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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:テニス( 97 )


WOWOWが全仏オープンの中継を始めたのは

1992年だった。たまたま放映権が手に入った

全豪オープンの放送を終えて帰国して間もなく

プロデューサーが笑顔で朗報を伝えてくれた。

「全仏を放送できることになりました」と。


テレビ東京が権利を持っていたが、衛星放送は

しないのでその権利をWOWOW が買ったのだ。

“おしゃれなローラン・ギャロスに行ける”…と

興奮したことを思い出す。

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この年は私のほかにプロデューサーと技術者の

3人が現地に行った。解説者はテレ東のために

現地にいた坂井利郎さんと平井健一さんという

元プレーヤーを借りた。しかし、2週目に入る

ところで「放送席がない」と言われた。

このため、私が急きょ帰国して準決勝と決勝を

東京のスタジオで神和住純、柳恵誌郎 両氏の

解説で実況した。私がパリから帰国するまでの

4日間はテレ東の実況を借りた!


完全な自前ではない“窮屈”な仕事だったが、

選手たちが赤土の上で繰り広げる熱戦をナマで

見ながら実況できる幸せに酔ったものだ。

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そのころは 通路が狭くて、アザー・コートに

行くときなどはよく肩と肩がぶつかった。

“ボンジュール”、“メルシー”、

“ウイ”、“ノン”、

マドモアゼルムッシュ以外で最初に

覚えたフランス語は“パルドン”(失礼)だった。ハハハ。


本当の意味で“失礼”だったのは共同作業をした

テレ東のMプロデューサーだった。上記の通り

1年目もかなり失礼だったが、呆れ果てたのは

2年目だ。放送席と連絡をとったり、音声(解説・

実況)と映像を一つにする作業をしたりする

部屋を共有し、両局のプロデューサーが並んで

仕事をした。普通はあり得ない形だった。


それはいいのだが、何日目かに、実況を終えて

控室に戻るとWOWOWのプロデューサーが

苦笑しながら寄ってきて言った。「呆れました。

岩佐さんが話したデータをそのままTに伝えて

いましたよ」と。


Tとは、彼らが実況に起用した女性アナだ。

私が手元のスコアを見て割り出した「XXは最近

10ゲームのうち8ゲームをものにしています」、

XXが自分のサーブで15-40になったのは

初めてです」といった“データ”を話すとM

それをそのまま「…だってさ」とインカムを

通してTアナに教えていたというのだ。隣りに

座っているWOWOWのスタッフに聞こえて

いることは承知の上で…。厚顔無恥。ハハハ。


あらゆるテニス・トーナメントの中でも全仏は

特別なイベントだ。4大大会で最も華やかだし、

美男美女が集まる大会でもあった。ブログで

“会場内で見つけた美女特集”をやったりした。

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VIPをアテンドする女性たちはモデル並みだし、

コートで案内してくれるアルバイトの高校生、

売店の売り子も可愛かった。特に、ハーゲン・

ダッツの売り子は美人揃いだった。大会中に

何度かアイスクリームを食べたが、敷地内を

歩き回ってチェックしてから買っていた。

ハハハ。


控え室周辺の環境もよかったなあ。

屋上テラスに放送席を作れるのもテレビには

有難いことだった。この放送席に座ったのは

一度きりだったと思う。進藤晶子さんと組んで

司会をしていたダバディがほかの仕事でパリを

離れたときだった。

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この季節になるといろいろなことを思い出す。

パリは“美食の街”だから食事も楽しみだった。

柳さんとは、仕事を終えてホテルに帰る途中、

中華やイタリアンで食事を共にした。


メトロ8番線の終点Balard(バラール)駅近くの

チャイニーズには大会中34回は通っていた。

英語が話せる娘さんがいるとき以外はボディ

ランゲージでの会話だったが、雰囲気的には

十分にうちとけて、いつも窓際の隅に私を

案内してくれた。

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量が多く、「残すのは申し訳ないから、少なめに

してほしい。料金は普通に払うから」と頼む

ほどだったが、何を食べてもおいしかった。

特に、酸辣湯(スーラータン)とチャーハンは、

必ずオーダーした。


私がWOWOWのアナとしてパリに行ったのは

2005年が最後だ。ラファエル・ナダルの

最初のGSタイトルを実況出来てよかった。

14年が過ぎた。さて、WOWOWのアナ&

解説のみんなはどんな食生活なのだろうか?

ナダルの優勝はあるか?とともに興味あるなあ。

ハハハ。

by toruiwa2010 | 2019-05-26 06:48 | テニス | Comments(2)


全仏オープン・テニスが近づいている。

おしゃれをした観客、ラコステの衣装に身を

包んだアテンドの女性たち、その間を縫って

颯爽と行く選手たちの姿が目に浮かぶ。

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5月のパリかあ。いいなあ。

全仏の14回をふくめて20回近く訪れている。

食事やショッピングでシャンゼリゼには何度も

行ったし、エッフェル塔やルーブル美術館には

さすがに行ったが、先日、火災に見舞われた

ノートルダムやオペラ座は外から眺めただけだ。

もったいないことを!


初めて訪れたのは1973年だ。飛行機の都合で

ニューヨークに行くのにパリ経由だったのだ。

トランジットで一泊したが、ホテルで頭を洗い

持参したドライヤーを使うと30秒で炎上した。

日本仕様の器具を220ボルトの電源につなげば

そうなるさ。ハハハ。


行きは1泊だけだったが、帰りは4泊した。

乗り継ぎ便がないから…とウソをついて。

ウソは上司も知っているし、自分も同じような

ことをやってるから咎められなかった。

♪いつか来た道。ハハハ。



その頃、ルイヴィトンはシャンゼリゼの上の方、

凱旋門に近いところにあった。買い物中に

大型バスが横付けされて日本人観光客がどっと

入店してきたことがある。その“騒がしさ”に

顔をしかめ気味の店員を相手に用を済ませた。

今の中国人を笑うことはできないのだ。

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このときサントノーレのグッチで手に入れた

何本かのネクタイは今もクローゼットにある。

ローラン・ギャロスは美しいスポーツ施設だ。

私が通った14年間だけでも拡張に次ぐ拡張で

充実度を増していた。オリンピックが決まり、

さらに拡大するのではないか?


宿泊するホテルによっては徒歩でも行ける。

30分から40分だったと思う。うっすらと

汗をかくが、まだ、目覚め切っていない街を

抜けていくのは快適だ。


歩けない距離なら地下鉄を使う。

Porte d’Auteuil(ポルト・ドートゥイユ)駅から

マロニエの並木をぶらぶら歩いて行くのもいい。

通りの向こうはブローニュの森が広がっている。

この森はフィリップ・シャトリエの放送席に

座ったときもスタンドの向こうに見えていた。

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1990年代半ばまでは右手にエッフェル塔も

見えていたが、スタジアム横に植えられた木が

成長して見えなくなってしまった。嗚呼。


全仏オープンは56月にかけて行われるから

季節的にもばっちりだ。

60才が近づいたころから、時差ボケがひどくて

スタッフより2日ほど早く日本を出るように

してもらっていた。“わがまま”と言われれば

言い訳できないが、全員がそろったときに

同じように動けないと迷惑をかけるからだ。


スタッフが到着するまでは、単独行動だから

眠いときは横になり、目が覚めたら散歩する。

食事はその合間を縫って適当に…。

2005年は なぜか初日からぐっすり眠れた。

思い立ってモンマルトルに行った。

目指したのはサクレ・クール寺院だ。寺院前の

石段からパリの街なみを眺めるのが好きだった。

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夜、よく眠れるように少し体を疲れさせるのが

目的だから ケーブル・カーには乗らず、200

以上ある階段をゆっくりとのぼった。


サクレ・クールにはほぼ毎年出かけていた。

いつもは最終日の翌日に行くのだが、買い物が

あるので、「今年も来ましたよ」と慌ただしく

挨拶をするだけだった。時間がたっぷりある

この日は寺院の裏手にも回ってみた。


“こじゃれた”カフェの前の公園には似顔絵師が

イーゼルを立てて客待ちしていた。その中には

風景や静物など自分の作品を並べて売っている

絵師もいた。葉書ほどの大きさで2040ユーロ

(2500 ~5000)の値段がついていた。


ひと回りしたところで、ふと、せっかくだから

似顔絵を描いてもらおうと思った。

こんなとき、真面目なものでは面白くない。

少し迷ったが、何枚か飾ってある絵を見て、

うまく戯画化していると思ったオヤジを選んだ。

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高校生と思われる年齢のオランダ人の団体が

通りかかり、私とどんどん出来上がっていく

絵を見くらべて、くすくす笑っていた。

顔の向きを指定されている私にはどんな風に

描かれているのか分からず、不安が募った。

ハハハ。


…およそ20分で、出来上がったものがこれだ。

外国人には、やはり“日本人イコール侍”らしい。

笑得るかもしれないが、本人はあまりいやな

気分ではない。いい思い出になっている。


日曜日に"続き"的なものを…


by toruiwa2010 | 2019-05-23 07:18 | テニス | Comments(0)


男子テニスツアー、

最高の舞台が日本にやってくるか!?


日刊スポーツがそう伝えていた。


ATPファイナルズは男子テニスの最終戦で

ランキング上位8人だけが出場できる。

権威もあるし、きわめて大きな大会だ。

2009年からはロンドンで開かれてきたが、

来年で契約が切れ、2021年以後の開催地の

有力候補として東京の名が挙がっているとか。


金満・ATPだからこの最終戦にはものすごい

費用をかけることが知られている。

最高級ホテルのスイートルームが用意され、

各選手に運転手付きのリムジンが提供される。


賞金も豪華だ。

決勝まで行っても5試合(すべて3セット)しか

プレーしないのに、ラウンドロビン3試合を

全勝すると、チャンピオンはおよそ3億円を

手にすることになる。


試合に出るだけで“賞金”が出るシステムだから

ラウンドロビン(RR)3戦全敗でもおよそ

6000万円をゲットするのだ。


…ここまではどのメディアも伝えるが、いつも

“無視”される情報がある。そのたびに、私は

ツイッターでつぶやくが、残念ながら微力だ。


それは、出場の権利はランクの上位8人だが、

必ず、補欠の選手が呼ばれることだ!

誰かがケガをしたときのためにスタンバイする。

補欠選手は第1試合から第2試合が始まるまで、

RRの期間中は毎日 会場に来て準備をしておく。

いわば“黒子”でつらい役割だが、開催都市に

来るだけで1000万超の“賞金”がもらえる。

そして、誰かに代わってプレーすれば“正規”の

メンバーと同じ扱いを受ける。


いつ決定するのかについては情報がないが、

決まれば、日本のファンは興奮するだろう。

しかし、どの会場でやるにしても、果たして、

1週間の観客動員は計算できるのだろうか?


男子の大会だから、大坂なおみはいないよ。

大会時、32歳の誕生日直前の錦織圭が

世界ランク8位以内を維持しているだろうか?

ペシミスト岩佐の答えは“ネガティブ”だ。

ゴメン。

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ジョコビッチ、ナダル、フェデラーについても

出場する可能性はかなり怪しいなあ。

“テニスが好き”という人はそれでも会場に

行くだろうけど、“なんちゃって”ファンは

どうかな…と思う。


私?

そりゃ行きたいさ。行きたいよ。

でも、そのとき83歳なんだ。生きてるか

どうかの確率はフェデラーやナダルが

出場する可能性より低いんじゃないの?

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2019-04-21 06:27 | テニス | Comments(2)


2019Australian Open Tennis

Women’sFinal

NaomiOsaka d.Petra Kvitova 52/57/64


2時間半近い大接戦を制して

大坂なおみが去年の全米に続き、

全豪オープンを制した。

これで、GSはマッチ14連勝だ。

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正直に書くなら、負ける可能性の方が濃いと

“覚悟”していた。2011年のウインブルドンで

シャラポワを下して優勝したときのクビトバの

強さを見ていたからだ。

それでも大坂の試合は見るに値すると思っていた。


最初のポイントでダブルフォルトをするなど

固さを感じさせたが、しっかりキープしてからは

終始落ち着いたプレーを見せた。


1セットのタイブレーク、第2ポイントで

ミニブレークしたバックのリターンが光る。

左利き・クビトバのアドバンテージコートから

打ってくるワイドに逃げるサーブに苦しんだが、

ここで放ったダウン・ザ・ラインへの鮮やかな

エースは彼女に自信を与え、相手のサーブに

大きなプレッシャーをかける効果があった。

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2セットの終盤近くまで、明らかにコートを

支配していた。しかし、76/53とリードした

9ゲームで試合を決めきれなかった。それも

0-40から三つのマッチ・ポイントを逃がした。

もっと言えば、そこからの22ポイントのうち

4ポイントしか取れなかった。


バスルーム・ブレークをとったが、あきらかに

動揺していた。第3セットが始まり第1ゲームを

クビトバがラブゲームでキープしたとき、両者の

立場はすっかり逆転していた。


しかし、第2ゲームで最初のポイントを失ったあと、

4ポイントを連取してキープ、続く相手のサーブを

最後は鮮やかなバックのクロスでブレークすると

完全に自分を取り戻していた。


3セットではサーブの充実が目についた。

5回のサーブで相手にトータル7ポイントしか

許さなかった。ファーストサーブのポイント率は

89%を記録している。クビトバはこのサーブに

強い圧力を感じていたはずだ。


つけていたスコアには、第2セットの中盤に

CALM”と書いてある。040から逆転したあとの

彼女の表情を見たとき、その言葉が浮かんだ。

終始冷静だった。

大声で叫んだのは第2セット第12ゲームの

2ポイント目、自分のボールがネットに触れ、

手前に落ちたときだけだった。

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1セット・オールになったとき、第2セットの

9ゲーム(53) 040のビッグ・チャンスを

逃がしたのがすべてだった…となるかどうかは

すべて、大坂の精神力にかかると思ったのだが、

“杞憂”だった。


精神面の成長には時間がかかるから次のGS

2,3年先だと思っていたが、そうつぶやいてから

わずか3日でド素人の“上から”の予想はあっさり

くつがえった。大坂なおみのピークはあくまで

23年先だと、今でも思っているが。かたくな。

ハハハ、

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全米に次いでグランドスラム連覇。見事だった。

大坂なおみ、あなたの”偉業”は日本とアメリカ、

そしてハイチの文化が融合して生まれたものだ。

心からおめでとう!

by toruiwa2010 | 2019-01-27 08:01 | テニス | Comments(8)

AustralianOpen Tennis

Women’sSingles Semi-Final

NaomiOsaka d.62/46/64 Karolína Pliskova


大坂なおみがグランドスラム2大会連続で

決勝に進んだ。QFで第6シード、SF

7シードを下しての進出は立派だ。

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ショットの強さは今WTAでもトップ

レベルだと思う。コートのどこからでも

ウイナーが奪える。最大の敵は自分だ。

凡ミスに腹を立てて崩れることがある。

その部分の成長には一定の時間がかかるから、

次のGSが取れるのは23年後だと思って

見ているが。


一昨日、QFを見ながらつぶやいたのだが、“とっても

”恥ずかしい。昨日の試合、これまでの彼女なら、何度も

危なかった(精神的に)はずだが、しっかり“耐えて”いた。


ほぼ100点満点の出来で第1セットを奪い、“ちゃんと

やってれば、20で勝てた試合なのにセット・オールに

持ち込まれた。

しかも、第3セットの序盤で“流れ”が変わる気配が漂い

始めていた。圧倒的にコートを支配する空気が失われ、

相手のファイン・ショットが多くなっていた。

これまでの大坂なら大声を出した場面でもこの試合では

笑顔が見えた。こちらが考える以上に精神面が急速に

安定してきているのだ。


全体の流れで言えば、負けていたら、第2セット第2

ゲームがカギになったかもしれない。

1ゲームをブレークしたあと、強引に行ってすぐに

ブレークされた。“アリの一穴”にならねばいいが…と

本気で心配した。

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大坂に勝利をもたらしたキーゲームは第3セット

2ゲームではないか。

1ゲームをキープされたあと、フォアをネットして

最初のポイントを失ったとき、大きな声を出したが、

ポジションに戻りながら、歯を見せて笑っていた。

「何してるの私?」。成長の証だ。

そのあと、もつれたが、三度のブレークピンチを逃げた。


あそこでブレークされていたら負けていたかもしれない。

大坂は、その勢いを第3ゲームにつなげてラブゲームで

ブレークした。逆のケースもあり得たから怖い。

4ゲームをキープして3-1になったが、「もう一度、

危ない場面が来るだろう」と思っていた。


それが、43とリードして迎えた第8ゲームだった。

最初のポイントを取り、そのまま4015とリードしたが、

実は、第2ポイントから6本連続でファーストサーブを

フォルトしていて、最後はアドバンテージを取られた。


ここでワイドへのエースがあり、アドバンテージからも

強烈なサーブでポイントを奪った。サーブで苦しんだが、

最後に大坂を救ってくれたのもサーブだった。


コートのどんなところからもウイナーが打てる。しかも、

普通の選手なら、1セットに12本しか出ないような

会心のショットだ。ショットの強さは現在のWTAでは

トップクラスではないか。打球が気持ちよく伸びる。

走らせても強いショットが帰ってくるし、足を止めて

打ち合っても勝てない…相手にとっては実に“厄介な”

選手になっている。決勝が楽しみだ。


鍋島アナの一言

「完全に相手の”時間”を奪いました」


早いタイミングで相手のボールを打ってエースにした

大坂のプレーをそう描写した。いい表現だった。

私が現役アナだったらメモしとくなあ。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2019-01-25 07:47 | テニス | Comments(2)

錦織(N)vsカレノブスタ(C)

議論になっていると聞いてビデオを見た。


5セットTB8-5とリードしたCのボールが

ネットに触れてNのコートに落ちた。

線審が“アウト”のコールをした。

Nは構わず打ってエースを奪った。

主審はNのポイントと判定した。

ホークアイの画像はCの打球が“イン”だった

ことを示した。

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以上が画面から分かることだ。

Cの主張は「ボールはINだった。NOUT

コールのあとに打った」。

(だから、チャレンジする)


画面の隅にリプレーが出て”IN”表示される。

主審の指示か、ホストステーションの判断かは

不明だが、場内でも見られたようだ。

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WOWOWの実況は「アウトではないかと

チャレンジして…」と言ってる。まさか!

Cが言ったのは「彼が打つ前に、アウトの

コールがあった」で、まるで逆だ。

肝心のとこだ。訂正しなかった解説も含めて

しっかりしてくれ。


主審は「コールの前に(君は)逆サイドに

走っていたから、ポイントには関係ない」と

言っているようだ。


私にはずいぶん“強引な”説明に聞こえるが、

それ以上もめることはなく2人はコートに戻り

プレーは再開されてCは逆転負けした。


通常ゲームの1ポイントだって大事なのに、

この場面のポイントを取るか失うかは試合の

行方を左右する。しかも、相手のサーブだぜ。

よく、あそこで矛(ほこ)を収めたものだ。

コートサイドで映ったのはレフェリーだった

のではないか?なぜ、呼ばなかったのか?


不幸だったのは、ボールが落ちた場所が

主審の逆サイドだったことかもしれない。

ラインに触れていたかどうかを判断して直ちに

オーバールール出来る位置ではなかった。


もう一つ、連続プレーだからアウトのコールが

聞こえてもNが打つのは本能だ。そして、きっと

Cがコンマ・ゼロゼロ秒の間にチャレンジする

ことは不可能だった。


多くの専門家が“ポイント・リプレー”こそが

正しい判断だったのではないかと言っている。

どちらの得点にもせず、ポイントそのものを

初めからやり直す…ということだ。

最終結果は違ったものになったかもしれないね。


相手がけいれん?で棄権したり、クリティカル・

モメントに有利な判定があったり、今大会の

錦織には何かがついているのか?


生涯最高の試合をしたに違いないカレノブスタは

ただただ、気の毒だった。


by toruiwa2010 | 2019-01-22 09:35 | テニス | Comments(2)

”凱旋V”が期待された大坂なおみが決勝で敗れた。

準決勝の出来と決勝の第1セット・第1ゲームを見て

「相手が棄権するんじゃないかな」と妻に言った。

左のももにテーピングを施し、大坂のサーブでは 少し

遠いボールは追わないと決めているように見えたからだ。

集中を欠いた大坂にミスが多く、我慢のプレーを続けた

プリスコバの老練さにやられた。若いだけにこれからも

こういうことはあると思う。

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試合後、“疲れ”を口にしていた。

実は…大相撲7日目の国技館に大坂が来ているのを見て

嫌な感じがしていた。シードされている彼女の試合は

水曜日だから時間的な余裕があったのは事実だ。ときに

リラックスすることも必要だ。しかし、大会が始まる

2日前に観劇・観戦に出かける光景は普通 あまり見ない。


彼女のスケジュールは分からないが、マイアミを本拠に

していて、1月から切れ目なくトーナメントに出ている。

もしかすると、今年初めての“来日”だったかもしれない。

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急激にランクアップし、知名度も世界的になった大坂に

スポンサーが殺到したはずだ。彼女が日本に来たときに

公式の挨拶や催しものへの出席、会見また会見、取材…

どうしたって、知らない間に疲れがたまる。


石川にしても錦織にしても、10代でこの活躍は立派。

マスコミの取り上げ方がすごいのでスポンサーもつく。

しかし、“両刃の剣”…リスクは大きい。

2人とも、壁に当たるときがくる。

「スポンサーのために」が仇になる。

調子が悪くてもケガをしていても、プレーする…

どこかで誰かがブレーキをかけないと大成しないまま、

選手生命を終わることになるぞ

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石川遼と錦織圭が人気上昇中の2009年春にそう書いた。

タイトルは“若きアスリートの危うさ”だった。

一人は日本でトップに上り詰めたあと本場・アメリカに

渡ったが、壁にぶつかった。もう一人はケガを除けば

ほぼ順調に成長し、ワールドクラスの選手になった。

大成しないまま終わるという私の”予言”は11敗か。

ハハハ。


“誰かがブレーキをかけないと”は大坂にもあてはまる。

マネジメントを任されたエージェントがスケジュールを

しっかり管理することが求められる。言われるままに

オファーを受け入れていたら選手が疲れるのは当然だ。

選手にかわって、断るものは断って選手がいい体調で

試合に臨めるようにするのが彼らの役割の一つだ。

大坂のエージェントがIMGだと知ってびっくりした。

大手中の大手の事務所じゃないか。IMGがついていて

なぜ、こんなことになるのか分からない。


“若きアスリート…”にはこんなことも書いた。

選手がビッグになり、エージェントがしっかりしないと

契約を盾に、スポンサーが関わっている大会への出場や

イベントへの出席が求められる。石川がマスターズで

予選落ちしたあと日本に戻って翌週のトーナメントに

出ていたのはその典型だ…と。


同じことが大坂なおみに降りかからないことを願う。

日本人の場合、契約に基づく義務commitment以外にも

義理・人情がからむ。気兼ねや遠慮(同じかw)などで

ややこしいことになりかねない。アメリカ育ちの大坂の

メンタリティはそれほど“ウエット”ではなさそうだが。


一番よくないのは周囲の“いけいけどんどん”ムードに

乗せられて急いでしまうことだ。信頼できるコーチに

出会い、急激に成長したが、まだまだ、彼女の心身は

この上のランクの過酷な環境にはnot readyだと思う。

まず、今の足場を固める。更なるステップアップは

すべての“準備”ができてからでいい。


IMGにはその辺の手綱さばきを間違えないでほしい。


by toruiwa2010 | 2018-09-26 07:01 | テニス | Comments(3)

13日に帰国して、大勢の記者を相手に会見を開いたから、

週末のテレビは大坂なおみ“フィーバー”だった。

予想もしなかった”偉業”を達成した若いアスリートだし、

可愛らしくとても魅力的なキャラクターの持ち主だから、

メディアが関心を寄せるのは当然だし、理解できる。


盛り上がったSNSで話題になっていたことのひとつは

会見でメディアが彼女にぶつけた質問の中身だった。

指摘の中には「そりゃそうだね」と納得する、あるいは、

“元職”としてはちょいと恥ずかしいものもある。

ただし、彼女を相手にテニスと関係ないことを聞いて

どうするんだ?というバッシングには反論しておく。


試合の直後じゃない。セレナが“荒れ狂って”いたとき、

表彰式がブーイングの中ではじまったときに何を考えて

いたか?…などはすでに明らかになっていた。

大騒ぎしている日本人の大半はどう考えてもテニスに

それほど興味があると思えないし、いきなり飛び出した

ニュー・ヒロインについて何の情報も持っていない。

チャンスはたぶん1問だ。さあ、何を聞くか?

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…だから、彼女がどんな人物かが分かるような質問が

多くなったのはやむを得ないと思う。逆に、ほんとに

テニスの話を聞きたかったのかと問うてみたい。

あの場で「勝因は?」、「どのへんで勝てると思ったか?」、

「第1セット・第4ゲーム、15-15から打ったベース・

ライン後方からのフォアのダウン・ザ・ラインはかなり

自信になったのではないですか?」などとと聞くことを

願っていたのかと。


そんなことはどうでもいい。私がもっと気になったのは

“アイデンティティ質問”だ。


ハフィントン・ポストの浜田です

海外の報道などで、大坂さんの活躍とか

存在というのが古い日本人像を見直す、

考え直すきっかけになっている、という

報道がある。自分のアイデンティティを

ふくめてその辺をどう受け止めているか?


通訳が英語に訳して伝えても大阪は質問のポイントを

理解できなくて戸惑っていた。

確認を求められた浜田記者は、こう問い直した。


いわゆる、古い日本人像、というものが、

日本人の間に生まれた人が日本人という

古い価値観があるが、大坂選手の活躍で

バックグラウンドが報道される中で

その価値観を変えよう、変わろうとする

動きが出てると思うが…

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もういい。同じことしか言ってないじゃないか。ただし、

最初に質問したときから、私には彼が何を聞きたいのか

よく分かった。“敏感”だからだ。彼の質問のキモは…


あなたの出自や外見を考えると

古い日本人のイメージと違うが、

自分を何人と考えているか?


そういうことなんだ。

“日本人の間に生まれたのが日本人”…21世紀のいま、

どこを探せばそんな価値観を持った日本人がいるのか、

教えてほしいぐらいだ。聞きたいことはひとつなのに、

気遣ったつもりが、回りくどい言い方になってしまい、

結局、何を聞きたいかが伝わらなかった。


いや、通訳も意図をしっかり理解したと思う。しかし、

ダイレクトな言い回しで大坂に伝えることを拒んだのだ。

同時に、記者に対する怒りもあったのだろう。あんた、

何聞いてんだ?ちょっとおかしいんじゃないの、と。

最終的に、大坂が「自分のアイデンティティについては

あまり考えない。私は私。(Imjust me)」と答えたあと

記者がさらに「もう一問だけ」と食い下がったときに、

「いや結構です」と突っぱねたことでよく分かる。


いろいろ、会見を見ているが、主催者や司会者ではなく、

通訳者が質問をさえぎるのは初めて見た気がする。

拍手を送りたい。

あ、アイデンティティについて尋ねることが不適切だと

言っているのではない。それこそ、テニスに関係ないが、

記事を書く上で必要なら聞けばいい。聞くなら聞くで、

“単刀直入”に行きなさい、と言っている。


大坂はアメリカでいくつかのTVに出た。その一つは

アカデミー賞の司会もしたことがある女性がホストを

つとめる人気番組「エレン・デジェネレス・ショー」だ。

セレナが表彰式の檀上で何を囁いたかを尋ねられた。


Shesaid, like, she was proud of me

andthat I should know that the crowd

wasn'tbooing at me,

(あなたを誇りに思うわ。ブーイングは

あなたに対してじゃないのよ)


同じ部分をこう訳しているツイートを見かけた。

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なおみ、このブーイングは私に対してで、

あなたに対してではないからね。

私は貴方を誇りに思う。


ウソだよね。

全部聞いても、文字に起こした英文の記事のどこにも

セレナが「ブーイングは私に対してのものだ」などと

言っているところはない。アメリカ在住の人に英語に

関してクレームをつけるのは恐縮だが、1万人以上の

フォロワーがいるし、このツイートを4000人近くが

リツイートし、7000以上の“いいね”がついてるから、

見過ごすわけにはいかない。これだけの人がこの話を

信じ込んで、「セレナってかっこいいね」と思ってしまう。

それはまずいよね。


ちなみに、アイデンティティについて問うとき、私なら、

「東京オリンピックに出たいですか?答えがイエスなら、

どの国を代表したいですか?」と聞く。

本当に知りたいことはそうじゃないかもしれないが、

この会見で聞けるのはそこまでだ。とことん聞きたきゃ

One on one(11)のインタビューを申し込めばいい。


6分ほどの大坂なおみの出演部分は

yourubeで見ることができる。

goo.gl/Ks4DV5

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告白しておく。


この記事を書く過程で、ハフィントン・

ポストが朝日新聞“系”であることを

初めて知った。トホホ。


by toruiwa2010 | 2018-09-19 07:00 | テニス | Comments(0)

大坂なおみの全米オープン優勝はあっぱれだった。

当然だが、日本だけでなく世界中が称賛した。相手の

“メルトダウン”もあったが、チャンピオンにふさわしい

プレーが勝ち取った堂々たる勝利だった。

できるなら、彼女の強烈なサーブをセレナのラケットが

弾いた瞬間からティファニー製のトロフィーを抱くまで、

一点の曇りもない状態で喜べる状態にしてあげたかった。


普通、こういうケースは試合が終わったあと、ファンや

メディアが語るのはプレーそのものだが、今回はだいぶ

様子が違う。プレーよりむしろ彼女のコメントに注目が

集まっている。司会者に「夢だったセレナとの決勝での

対戦が実現したわけだが、どんな気持ちか」と聞かれて

大坂は「初めに違うことを話したい。みんながセレナを

応援していたのは分かってるわ」のあとにこう言った。

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I'm sorry it had to end like this.


sorry”をどう解釈するかで内外メディアがざわついた。

日本メディアの多くは「…なのに、私が勝っちゃって

ごめんなさい」というニュアンスで字幕を付けた。

最初に見たとき、私はそうじゃないだろうと思った。

「こんな結果になって残念です」だと。


彼女が言う“こんな結果”(正確にはこういう終わり方に

なってしまった”だが)は、勝敗ではなく 終盤にいろいろ

あったこと全体を指していると思ったのだ。

sorryって言えば、なんでもかんでも謝罪している

思うのは素人だ…ぐらいに思った。ハハハ。


ネットを見ると、英語の達人ポイ人の中にも私と同じ

解釈をする意見があって、ほら見ろと心強かった。


しかし、二日後、やはりネットで見たツイートによって

間違いに気づいた。


Ijust felt very emotional, and I felt like

Ihad to apologize.”

@Naomi_Osaka_on why she apologized

duringthe trophy ceremony


翌朝のTODAY(NBCのワイドショー番組)に出演した

大坂のコメントの最後の部分をそうかいてあったし、

動画にもその通りの音声が入っていた。

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とても気持ちが高ぶって、

あやまらなければと思ったの。

(大坂なおみは表彰式で謝罪した理由をそう話した)


本人の意図は“残念”じゃなくて“謝罪”だったんだ。

この件はこれで終わり!


あの女子決勝はもう一つの“騒ぎ”を残した。

セレナによる主審の“糾弾”だ。


まず、“コーチング”でワーニング(警告)が出たことを

彼女は納得しなかった。のちにコーチは認めているが、

彼女の主張は「やっていない。ズルをするぐらいなら

負けた方がいい」だった。かなりしつこく繰り返した。


何故か分からないが、彼女は自分の主張が通って警告は

取り消されたと考えていたフシがある。そう思う理由…


せっかく、ブレークアップしたのにすぐに自分のミスで

ブレーク・バックされて腹をたて、ラケットを壊して、

警告を受けた。2度目のバイオレーションだったから

ポイントを失った。次のゲーム(2セット第6ゲーム、

大坂のサーブ)15-0で始まることになった。


しかし、彼女は“デュースコート”に立った。その位置は

ゲームの第1ポイントで立つところだ。彼女の耳には

ラケットを壊したあと、主審が場内にアナウンスした

“ポイント・ペナルティ”が聞こえていなかったのだ。


6ゲームが始まるとき、主審が「15-0」とコールした。

セレナが 最初の警告がそのままになっていることに

気づいたのはその瞬間だったのだろう。

だから、審判台に歩み寄って「私はコーチングは受けて

いない」と告げた。もちろん、認められない。


大坂が簡単にキープして3-3

7ゲームをセレナが落として大坂の4-3となった。

ベンチに戻ったセレナが再び主審に語りかけた。

いわく、「あやまって頂戴。私は一度もコーチングなんか

受けたことがないんだから」。


ここでYou are the liar! とはっきり言った。“嘘つき”と。

そして、次のゲームに備えてコートに出ていくときに

立ち上がりながら言い放った。

You stole a point from me, you’re a thief,too.

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私から理由なくポイントを奪った。だから、あなたは

泥棒だ…というのが彼女の論理なのだ。“too”は数分前の

liar”を受けていると思う。ウソつきだし泥棒でもあると

言いたいのだろう。


感情を抑えて対応していた主審の堪忍袋の緒が切れた。

code violation,verbal abuse,game penaltyという三つの

単語が聞こえた。反則があった。言葉による暴力だ。

三度目の警告だからⅠゲーム相手に与える…。

大坂はサーブすることなく第8ゲームをキープした。


しかし、二人とも事態をちゃんと把握していなかった。

大坂の姿は映っていなかったが、セレナはレシーブの

構えに入ろうとしていた。第8ゲームはすでに大坂の

ものになっていて ここはゲームカウント5-3、セレナの

サーブで第9ゲームを始める場面だというのをセレナは

まったく分かっていなかった。


主審はこの状況をはっきりさせるために主審が二人を

呼び寄せて説明した。初めて、ゲーム・ペナルティを

理解したセレナは納得せず、レフェリーを呼ぶことを

要求した。もちろん、ペナルティは撤回されず、大坂が

そのままセレナを押し切った…という流れだ。


公式の記者会見などから、セレナの主張が少し変わった。

男子選手はもっとひどいことを言うのに

警告は受けることはない。

これはsexism…性による差別だ、と。


さらに、私は女性たちの権利と平等を

めざして戦うためにここにいる、とも。


私には“唐突感”が否めないが、アメリカのメディアは

飛びついた。合点がいくところもあったのだろう。

特に、男子は罰せられないのに、女子は…という点だ。

たしかに、それは事実だから“ダブル・スタンダード”と

呼ぶこともできる。


しかし、ここでプレーしていたのは二人の女性だった。

ミックス・ダブルスの試合中に、女子選手にだけ厳しい

ペナルティが課されたのなら“性による差別”論は立派に

成立するだろうが、セレナと大坂の試合がフェデラーvs

ナダルと違う“基準”で裁かれても差別とは思わない。

少なくとも“性差別”とは。


セレナは「私には娘もいる」とも言っている。だから

ズルはしないんだ…と。だったら、言っておく。


Watch your mouth と。



12:30 追記



イギリスの高級紙・タイムズによれば、

審判たちはUSTA(米テニス協会)からの

支援がないとして、今後 セレナの試合を

ボイコットしようという動きがあるそうだ。

実現するとは思わないが、不幸な話だ。


by toruiwa2010 | 2018-09-12 08:39 | テニス | Comments(7)

USOPEN Women’s Final

Naomi Osaka d. Serena Williams 62/64


まず、大坂なおみに謝りたい。

ほぼ同じスコアで“負けるだろう”と予想していた。

あなたの力を見くびっていた。特に新コーチのもとで

精神面が大幅に改善されていたことを。ごめんなさい。

戦う前から 対戦相手を“子供のころからの憧れ”などと

言ってるのを聞いて、こりゃダメだときめつけた自分が

はずかしい!

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試合が始まって、ベースラインからの打ち合いに勝ち、

ダブルフォルトもあって0-30になるのを見て、これは

“いい試合”になるかもしれないと思いなおした。

1セットの展開は予想されたものだった。セレナの

立ち上がりは集中力が整わないことが多く、あっさりと

落とすことがよくあるからだ。


2セットに入ってセレナのエラーが減りはじめ、先に

ブレークされたときは「まずいぞ」と思ったが、すぐに

追いついたのが大きかったね。

そして、スタンドからのコーチングがあって、見た目は

冷静に対応していたセレナがペースを乱した。


警告、ポイント・ペナルティ、ゲーム・ペナルティ…と

主審がルール通りに処理したが、セレナが暴発した。

明らかに、内部が崩壊した。

試合後、笑顔で大坂を祝福するなど、いくつかの場面で

いい態度を見せたが、主審との握手を拒んだ。最悪だ。

彼女には“歴史”がある。グランドスラムの優勝回数では

1位かもしれないが、エバートやグラフほどリスペクト

出来ない理由はそこにある。


2セットに入ってセレナの調子は少し上向いていた。

彼女のメンタリティなら「必ず逆転できる」と確信して

いたはずだ。しかし、いろいろありすぎて“いつもの”

彼女ではなかった。

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手で明らかなサインを送るコーチが映っていた。前から

“疑惑”があって、狙われたのかもしれない。セレナに

罪はないが、陣営として警告を受けるのはやむを得ない。

ラケットを壊してポイントを取られた。規定通りだ。

主審をliar(嘘つき)thief(盗人)と呼んだ。ペナルティが

3回目だからゲームを失うことになった。規定通りだ。


余談だが、1990年の全豪でマッケンローが失格になった。

前年まで失格になるのは4段階目だったが、この年から

3段階になっているのをマッケンローが知らなかった!


そんなことより大坂なおみだ。相手の“自滅”もあったが、

ペースを乱されることなくチャンスを自分のものにした。

2セット、逆転して4-3とリードしたとき呟いた。


あれ、もしかして勝てる?勝てちゃうの?

そんなわけないわよね。きっと、これから

調子を上げてくるはずだわ。

勝てるはずないもの。

優位に立った"格下"選手の多くがこのあたりで

そんな風に考え始める。実況していたとき、

コート上の試合を見ながらそう感じたことがある。


実況者の目に、選手の心理が見えることがあるんだ。

そうやって”大魚”を逃がした選手を大勢見た。

大坂にも同じ心配をしたが、杞憂だった。


堂々たる優勝だ。

日本人がグランドスラムで優勝する…生きているうちに

こんな感動を味わえるとは想像もしなかった。有難う。


そして、心からおめでとう!


SEXISM!!


女子決勝はセレナの言動で、本来なら世界中から

もっと手放しに褒め称えられていい大坂なおみの

GS初優勝に影を落とすことになった。


セレナによれば、もっとひどいことを言っても

男子は罰せられない。つまり性差別があるのだ…

ということのようだ。

現地では各メディアがそこに焦点を当てている。


少なくとも一部は事実なのだろう。

しかし、セレナに意図はなくても、結果として

負けた理由にすり替えることになったし、何より

純粋に大きな喜びの瞬間として記憶されるべき

大坂なおみの勝利を台無しにした。アンフェアだ。


セレナの罰金、17000ドル


USTAはセレナに罰金を科した。

違法なコーチングに対して4000ドル

ラケット破壊に対して3000ドル

審判への暴言に対して1万ドル…だ。


主審、カルロス・ラモス


私も現役時代によく見かけた。

オフィシャルとして定評あるポルトガル人だ。

男子は全グランドスラムと2012オリンピックの

決勝を担当しており、女子も全豪を除くすべての

決勝で主審を務めている。


蛇足


昨日はセレナのおかげで2本のかなり古い記事が

大勢の人に詠まれていたようです。よろしければ。


セレナを見舞った大誤審

~ホークアイ導入のきっかけになった~  

https://goo.gl/iAUE7V


ハリケーン“セレナ”~断固として主審を支持!

goo.gl/2HS26y




Men’s Semi Final

Novak Djokovic d, Kei Nishikori 63/64/62

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ジョコビッチに完敗したが、錦織は頑張った。

春先の状態を考えたら、よく準決勝まで進出したと思う。

720ポイントを獲得したから、新しいランキングでは

トップ10が見えるところまで上がるはずだ。11位でも

3000ポイントを持っているからここからはなかなか

簡単には上がれないだろうけど、私は、今年中に20

以内に戻るのも難しいと見ていたからビックリする。


日本メディアはグランドスラムのたびに“初制覇”とか

騒ぐが、そんなに簡単なら苦労はしない。前に書いたが、

1段階は未勝利のマスターズで勝つことだ。

その上で、グランドスラムのベスト4の常連になって

初めてチャンピオンの話になるんだ。


そのためには、“ジョコビッチ対策”の確立がマストだね。

サーブがよくなってる。打ち合いではほぼ互角だと思う。

しかし、何かが足りない。メンタリティ?

14連敗で通算215敗、最後に勝ったのはちょうど

4年前の全米だ。これほど圧倒的にやられる相手がいて

グランドスラムを獲った選手はいないはずだ。

日本人男子として史上最高のテニス選手だから一度は

いい思いをさせたやりたいが。


大谷翔平&田中将大


欧米のプロスポーツを取材した経験から、メディカル・

スタッフは信頼できると信じていたが、こともあろうに

大谷のヒジに関して診断を誤ってくれた!どう考えても

マウンドに戻るのが早すぎたということだ。手術するか

どうかは本人次第だが、球団が“勧める”と言ってる以上

Noとは言いにくい。

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よく分からないのは打者として出続けていることだ。

ピッチングとバッティングとではヒジの靱帯の動きが

違うのだろうが、釈然としない。しかも、結果がいいし。

ハハハ。

3試合連続4ホーマー(左から2)には恐れ入った。


ケガは残念だが、素晴らしいルーキー・シーズンだ。

いくら褒めても褒めたりない。

しかし、日本のメディアが盛んに煽る“新人王”は100%

ないと思う。よほどのことがないかぎり、ヤンキースの

アンドゥハ-(あるいはトーレス)に及ばない。


私の古い知識が正しければ、投票は全米野球記者協会の

メンバーが行う。ただし、全員が投票するわけではない。

ア・リーグの球団がある15都市から選ばれた2名の

記者だけが投票する。順位をつけた3名連記で。


だれがだれに投票したかは公表されなかったと思うが、

どこかから漏れる。不見識な票を入れた記者は釈明を

求められる。今年の新人王(Rookie of the Year)だったら

ヤンキースの二人が上位に来るだろう。それが”見識”だ。

3位にShohei Ohtaniと書く記者は多いかもしれないが、

1,2位に書くのはロサンゼルスの記者ぐらいではないか。


もし、結果が発表されたときに大谷に1位票が入って

いたら、きっと、“犯人”は特定され、なぜ?と聞かれる。

ただし、大谷の場合、分かりやすい“釈明”がある。

出場試合が限られた中で打者として立派な成績を残し、

投手でも4勝したじゃないか…

しかし、私にはヤンキースの二人、特にアンドゥハ-の

シーズンを通しての活躍が優先すると思う。

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日本時間の金曜日、田中は8回完封と、また好投した。

8月中旬以後の投球は充実している。


08/16 TBR X 6回 9安打 無四球・6三振 2点
08/21 MIA 6回 4安打(1HR)  1四球・4三振 1点
08/27 CHW 7回 10安打  1四球・7三振 4点
09/01 DET X 8回 7安打  1四球・6三振 1点
09/07 SEA 7回 3安打  無四球・10三振 0点


通算防御率が3.61まで改善したし、34イニングスで

被本塁打1…というのもいいね。


重ねて、104(日本時間)のアスレチックス戦には

ぜひ、田中を先発させなさい、と監督に進言しておく。

A’s戦は通算32敗、防御率は2.53だ。打線とうまく

かみ合えば、ヤンキースにいい結果をもたらすだろう。


by toruiwa2010 | 2018-09-10 05:48 | テニス | Comments(7)