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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:映画が好き( 294 )


轢き逃げ 75


息を切らして若い男が走る。

焦っているのか、右に左によろけている。

逃げているのではなく時間に遅れているようだ。

それにしても、様子が尋常ではなかった。


やがて、道の端に停まっていた車まで来た。

待ち合わせしていたらしい。走ってきた男は

助手席のドアを開けて乗り込みながら運転席の

男に声をかけた。「悪い。15分遅れた」


待っていた男は数日後に挙式を控えている宗方、

走ってきたのは披露宴の司会を務める予定の

宗方の親友 森田だ。2人は打ち合わせのために

式場に向かうところだった。


婚約者が待っているはずだが、遅れることは

間違いのに渋滞していた。抜け道を行こうと

決めた宗方は、狭い道を猛烈に飛ばした。

座席の下に落としたスマホを拾おうと森田が

頭を下げた瞬間、ドスンと鈍い音がした。


道の中央で写真を撮っていた若い女を轢いた…

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生きた心地がしない日々が始まります。
それにしては事故の翌日の会社の中でたばこを
吸わない2人が喫煙室でこそこそ話し合うなど

つじつまの合わない行動が見られたりします。

ハハハ。


上映開始から40分が過ぎたころ、同じように

眠れない毎日を送る初老の男女が登場します。

轢き逃げされた女性の父と母です。そこから

物語は新しい展開を見せますが、そこから先は

書かない方がいいでしょう。


あまり気が進まなかったのですが、被害者の

父親を水谷豊が演じるので見ることにしました。

彼の演技が映画賞の候補になったときになにか

言えるようにしておきたかったのです。ハハハ。

…そういう演技ではないと思いましたが。


ド素人の私が言うのもおかしいですが、脚本が

“穴だらけ”に見えます。


ちなみに、邦画を見るのは1ヶ月ぶりでした。

高齢者が見たいと思う邦画が減っています。


映画サイトの評価

映画.com 3.2

Yahoo映画 3.44

Filmarks3.3

ぴあ映画生活 65


コンフィデンスマンJP


天才的詐欺師・ダー子が新しい標的を決めた。

“香港の女帝”と呼ばれる大富豪、ランリウだ。

直ちに ボクちゃん、リチャードら、気心知れた

メンバーを招集して香港に乗り込んだ…

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フジテレビで放送したドラマは第1話の冒頭

およそ5分で脱落しました。本作を見るための

参考にしようと、日曜日に放映された映画も

10分がガマンの限界でした。“わざとらしい”

はしゃぎ方がダメなんです。


なんとか序盤を乗り切ったおかげでこの映画は

最後まで見ることが出来ました。

そんなに悪くないと思いました。なにごとも

“我慢”が肝心ですね。ハハハ。


報道されるような高齢者相手のオレオレ詐欺に

引っかからない自信は100%あります。しかし、

コンゲーム(con game)なので、どこかにウソが

あることは分かっていても、どこから騙されて

いたかは分かりません。分かろうなどとせずに、

向こうが種明かしするのを待つのが賢明です。

ハハハ。


長澤まさみ…数年前のキンチョールのCM

映画「海街diary」で演技が“はじけた”なあと

見ているのですが、その後、太りましたかね?

内臓の病気とかないのだろうかと、心配です。


ダー子:長澤まさみ

ボクちゃん:東出昌大

リチャード:小日向文世

香港の女帝:竹内結子


ほかにも、名のある俳優が出て来ます。

最後の最後でかなりの“大物”がとぼけた表情で

画面に現れたときはびっくりしましたが。

ハハハ。


ちょっとほめ過ぎじゃないの?


映画サイトの評価

映画.com4.1

Yahoo映画4.05

Filmarks4.1

ぴあ映画生活 76


by toruiwa2010 | 2019-05-22 04:50 | 映画が好き | Comments(0)


ビリーブ 85


ハーバード法科大学院の入学式に向かう人の波。
ダーク系のスーツに身を固めた男子学生たちに

埋もれるように一人だけ小柄な女子学生がいた。

ルース・ベーダー・ギンズバーグだ。

席について見回すと何人かの女子学生がいた。


その夜、学部長主催の女子学生歓迎会が開かれ、

冒頭、自己紹介とともにハーバードに入学した

理由を話せと求められた。その場の雰囲気が

かなり屈辱的だったため、帰宅したルースは

怒りを法科大学院で1年先輩の夫にぶちまけた。

1956年だった…

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根拠もなく、アメリカは“自由・平等の国”だと

思いがちですが、この映画の舞台になっている

1950年代は公民権運動華やかなりしころです。

公然と人種差別が行われ、画面にもほとんど

黒人が登場しません。

レディ・ファーストの国のはずなのに、当時の

アメリカ男性は 働いて家族を支えるのは男で、

家にいて子供を育て家事をするのが女…と

考えていたのです。


成績優秀にもかかわらず、大学でも差別を受け、

弁護士になりたいという強い希望もさまざまな

障害に阻まれ続けたルースは大学教授になって

気を紛らせていました。

そんなある日、夫に見せられた 税法についての

裁判資料の中に大きな“穴”を見つけます。

母親の介護をする人が 税金の控除について

“性による差別”を受けていたのデスク。しかも、

男であるがゆえに!


実話です。性差別と闘い続けたルースはのちに

最高裁判事まで上り詰め、85歳の今も現役です。

面白い、楽しいという映画ではありませんが、

とても見応えがありました。ルースが輝きを

放つ“4分間の反論”に圧倒されました。


どうでもいいことですが、

オプ二ングで階段を上がるルースの後ろ姿では

ストッキングの中央に縦の線がありました。

若い女性には意味が分からないでしょうが、

Seam(シーム)、縫い目です。

エンディング近くで同じように後ろ姿が写ると

縫い目はありません。今ではそれが当たり前で

わざわざ言いませんが、登場してから数年間は

“シームレス”と呼ばれたストッキングです。

時代が移ったことを示すカットでした。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:On The Basis of Sex

Tomatometer73

観客スコア:72


RBG 最強の85才 85


RBGRuth Bader Ginsburgのイニシャルです。

85才で今もアメリカ最高裁の現役判事です。

「ビリーブ」で若い日が描かれていましたが、

彼女の人生は“性差別”との闘いだったようです。

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“ゾンビ”と呼ばれたり、由来は分かりませんが、

Notorious RBG悪名高きRBG”などという

ニックネームさえ持っています。

このドキュメンタリ―映画を見るとアメリカの

判事たちは公開の場にもどんどん出て行って

インタビューを受けたり、トークに参加したり

することが分かり、日本との違いに気づきます。

ふだんは法衣に包まれた彼らのキャラクターが

分かることがいいのか悪いのか?


本作の方が先に公開された洋右です。

順番に関係なく、できれば、日本とも見た方が

ルースをよりよく知ることができると思います。


参考(RottenTomatoes)

原題:RBG

Tomatometer94

観客スコア:77


by toruiwa2010 | 2019-05-17 04:50 | 映画が好き | Comments(0)


ハンターキラー 80


ロシア近海の氷の下をロシアの原子力潜水艦

コーニクが滑るように進んでいる。

そのうしろからアメリカの潜水艦タンパベイが

ピッタリとついて行く。気づかれていない。
突然、コーニクの舷側で爆発が起きた。
時を同じくして、タンパベイも消息を絶った。
なんらかの理由で海底に沈んだと思われる。


スコットランドの氷原で狩りを楽しんでいる

ジョー・グラスに電話がかかった。
迎えのヘリコプターで運ばれたのは港だった。

そこには 彼が艦長に任命されたばかりの

原子力潜水艦アーカンソーが停泊していた。


落ち合った副長から渡された指令書によって

極秘任務を知ると、二日間の外出許可で町に

出ている乗組員を集めるように指示をした…

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以下、少々“ネタバレ”になります。それ抜きで

この映画の感想は書けないのです。ご容赦を。


特殊任務を命じられたグラスは 長く潜水艦に

乗っているものの、海軍兵学校卒ではなく、

これまで艦長の経験がありません。

ロシアでは、このとき、大統領を人質にした

国防相によるクーデターが発生しました。


グラスは、救出した敵の潜水艦・コーニクの

艦長の助けを借り、ひそかに上陸したシールの

メンバーとともに、人質になっている大統領の

奪還を試みます!!!


映画ですから、何でもありでしょう。しかし、

これはあまりにもなんでもあり”過ぎ“です。

劇画として楽しむしかありません。それならば

楽しめます。なので、80点をつけました。


“参考”の数字を見れば、アメリカの専門家は

厳しい評価ですが、観客のスコアと日本の

サイトの評価からは、みなさん、それなりに

満足していることが分かります。娯楽ですから、

それでいいのかな?ハハハ。


参考(RottenTomatoes)

原題:Hunter KIller

Tomatometer36

観客スコア:72


参考 映画サイトの評価

映画.com 3.9 

Yahoo映画 4.31

Filmarks 3.9

ぴあ映画生活 79

シンプル・フェイバー 85


ステファニーは今日も狭いキッチンで元気に

カメラに向かって話しかけている。子育てや

食べものについての話が多いが、ここ数日は

連絡が取れなくなっている親友のエミリーの

話が増えている。


ステファニーは夫を交通事故で失い、シングル・

マザーとして一人息子を育てている。

エミリーとは、互いの子供が同じ学校に通って

いることで知り合い、急速に親しくなった。


エミリーは小説家の夫を持ち、マンハッタンに

仕事場があるばりばりのキャリア・ウーマンだ。

2人は性格も真逆だったが、初対面のときから

妙にウマが合ったのだ。


ある日、何の疑いも持たずにエミリーの息子を

預かったステファニーだが、以後、いっさいの

連絡が途絶えた…

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アメリカのサイトでは“ブラック・コメディ・

ミステリー・スリラー“として紹介しています。

物語は二転三転するものの、カテゴリ的には

それほどややこしいものではありません。


シンプル・フェイバー(Simple Favor)とは

エミリーがステファニーに坊やを預かって

ほしいと電話をしたときに使った言葉です。

“ちょっとした頼み”を聞いてくれない?という

ニュアンスです。


それが“とんでもない”ことになるのですが、

そこから先のネタバレはやめておきましょう。

貴方の好みに合うかどうかは分かりませんが、

“それなりに”楽しめます。


アメリカでは、ビデオを使って日々 発信する

エミリーのような人をvloggerと呼ぶようです。

bloggerとの違いは分かりますが、youtuber

どう違うのかはわかりません。


参考(RottenTomatoes)

原題:A Simple Favor

Tomatometer85

観客スコア:75


参考 映画サイトの評価

映画.com 3.5 

Yahoo

rks 3.6

ぴあ映画生活 68


今回の2本は、腐ったトマトと

日本での評価に大きなギャップが

あるので、例外的に、あえて並べて

表示します。


by toruiwa2010 | 2019-05-09 07:06 | 映画が好き | Comments(0)

映画は大好きだが、ウソっぽい話は

私の脳が受け付けない。アニメ、ホラー、

近未来ものも基本的に苦手なカテゴリだ。

「ジュラシック・パーク」は見たが、

「スター・ウォーズ」は見ていない。

チューバッカ役の俳優が死んだ…

と聞いても、何のことか分からなかった。


映画そのものに興味がない。周囲が騒げば

騒ぐほど“さめて”しまう性格なもので。

ハハハ。


だから、世界的に有名なのに、主要な

キャラクターやセリフもピンとこない。

…なのに、どういうわけか、May the

Force be with you」(フォースが共に

あらんことを)というセリフだけは

知っているし、意味も分かる。どういう

場面で誰が言うのかは知らないまま。

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ヤンキー・スタジアムの試合を見ていると

背景の広告の中にSTAR WRS DAY

文字が目に入った。その下に“54日、

土曜日“の文字もある。

この日はメジャーの全球場で“スター・

ウォーズの日”になっているようだ。


ファンは先刻承知らしいけど、カギは

54”日だ。英語ではMay the 4th

メイ・ザ・フォースとなるからだ。


64日が虫予防デー…と同じだね。

違うか?

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なお、最新作The Rise of Skywalker

アメリカでは今年の1220日公開。

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そして、今日(現地3日)のヤンキー・

スタジアム広告は5日がバット・デーで

あることを知らせている。先着数千人は

バットがもらえるんだ。


by toruiwa2010 | 2019-05-04 06:28 | 映画が好き | Comments(0)


リヴァプール、最後の恋 85


小さな楽屋に女優が入って来た。

グロリア・グレアム(アネット・ベ二ング)だ。

鏡の前のテーブルにゆっくりとバッグを置く。

化粧用の道具などを並べて行く。

from Bogie”と書かれたペダントもあった。

「孤独な場所で」で共演した俳優 ハンフリー・

ボガートから贈られものだ。


ゆっくりと時間をかけてメークをしていく。

最後にまつげをつけ、カツラをかぶると彼女の

準備はほぼ完了だった。

ドアがノックされ スタッフの声が聞こえた。

「5分前です、ミズ グロリア」。


しかし、その夜、彼女がステージに立つことは

なかった…

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リヴァプールに住む若い舞台俳優 ピーター・

ターナーのところに電話がかかり、グロリアが

倒れたことが告げられました。

2年前の1979年、2人はこの町で初めて出会い

恋人関係になっていました。グロリアは56歳、

ピーターはたぶん26歳ぐらいです。


グロリアは実在したハリウッド女優で1952年、

「悪人と美女」でアカデミー賞 助演女優賞に

輝いていますが、このころは“落ち目”でした。


年齢差や二人が置かれている“境遇”を考えると

恋に落ちることは奇跡に近いと思いがちですが、

ピーターの回想録をもとに描かれていることも

あってそれほど大きな違和感はありません。


この映画が撮影された20166月から8月は

ベ二ングが58歳だったはずです。年齢的には

ぴったりのグロリアを熱演しています。

“熱演”の中には、バストをはだけていることを

含みます。“覚悟”を感じました。“脱ぐこと=

覚悟”と言っているわけではありません。為念。


私の英語力だと、原題は「映画スター(複数)

リヴァプールでは死なない」としか読めません。

邦題の意味もよく分かりませんが、この題名で

制作者が何を言いたいのかはさっぱりです。


参考(RottenTomatoes)

原題:Film Stars Don’t Die in Liverpool

Tomatometer80

観客スコア:66



ねじれた家 80


イギリスの“伝説的な”富豪、アリスティド・

レオニデスが急死した。ロンドンの映画館で

そのニュースを見た私立探偵、チャールズが

事務所に戻ると来客があった。アリスティドの

孫娘、ソフィアだった。


「祖父は毒殺された。ロンドン警視庁より先に

調査をしてほしい」と依頼するソフィア。

チャールズは困惑した。二人は、チャールズが

外交官(実は諜報員)として駐在中のカイロで

短い間だったが恋人関係だったからだ…

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田狙ったものの、結局、チャールズは調査を

始めます。すると、前妻の姉、故人の若い後妻、

長男、二男夫妻、ソフィアの弟妹、子供たちの

家庭教師など、大きな邸宅に同居していた一族

全員に動機があることが分かります。アガサ・

クリスティの作品では珍しくありませんが。

ハハハ。


そこから、長い謎解きが始まります。

私の感覚では長すぎて退屈です。登場人物が

多すぎて、頭の中で相関図を作るのが大変です。

しかも、画面が暗くて顔を見分けにくいです。

アメリカの評論家たちも同感のようです。


参考(RottenTomatoes)

原題:CROOKEDHOUSE

Tomatometer57

観客スコア:66


by toruiwa2010 | 2019-04-25 06:20 | 映画が好き | Comments(0)


バイス 85


2001911日朝、ホワイトハウス地下の

作戦室は混乱していた。世界貿易センターに

航空機が突っ込んだ。テレビ画面には白煙を

上げる建物が写り 別の飛行機がワシントンに

向かっているという情報もあった。


カオスの中でデイック・チェイニーは次々に

かかってくる電話に応え、矢継ぎ早に指示を

出していた。エアフォース・ワンに搭乗中の

大統領には「着陸しないほうがいい」と伝えた。

チェイニーは歴代の副大統領の中で抜きん出た

権力を持っていた…

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若いころのチェイニーはひどかったようです。

せっかく入ったイェール大学は退学処分になり、

酒場で喧嘩して警察沙汰、酒酔い運転で逮捕と

さんざんだったのです。立ち直れたのは恋人・

リンの最後通告があったからです。


冒頭に字幕が出ます。真実に基づいていると。

続けて、“不完全だけれども”と出た。それは

チェイニーがかなりの秘密主義者だからだとも。


私は面白く見ました。登場人物はほぼすべてが

実在しているだけに、想像力を刺激されます。

まさか、このまんま…だとは思いませんが、

ジョージ・W・ブッシュの“小物”ぶりなどは

訴訟が起きないかと心配するほどです。ハハハ。


アカデミー賞で作品賞など8部門でノミネート

された割に、アメリカ国内での評価があまり

高くないのはなぜかな?と思います。


参考(RottenTomatoes)

原題:Vice

Tomatometer66

観客スコア:52

麻雀放浪記2020 ???


タバコ屋の前に男がうつぶせになっていた。

酔いつぶれたのか、眠っているのか?

通りがかりの少年が話しかけると男は目をあけ、

起き上がった。右手に麻雀のパイを握っている。

ウーピンだった…

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10分ほどで劇場を出ました。

ネットの評価が低いので覚悟していましたが、

ひどい“代物”です。それも”相当ひどい”です。

とても耐えられませんでした。

ピエール瀧の出演シーンがどうこうではなく、

映画としての“完成度”が低すぎます。10分しか

見てないのでは何も言う資格はないでしょうが、

序盤でこれほど絶望した作品は久しぶりです。


冒頭にピエール瀧についてのメッセージらしき

字幕が出ましたが、文字は小さいし、時間も

短くて何が書いてあったか読み切れません。

舞台挨拶や会見では誠意がありそうな対応に

見えましたが、この字幕は意味がありません。


人気の監督らしいし、斎藤工が出ているので

出かけたのだが、あと味が悪かった。


映画サイトの評価

映画.com 2.6 

Yahoo映画 2.36

Filmarks 3.1

ぴあ映画生活 42


by toruiwa2010 | 2019-04-18 06:46 | 映画が好き | Comments(0)


ふたりの女王 80


1561年、メアリー(シアーシャ・ローナン)

スコットランドに帰ってきた。

幼いときにフランスに送られ 15歳でフランス

国王に嫁いだが、その国王が亡くなったため

戻ってきたのだ。18歳の若さだった。


自らの野望と取り巻きの“そそのかし”もあって

彼女は従姉エリザベス(マーゴット・ロビー)

支配するイングランドの王位継承権を主張した。

祖国を巻き込んだ覇権争いが始まった…

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整理するとそんな話のようですが、画面を見て

すんなり理解できるわけではありません。


時代は16世紀だし、歴史をほとんど知らない

国の物語だし、登場してくる男たちは“盛大”に

ひげを生やしていて“顔認証”が難しいです。

「ああ、これはあいつだな」と分かったときには、

字幕が消えていて何を言ったかが分からなくなり

物語の展開に追いつけないのです。

見に行くなら、ディテールをすべて分かろうと

しない方がいいですよ、と忠告しておきます。

ハハハ。


恥ずかしながら、あまり知識がないのですが、

メアリーは歴史文学や絵画などで題材として

取り上げられることが多い女性のようです。

多くが エリザベス1世の“追放”を画策するなど、

イングランド王位の継承を狙った“悪い女”として

位置づけています。(…らしいですw)


ところがこの映画は、メアリーとエリザベスが

対立しながらも、権力の座にある者同士として

相手に理解を示す部分も描いています。


日本の各サイトは案外高く評価していますが、

アメリカでは低いですね。分かる気がします。

結局 彼らは、敵味方が分かりやすくて、物語も

“勧善懲悪“的なものが好きなんでしょう。


原題と邦題の違いが面白いと思います。

メアリー一人をフィーチャーした原題にくらべ、

それでは描いているものが伝わらないだろうと

“気を使った”ことが想像される邦題。ハハハ。


参考(RottenTomatoes)

原題:Mary Queen of Scots

Tomatometer63

観客スコア:42


ブラッククランズマン 75


アメリカ中南部の町、コロラドスプリングスの

警察署の前に一人の青年が現れた。彼の頭上の

幕には“警察官募集中 マイノリティ歓迎”とある。


部屋に入った青年に面接官が矢継ぎ早に 厳しい

質問を浴びせたが、青年がひるむことはなかった。

強い自信と決意がうかがえた…

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こうして、ロン・スタルワースはこの町初めての

アフリカ系アメリカ人警察官に採用されました。

しかも、それほど経験を積まないうちに、かなり

強引なやり方で潜入捜査官になります。捜査の

対象は過激な思想を持つ白人至上主義者の団体、

KKK(クー・クラックス・クラン)です。


ただし、黒人がKKKに文字通り“潜入”することは

不可能なので白人の同僚を身代わりに潜り込ませ、

自分は電話だけで幹部と接触し続けます。

彼は“バイリンガル”なんです。数秒でアフリカ系

アメリカ人(以下、黒人)だと分かる話し方と

“正当な”白人が使う英語…その両方を流ちょうに

話せるのです。若いころの私が標準語と大阪弁を、

使い分けていたように。ハハハ。


黒人監督、スパイク・リーの作品です。

アカデミー賞の授賞式で「グリーンブック」が

作品賞に決まると会場を出て行こうとしたほど

怒ったそうです。自信があったのでしょう。


アメリカや黒人の歴史を肌感覚で分かっていれば

もっと面白いのでしょうが、私には無理でした。

どうしても、黒人側から見たストーリーにしか

見えないし、おかしさも黒人から見れば、という

“条件付き”になっています。


両サイドの英語の違いなどもふくめ、微妙な

ところが分からないと、全体が“軽く”感じられ、

この映画を理解するのは難しいと思います。


参考(RottenTomatoes)

原題:Blackkklansman

Tomatometer96

観客スコア:83


by toruiwa2010 | 2019-04-10 06:43 | 映画が好き | Comments(0)


ラスタンゴ・イン・パリ 80


パリ16区のパッシーで男と女が出会った。

映像作家と婚約中で結婚が近いジャンヌ

(マリア・シュナイダー)は新居を探していた。

気になる物件を内見しに行くと、先客がいた。

アメリカ人のポール(マーロン・ブランド)だ。


たいした会話もかわさぬうちに、“なりゆき”で

二人は意味のない肉体関係を結んだ。ポールが

その部屋を借り、二人はそこで体を合わせた。

ポールの提案で風変わりな約束が交わされた。

互いに 名前はおろか、部屋の外で起きたことを

いっさい明かさないという…

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1973年に日本で初めて公開されたとき、過激な

性描写が話題になっていました。だとすればw

絶対 見ているはずですが、 なぜかそのときは

見ていません。45日間の海外出張があったから

そのせいかもしれません。

今回は 恵比寿ガーデン・シネマで上映すると

知って出かけることにしたのです。


ポールが互いの素性を明かすことをかたくなに

拒んだ理由は最後まではっきりしませんでした。

映画としては決して高く評価出来ません。

もう少し“何か”があると期待したのですが、

空振りに終わりました。


ただし、マーロン・ブランドはいいですね。

「ゴッドファーザー」の直後で、俳優として

脂が乗り切っていた時期だったのでしょう。

男くさく、渋さも見せて、“さすがだなあ”と

思わせるたたずまいでした。


ネットの記事によれば、女優のシュナイダーは、

この作品のあと薬物依存症になって自殺未遂を

繰り返し、2011年に亡くなっているそうです。


ベルトルッチは“名将”の一人なのでしょうが、

「ラスト・エンペラー」ぐらいしか知りません。


4Kデジタルリマスターのおかげで半世紀近くも

前の作品という感じはありません。きれいです。


参考(RottenTomatoes)

原題:()Ultimo tango a Parigi

英語タイトル:Last Tango in Paris

Tomatometer83

観客スコア:76


ROMA/ローマ 80


タイル張りのフロアをバックにオープニング・

タイトルが流れている。画面はモノクロだ。

どこかでフロアを掃除している音が聞こえる。

ときおり、ざあっと水が流れてくる。


メキシコの首都、メキシコ・シティ近くの町、

コロニア・ローマ。大通りに面したお屋敷で

玄関ホールの掃除をしていたのは家政婦の

クレオだった。


彼女が住み込みで働いている家の家族構成は

医師の夫と教師の妻、4人の子供に加えて

妻の母親が同居している。同僚のアデラと

懸命に働くが、お昼を過ぎてもやることは

山ほど残っていた…

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去年のベネツィア映画祭で金獅子賞を獲得し、

今年のアカデミー賞では10部門で候補になり、

外国語映画賞、監督賞などに輝いた話題作です。

上映情報がなかなか手に入らなかったのですが、

吉祥寺のUPLINKで上映すると知ってさっそく

出かけました。


98席の小さなスクリーンですが、アメリカでも

初めはnetflixで公開されたものだし、テレビや

スマホで見ることを思えば、問題はありません。


イタリアのローマとは全く関係ない小さな町を

舞台にした1970年から71年にかけての話です。

日本では1950年代後半に三種の神器という

言葉があって洗濯機もかなり普及していたと

記憶しますが、メキシコでは“中流”と思われる

この家でも家政婦たちが手で洗っています。


モノクロだし、メキシコ映画だし…慣れない

せいもあるのでしょうが、この映画の良さが

私にはよく分かりません。きっと、決定的に

感性が不足しているのでしょう。ハハハ。


クレオ役の女優と雇い主の妻を演じた女優が

アカデミー賞の主演&助演賞の候補になって

いましたが、私にはこれも疑問です。


参考(RottenTomatoes)

原題:Rema

Tomatometer96

観客スコア:71


こぼれ話


この2作品にはちょっとした共通点があります。

フルヌード・シーンがあることです。前者には

女性の、後者には男性の…。それだけですが。

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2019-03-29 07:23 | 映画が好き | Comments(0)


マイ・ブックショップ 85


いつも雲が低く垂れこめる 海に臨む小さな町。

ここで暮らすフローレンス・グリーン(エミリー・

モーティマー)は未亡人だ。夫が死んで16年になる。

寂しいのは事実だが、結婚が幸せに満ちていたせいで、

彼女の明るい性格は少しも変わらず、常に前向きだ。


最近のフローレンスは張り切っている。長い間の夢が

現実のものになりそうだったからだ。町の一角にある

廃屋を買い取り、リフォームして本屋を開くのだ。

店名はTheOld House Bookshopと決めた。

銀行は協力的ではなかったが、周囲の力を借りて

準備は着々と進み、待望のオープンが迫っていた。


町の有力者ガマート夫人から思わぬ横やりが入った。

「あの建物は私も狙っていた。芸術センターにしたい。

本屋はほかでもやれるでしょ」だった…

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妨害にもひるむことなく フローレンスがオープンした

小さなブックショップのたたずまいがいいです。こんな

本屋があったら、週に何度か通うことでしょう。

特に、フローレンスが対応してくれたりしたら。

ハハハ。


町のはずれの瀟洒なお屋敷に引きこもっていた老紳士の

応援もあってフローレンスの店は繁盛します。しかし、

この映画はハッピーエンドにはなりません。いや、

別の角度から見ればこれでよかった…と思えるかも

しれませんね。何が“ハッピー”か、ということですが。


1950年代の終わりの話ですが、当時のヨーロッパに

これほど“古い町”があったのかと驚きます。

関連があるかどうかわかりませんが、映画の舞台が

意味を持っているかもしれません。イギリスですが、

本島に寄り添うように横たわるアイルランド島の

北に位置する北アイルランドのさらに北の端にある

小さな町です。


フローレンスが大量に仕入れた本、「ロリータ」が

懐かしいです。1955年にロシアで発行され、世界中で

たいへん話題になった本です。私は読んでいませんが、

“少女愛”の男を描いた小説です。今もときどき使われる

“ロリコン”という言葉がこの本から生まれたことなど

若い人は知らないでしょうね。


腐ったトマトの評価は悪いです。アメリカ人が

好きなタイプの映画じゃないから無理もないでしょう。

彼らは近未来物のドンパチやる映画が好きなんだから

この映画の良さなど伝わるはずがありません。


参考(RottenTomatoes)

原題:The Bookshop

Tomatometer55

観客スコア:51



家族のレシピ 75


のどかな田園風景が広がる高崎郊外の田舎町。

田んぼの中を走る電車は2両連結、単線だ。

流行っている小さなラーメン屋があった。昼どきには

行別ができるほどだった。調理場に三人の男がいた。

店主の山本和男(伊原剛志)と弟の明男(別所哲也)

そして 和男の息子の真人(まさと:斎藤工)だ。


和男は口数の少ない男だった。夕方の客が一段落すると

エプロンを外し、何も言わずに店を出て行く。

4軒先のバーに入り、奥のスツールに腰を下ろすと、

切子細工のお銚子とグラスで冷酒が彼の前に出て来た。


その和男が急死した。“出勤”してきた明男と真人が

調理場で倒れているのを見つけて病院に搬送したが、

あっけなく息を引き取った。

葬儀のあと父のわずかな遺品を整理していた真人は

自分が幼かったころの写真や母の日記などを見つけた。

そして、母の弟からの一通のエアメイル…

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真人の母親は和男が若いころ暮らしたシンガポールで

結婚した現地の女性でした。10歳のときに病死した

彼女を真人はほとんど知りません。手紙を頼りに、彼は

シンガポールに行き、現地在住のフードブロガー、

美樹(松田聖子)の助けを借りて母の弟を探します。


あまり宣伝もされていない作品です。出かけたのは

こういう小品にときどき佳作があるので 見落として

後悔したくないからだし、斎藤工が好きだからです。

ハハハ。


結果は…“見なくてもよかったかなあ”の75点でした。

父と子の関係、母とその家族の関係、シンガポールと

日本の関係、そして、バクテー(料理名)へのこだわり。

欲張りすぎて、すべてが中途半端な描き方になった

印象が否めません。特に、戦争中の日本兵の“蛮行”の

エピソードが唐突過ぎて違和感がありました。


松田聖子がいい感じでした。

各映画サイトの評価がこんなに↓高いことにかなり

びっくりです。特にぴあは先日まで95点でした。

出口で聞かれるやつでしょうが、“与えすぎ”です。


映画サイトの評価

映画.com 3.5

Yahoo映画 3.44

Filmarks 3.4

ぴあ映画生活 85


by toruiwa2010 | 2019-03-22 06:21 | 映画が好き | Comments(0)


運び屋 85


2005年初夏、イリノイ州ペオリアの農場で色とりどりの

デイリリー(ヘメロカリス)が咲き乱れている。1日だけ

咲いて、すぐに萎れてしまう短命な花だ。

農場主 アール・ストーン(クリント・イーストウッド)

すこぶるご機嫌だった。


町の小さなホテルでは家族がアールの到着を待っていた。

娘の結婚式が始まるのだ。しかし、彼が“めかしこんで”

出かけたのは花のコンベション(品評会)だった。

そこでは仲間からヒーロー扱いだし、おまけにこの年も

金賞を獲得した。すっぽかされた家族は激怒した…

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家庭を顧みないアールは妻にも娘にも見放されます。

悪いことに農場も経営難に陥って手放すことになります。

八方ふさがりの彼に耳寄りな話が舞い込んできました。

車を運転するだけで金になる、つまり“運び屋”です。

少しは怪しいと思ったかもしれませんが、第二次世界

大戦の勇者、アールに怖いものはありません。ハハハ。


“ブツ”を運び終えるたびに大金を手にしたアールは

少しずつ、家族との絆を取り戻し始めますが、一方で

組織から預から麻薬の量はどんどん増えていきます。


実在した“超高齢”運び屋を取材したNYタイムズ・

マガジンの記事を下敷きにした作品です。ほぼ同年代の

人物を演じていますからイーストウッドはなんの苦労も

なかったのかもしれません。マカロニ・ウエスタンは

2,3本しか見ていませんが、1990年代に入ってからの

作品はすべて見ています。役者としても監督としても

大好きなので、点数は甘くなりがちです。ハハハ。

捜査官役でブラドリー・クーパーが出て来ます。

「アメリカン・スナイパー」では監督と俳優として

コンビを組みましたが、本作では初めての共演です。

いい空気を醸し出していました。


山場がほとんどなくて物足りないところはあるものの、

イーストウッドの世界を楽しもうと思うならガッカリは

しないと思います。88歳…“健在”がうれしいですね。


参考(RottenTomatoes)

原題:The Mule(ラバ:薬物の運び屋を指す)

Tomatometer70

観客スコア:69


あなたはまだ帰ってこない 85


19454月、連合軍によって解放されたパリ。

捕虜になっていた兵隊たちが続々と街に戻りつつあった。

芋を洗うような通りに立ってマルグリットは思いつめた

表情で行き交う人々の顔を凝視している。

夫がいるのではないか。


ほぼ一年前、ロベールはスパイ容疑でナチスに逮捕され、

以後、行方が分からなくなっているのだ…

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マルグリット(デュラス)は実在する女性作家だそうです。

暗い話だから妻はどうかなと思っていましたが、原作を

読んでいたようで「見たい」と言いました。

ナチスに占領されていたパリを舞台にした物語ですから

たしかに“暗い”ですが、あくまで心理的なものです。


ひたすら夫の帰りを待ち続ける妻を演じたメラニー・

ティエリーという女優は初めて見ましたが、いいですね。


具体的には書きませんが、エンディングが意外でした。

しかし、映画を見ながら、マルグリットにとっては

“夫を待つこと”が人生の目的になっているのかなあ…

とうすうす感じていましたから、ああ、やっぱりという

なりゆきではあります。


原題、邦題、英語タイトルの違いが

なかなか微妙です。日本で出版された

本のタイトルは…「苦悩」。うーん。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:La Douleur(仏:痛み)

英題:Memoir of War(戦争の体験記)

Tomatometer61

観客スコア:55


by toruiwa2010 | 2019-03-15 06:35 | 映画が好き | Comments(0)