

見せていましたが、西島と対峙する場面は息をのみます。

もう少し長くてもよかったなあ。

専門家が見たらどう言うかは分かりませんが、体と刀の

動きが美しいです。

d0164636_06350376.jpg

とても気になることがありました。何人かの登場人物の

セリフ回しに違和感がありました。感情がこもらない、

棒読みに近い言い方が多いのです。本来、演技力がある

はずの池松壮亮もそうでした。意図的にそうさせている

としか思えません。あるいは木村監督、興味があるのは

映像だけでセリフはどうでもいい? まさかね。ハハハ。


雑感

富司純子さん、凛としたたたずまいだった。

チェロを使った音楽、特に主旋律が美しかった。


コーヒーが冷めないうちに 80


都市伝説があった。


とある町のとあるコーヒーショップに

その席に座ると彼(彼女)が望む過去の

時間に戻ることができるという。

ただし、店員が注いだ一杯のコーヒーが

冷めるまでの時間に限られる。しかも、

過去の出来事を変えることはできない。


条件に同意していざそのコーヒーショップ、“フニクリ

フニクラの席に座ろうと思っても簡単ではありません。

いつも中年の女性が座って本を読んでいるからです。

チャンスは彼女が化粧室に消えるときだけです…

d0164636_06350765.jpg

いくつかのエピソードがちりばめられ、そのどれもが

なかなか味わい深いものになっています。残念ながら

すべての物語が その席に座れば過去に戻れるという

“虚構”の上に成立しています。そもそも映画そのものが

非日常だし、一種の虚構じゃないかと言われそうですが、

ええ、だから、このカテゴリは苦手なんです。ハハハ。


雑感

有村架純、波留、吉田羊、松重豊…みんなよかった。

吉田羊は普段も喫煙するのだろうか?煙草を持つ手が

さまになっていた。最近の映画・ドラマで女優さんが

タバコを吸うシーンで初めて納得した。


食べる女 80


餅田敦子、通称トン子(小泉今日子)は作家だが、自宅は

ささやかな古書店を兼ねている。彼女のお茶の間には

しばしば食べることが大好きな女子が集まる。

顔ぶれは 幼なじみで食べもの屋を営む美冬(鈴木京香)

出版社に勤め トン子を担当するする圭子(沢尻エリカ)

。番組制作会社でアシスタント・プロデューサーを務める

多実子(前田敦子)と言ったところだ…

d0164636_06351103.jpg

ほかにも、シャーロット・ケイト・フォックス、壇蜜、

広瀬アリス、山田優などなど、あらゆる年齢層の美女が

とっかえひっかえ出て来ます。ユースケ・サンタマリア、

池内博之、勝地涼、小池徹平…男はつけたし。ハハハ。


そして、主役はあくまで、“食”です。食べることです。

出てくる料理が全部うまそうでした。

食と言えば”性”…ということなのか、ベッド・シーンが

何度か出て来ますが、どれも中途半端。

というか、”女子会”を除くと、食事に至るまでの流れが

無理やりすぎます。

d0164636_06351566.jpg

よって、世間ではそれなりに評価されているようですが、

私の感想を正直に書くなら“75点”です。

広瀬アリスがいいなと思いました。妹が“大人”の女性を

演じるようになるにはあと数年はかかるでしょうから、

彼女は今のうちに活躍の場を広げておきたいですね。

ハハハ。


予告編を見て、期待できそうだなと思っている

「マスカレード・ホテル」(木村拓哉・長澤まさみ)

「七つの会議」(野村萬斎・香川照之)…はともに

来年の封切りだと言う。そういう季節なんだね。

d0164636_06351989.jpg


by toruiwa2010 | 2018-10-05 06:38 | 映画が好き | Comments(0)

大相撲を見ているときに画面に出た速報を見てすぐに

こうつぶやいた。

d0164636_08130200.gif

女優、樹木希林さん命終。

何十年も前から老け役をやっていた。

彼女の演技で仕上りが良くなった

作品は数えきれないほどある。

最近の映画で言えば、ハンセン病を

描いた「あん」、「モリのいる場所」、

「万引き家族」が忘れがたい。

転倒し、脚を折ったのがこたえたか。

冥福を祈る。


全身にがんが転移していることはなんども聞いていた。

しかし、テレビに登場する彼女はいつも元気だった。

夫・内田裕也を追ったフジテレビドキュメンタリ番組で

ナレーターを務めていたのはほんの1ヶ月ほど前だった。

「“死ぬ死ぬ詐欺”って言われる」と本人も話していた。

そんなことは思わないが、“誤診”かもと思ったことは

正直言ってある。

d0164636_08143714.gif

数々の名演技を遺して逝った。その意味で幸せな人だが、

80歳、85歳になった彼女を見たかったと思う。

映画・ドラマ界は大きな課題を抱えることになった。

彼女が一手に引き受けてきた日本の"おばあちゃん"

誰に演じさせるかを考えなければいけなくなった。

さて、誰がいたっけ?途方に暮れる。この答えは簡単に

見つからないと思うぞ。


TBSアナだった久保田智子さんのツイートに出会った。


樹木希林さんに言われた忘れられないこと。

多くのトレンディ俳優が出演する映画の

舞台挨拶で通例通り「なお、質問は映画の

ことに限らせていただきます」というと、

樹木希林さんに舞台袖で「あんな無粋なこと

言わないでくれる?

私たち芸能人はスキャンダルも含めて、どう

対応するかなんだから」


女優・樹木希林の“覚悟”がうかがえる話だと思った。

もっとも、遠慮なしに聞かれてしまうと困る芸能人が

大勢いるのは事実なわけで。ハハハ。


よく言えば“遠慮しない”、悪く言えば“気遣いナシ”。

普通は聞くのをためらうことでもずけずけ聞く。自分は

なんでも答えるんだからあなたも答えなさいよ…ハハハ。

その典型が2月に再掲した“大竹まことの苦悩”と題した

5年前の話だ。(goo.gl/AsUQEP )

d0164636_08154412.jpg

かつて大竹が起こした自動車事故で相手が死亡した。

大竹に非がなく、事後の処理が適切だったからその後

蒸し返されることはなかった。しかし、彼のラジオに

出演映画の宣伝のために出演した樹木が会話の途中に

この話を持ち出し、「どう切り替えたか」を知りたいと

問いかけた。普段は自分もきついコメントを口にする

大竹がおろおろしていた。生で聞いていた私もいささか

慌てたほどだ。ハハハ。


その日は、アシスタントの眞鍋かをりの読み間違いにも

厳しく注意していた。忖度は通用しないのだ。

“自由人”と呼んでもいい。芸能メディアが伝える話しか

知らないが、マネジャーをつけない、イベントの衣装は

すべて自前、人前で着替える、とことん質問に答える…、

夫・内田裕也との“別居結婚”も含めて、その生きざまは

まことに見事だったと思う。

d0164636_08131196.gif

「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」以後、

出演する映画はどれもよかった。「わが母の記」、「そして

父になる」、「あん」、「海街diary」、「海よりもまた深く」、

「モリのいる場所」、「万引き家族」…私が見た作品での

存在感はどれも強く印象に残る。

秋から来年にかけて公開される予定の「日日是好日」と

「エリカ38」を楽しみに待ちたい。

d0164636_08125782.gif


by toruiwa2010 | 2018-09-18 08:16 | 映画が好き | Comments(0)